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生糸価格高騰に関する質問主意書

衆議院 第113回 第16号お答えすることは困難 ×1

提出者
衆議院
提出日
1988年9月22日
内閣転送 1988年9月28日
答弁書受領日
1988年10月11日
提出から19日
答弁の項目数
13
質問 1,278字/答弁 1,190字

質問本文

衆議院議長 原 健三郎 殿

生糸価格高騰に関する質問主意書

生糸、繭価格について次の問に答えられたい。

一 生糸、繭価格が短期間に暴騰しているが、原因は何か。

二 一部買方大手が、仮名、偽名を使用して取引所の建玉制限を無視した買玉をたてているとのことだが、実態調査はされているか。

三 基準糸価格が九千八百円、上限価格が一万六百円(一キログラム当たり)とのことであるが、現在、現物価格が一万五千円と大幅に高くなつている。

その間、二十九回にわたつて事業団糸が放出されているが、この落札者に実需者以外が、実需者の名を借りて入札、落札しているとのことであるが、実態はどうか。

四 またその間、四月に四回一万千三百俵、五月に二回八千五百俵、六月に三回一万二千五百俵と大量放出を行つて糸価の鎮静化を図つてきた事業団が、七月に二回四千五百俵、八月に一回三千俵、九月(これまで)に一回二千俵と、六月までと放出回数、俵数とも大幅に減少しているが、これは某有力政治家からの圧力等の噂があるがどうか。

また、放出回数、俵数が減少した理由はなぜか。

五 一元輸入行政下にあつて原材料(繭、生糸)の輸入規制に対し、絹製品等は自由化になつていることが海外からの製品輸入につながり、国内の素材産業(機業地の織屋等)を苦境においやつているようだが、その現状と対策はどうか。

六 また、一元輸入下における中国との輸入数量、価格等、契約進行状況はどうなつているのか。

七 一部買方大手は、数次にわたる事業団糸の放出によつて、近い将来在庫が皆無になり、それが相場の高騰につながるとのことで一部大手商社と結託し、定期市場でも品受けしているとのことであるが、その実態と今後の事業団の対応はどうか。

八 繭についても、史上最高値を更新し、生糸価格に比較して、かなりの高値であるが、原因は何か。

九 国内における繭生産が減少傾向にあるが、それが繭価上昇の原因とするならば、今後養蚕農家に対してどのような指導をしていくのか。

十 一部では、年間生産量が三万トンをきるといわれているが、このままでは国内絹業界の将来がたいへん厳しい状況となり、繭糸課の存在すら問題視されているが、この辺の考え方はどうか。

十一 繭価格が大幅に上昇している現状から、また、今後の絹業者の将来の安定という見地からも、緊急輸入措置が必要と思うが、どのように考えるか。

十二 聞くところによると、一部買方大手は輸入したくても、中国、韓国等も繭不足で輸入できないとして、相場をあおつているが現状はどうか。もし輸入する場合、それは可能であるか。

十三 本年四月から生糸の急騰の際、過去に、取引所及び業界に迷惑をかけた委託者からの受注はしないよう指導したとのことであるが、これは事実か。

十四 事実とすれば、未だにこれらの顧客が生糸、乾繭市場に参入し、多額の利益を得ているとのことであるが、その後の実態調査はなされているか。

十五 また、これら顧客から未だに受注している取引員があるとすれば、これにどう対処していくのか。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一について

最近における生糸及び繭の価格の上昇の背景には、国内における繭の減産、製糸の生産縮小、中国糸の輸出価格の上昇等の要因があるものと考えられる。

二について

商品市場の市場管理については、商品取引所において、市場の状況及び会員の建玉の状況に応じ、調査等必要な措置を講じているものと承知しており、商品取引所から、御指摘のような事実があるとは聞いていない。

三について

蚕糸砂糖類価格安定事業団(以下「事業団」という。)の生糸の売渡しの入札については、繭糸価格安定法(昭和二十六年法律第三百十号)等に基づき適正に行われているものと考えている。

四について

事業団の生糸の売渡しの回数及び俵数については、生糸の価格及び需給の動向等を勘案して行われているところである。

五について

我が国の絹業界が、原材料である繭及び生糸の価格水準並びに絹製品需要の大宗を占める和装需要の低迷等の要因により、困難な状況におかれていることは承知している。このような状況の下で、政府としては、中国及び韓国との二国間協定の締結等により、絹織物の秩序ある輸入を図るとともに、絹製品の需要振興対策等各種の助成事業を実施してきているところであり、今後とも、これらの施策の実施により適切な対応を図つてまいりたい。

六について

中国からの事業団による生糸の一元輸入は、毎年度、日中政府間において数量を協議して行つているものであるが、昭和五十九年度及び六十年度協議分の一万七千五百俵については、昭和六十二年度中に履行を完了し、昭和六十一年度協議分の八千六百俵については、昭和六十三年四月に契約し、現在履行中である。

また、昭和六十二年度協議分の八千六百八十五俵については、近く契約がなされる予定である。

価格については、契約の都度、中国側との交渉により定められている。

七について

商品取引所から、御指摘のような事実があるとは聞いていない。

八について

繭価格の上昇は、昭和六十三年の繭生産の動向、今後の繭の需給の見通し等を反映したものと考えられる。

九について

今後とも、優良繭の生産及び生産性の向上を指導してまいりたい。

十について

国内の繭生産については、各種生産対策の実施により、安定的な繭の供給がなされるよう努めてまいりたい。

十一について

繭の輸入については、昭和六十三年産の繭生産及び生糸の需給状況等を勘案する必要があると考える。

十二について

中国等における繭の輸出力については、不明な点が多く、その把握は困難であるが、情報の収集等につき、今後とも、努めてまいりたい。

十三から十五までについて

商品取引所は、商品市場における価格形成及び取引の公正の確保を図る観点から、商品取引員が適正な受託を行うよう指導監督しているところであり、今後とも関係商品取引所に対し適切な市場管理につき指導してまいりたい。

衆議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

お答えすることは困難 ×1

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

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