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海上自衛隊呉基地に停泊していた潜水艦内で乗組員が自殺を図ったことに関する質問主意書

衆議院 第190回 第45号趣旨が明らかではない ×1

提出者
民主・維新・無所属クラブ
提出日
2016年1月14日
内閣転送 2016年1月18日
答弁書受領日
2016年1月22日
提出から8日
答弁の項目数
5
質問 971字/答弁 1,423字

質問本文

種々報道によると、二〇一三年(平成二十五年)九月、広島県の呉基地に停泊していた海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」の艦内で、乗組員の当時三十九歳の二等海尉が艦内にあった拳銃で自殺を図り、一時、意識不明となったことについて、海上自衛隊が、上司のパワーハラスメントが原因だとする調査結果をまとめ、幹部三人を懲戒処分としていたことが分かった。調査結果によると、当時の上司であった四十代の幹部自衛官二人と、元上司の三十代の幹部自衛官一人の合わせて三人が、殴るなどの不適切な指導をしたため、二等海尉は精神的に不安定となり自殺を図ったとしている。殴るなどの不適切な指導をした当時の上司であった四十代の幹部自衛官二人と、元上司の三十代の幹部自衛官一人は、昨年十月に停職などの懲戒処分とされている。防衛省は、懲戒処分の場合、公表することにしているが、今回の処分は本年一月十二日まで公表されていなかった。これについて、海上自衛隊は「プライバシーに配慮しながら公表すべきかどうか検討していた」としたうえで、「再発防止策を徹底していきたい」としている。

また、本年一月十三日の衆議院安全保障委員会で、二等海尉が上司の暴力を理由に潜水艦内で拳銃自殺を図ったことについて、中谷防衛大臣が「前途有為な隊員に対し、暴力という不適切な指導があり、自殺未遂に至らしめたことはまことに申し訳なく、心からおわび申し上げたい」と陳謝している。

右を踏まえ、質問する。

一 二等海尉が上司の暴力を理由に潜水艦内で拳銃自殺を図ったことに関し、安倍首相の見解如何。

二 二等海尉が上司の暴力を理由に潜水艦内で拳銃自殺を図ったことに関し、中谷防衛大臣は本件についていつ報告を受け、認識していたか。報告を受けた日時を明らかにされたい。

三 陸・海・空の自衛隊において、この二十年間で隊員が自殺した人数を、陸・海・空の自衛隊それぞれ別々に示されたい。

四 海上自衛隊では過去にも、上司の暴力などを原因とした隊員の自殺が複数発生していると承知する。過去二十年で、上司の暴力などを原因とし、自殺を図った隊員は何人いるか答えられたい。

五 二等海尉が上司の暴力を理由に潜水艦内で拳銃自殺を図ったこと等を踏まえ、防衛省は、今回海上自衛隊でいじめがあったことを認めるか否か、端的に答えられたい。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一について

高い志を持って自衛官になられた前途有為な隊員に対して、上司から暴力を伴う不適切な指導があり、かつ、組織としての監督が不十分であったことから、同隊員を自殺未遂に至らしめてしまったことは誠に遺憾であり、あってはならないことである。自衛隊における服務規律を一層厳正にし、組織としての監督の在り方の改善を図ることにより、再発防止に万全を期していく。

二について

お尋ねの自殺未遂の発生については、事案が発生した平成二十五年九月二日中に、小野寺防衛大臣(当時)に対して、速やかに報告されていたところであり、その後の調査、懲戒処分の検討等の後、平成二十七年十月二十六日に、中谷防衛大臣に対しても報告が行われたところである。

三について

自衛隊の過去二十年間における自殺者数は、陸上自衛官については、平成七年度は二十七人、平成八年度は二十六人、平成九年度は四十四人、平成十年度は四十六人、平成十一年度は三十六人、平成十二年度は四十三人、平成十三年度は四十四人、平成十四年度は五十人、平成十五年度は四十八人、平成十六年度は六十四人、平成十七年度は六十四人、平成十八年度は六十五人、平成十九年度は四十八人、平成二十年度は五十一人、平成二十一年度は五十三人、平成二十二年度は五十五人、平成二十三年度は四十九人、平成二十四年度は五十二人、平成二十五年度は四十七人、平成二十六年度は四十三人、海上自衛官については、平成七年度は十三人、平成八年度は十七人、平成九年度は十一人、平成十年度は十七人、平成十一年度は十七人、平成十二年度は十六人、平成十三年度は八人、平成十四年度は十五人、平成十五年度は十七人、平成十六年度は十六人、平成十七年度は十五人、平成十八年度は十九人、平成十九年度は二十三人、平成二十年度は十六人、平成二十一年度は十五人、平成二十二年度は十人、平成二十三年度は十四人、平成二十四年度は七人、平成二十五年度は十六人、平成二十六年度は十二人、航空自衛官については、平成七年度は四人、平成八年度は九人、平成九年度は六人、平成十年度は十二人、平成十一年度は九人、平成十二年度は十四人、平成十三年度は七人、平成十四年度は十三人、平成十五年度は十人、平成十六年度は十四人、平成十七年度は十四人、平成十八年度は九人、平成十九年度は十二人、平成二十年度は九人、平成二十一年度は十二人、平成二十二年度は十二人、平成二十三年度は十五人、平成二十四年度は二十人、平成二十五年度は十三人、平成二十六年度は十一人である。

四について

一般に、自殺は、様々な要因が複合的に影響し合って発生するものであり、個々の原因について特定することが困難な場合も多いと考えているが、現時点で把握している限りでは、平成十六年に発生した護衛艦「たちかぜ」乗員であった隊員の自殺事案の東京高等裁判所の判決において、同隊員の自殺について、上位の階級にある者による暴行、恐喝等との間の因果関係が認められたことは承知しており、また、平成二十六年に発生した横須賀所在の護衛艦における隊員の自殺について、上司による暴行等との間に因果関係があったと認識している。

五について

お尋ねの「海上自衛隊でいじめがあったこと」の意味するところが必ずしも明らかではないが、今回の事案は、上司による暴力を伴う不適切な指導を継続して受けていたこと、組織としての監督が不十分であったこと等が要因であったと認識している。

衆議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

趣旨が明らかではない ×1

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

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