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輸出まぐろに対する米国の重税賦課に関する質問主意書

衆議院 第13回 第38号

提出者
衆議院
提出日
1952年5月23日
内閣転送 1952年5月24日
答弁書受領日
1952年5月30日
提出から7日
答弁の項目数
0
質問 298字/答弁 696字

質問本文

衆議院議長 林 讓治 殿

輸出まぐろに対する米国の重税賦課に関する質問主意書

米国向輸出冷凍、塩漬、油漬(かん詰)まぐろの加工品に対し、米国政府は、重税をもつて本製品輸入を阻止する計画である。わが国の輸出産業中最も重要なる製品であるまぐろ加工品に対する米国政府のかかる措置は、業者の死活問題であつて、業界はもちろん、国民は恐怖と反感に燃えている。かくのごとき感情が国内に澎湃として卷き起つたなら、折角の米国との友情も将来はなはだ懸念されるものがあると危惧するものである。

よつて政府は、これに対していかなる施策をもつて米国政府との政治的解決を試みんとするか、明確なる答弁を願いたい。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一 生および冷凍まぐろに対し新たにポンド当り三セント(屯当り六〇弗)の課税法案が昨年十月米国下院に提出され、一週間にして下院を通過した。政府としては本件の重要性にかんがみ、米国政府に対し、日米経済協力、日本の弗獲得及び本件関税引上げの日本漁民におよぼす影響という見地から、生および冷凍まぐろ類並びに塩水漬及び油漬まぐろかん詰に関し正確な認識をもつて公正な判断をしてもらうよう整備した資料を提出するとともに、東京およびワシントンにおいて繰り返し米当局と説明を続けてきた。更に民間においては代表団が渡米し、米国側業界と協議をとげた。

二 国務省においては上院財政委員会の公聽会に、各国別数量割当をなし、右数量以上については課税するという妥協案を提出する理解ある態度を示すに至つていたが、五月九日に至り、上院財政委員会は八対五で原法案を通過せしめるに至つた。

三 これに対し、アチソン国務長官は十四日「日本、ペルーにとり、まぐろの対米輸出がそのドル獲得の主要な源泉の一つとなつているので、冷凍まぐろに対する課税案は米国と両国との関係に影響するところが大きい。私は本法案が成立しないことを希望する。」旨強く課税案に反対する声明を出している。これは米政府が当方の説明により本件が日米双方にとり真劔な問題であることを理解し、充分関心を持つている証左と思われる。

四 現在、上院に上程される日程は未定であるが、政府としては、アチソン長官の声明を多としているものであつて、更に今後とも善処いたしたく、新木駐米大使赴任の上は米国朝野に対し日本の事情を説明し、引き続き努力を続けることになつている。

右答弁する。

衆議院の原文

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