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内閣総理大臣夫人の政治的価値に関する質問主意書
衆議院 第196回 第169号お答えすることは困難 ×1趣旨が明らかではない ×1
質問本文
平成三十年三月十九日、参議院予算委員会で財務省の太田理財局長は、書き換え前の財務省決裁文書に安倍昭恵氏を巡る記載があった理由について、「それは基本的に、総理夫人だということだと思います」と答弁した。理財局長の答弁は、当該決裁文書における安倍昭恵氏を巡る記載について、文書を作成した者は、安倍昭恵氏が安倍晋三首相の妻であることを意識して書いているとの認識を示すものである。
「内閣総理大臣夫人の法的地位に関する質問に対する答弁書」(内閣衆質一九三第一〇五号)では、「公人とは、一般に、公職にある人を意味するものと承知しており、他方、私人とは、一般に、公人の対義語として用いられるものと承知している。その意味で「内閣総理大臣夫人」は、公人ではなく私人であると認識している」として、安倍昭恵氏が「私人」であると答弁している。
代表的なアメリカの政治学者のイーストンは、政治を「社会に対する価値の権威的配分」と定義している。政治は、形式的にいえば「政策決定過程」であり、内容的にいえば「価値の権威的配分」と説明されることが多い。すなわち、当該答弁書で、内閣総理大臣夫人の「法的地位」が「私人」であったとしても、その者がある政策決定過程において、直接的もしくは間接的に関与し、内閣総理大臣夫人であることを政策決定過程にいる者が知ることで、「価値の権威的配分」、言い換えれば政策決定に一定の影響を与え得る政治的な価値を持つに至る。この場合、「私人」であると政府が主張する内閣総理大臣夫人の存在そのものが政治的な価値を帯びるのであり、その権威、威光は直接的もしくは間接的に政府の政策決定過程に影響を与える。
このような観点から、以下質問する。
一 理財局長の「それは基本的に、総理夫人だということだと思います」との答弁は、安倍昭恵氏が内閣総理大臣夫人であるため、安倍昭恵氏を巡る経緯が書き換え前の決裁文書に書かれたという理解でよいか。
二 一に関連して、安倍昭恵氏の夫が現職の内閣総理大臣もしくは国務大臣、国会議員でなければ、安倍昭恵氏を巡る記載はなされなかったという理解でよいか。
三 「それは基本的に、総理夫人だということだと思います」との答弁を踏まえると、財務省の所管における政策決定過程において、安倍昭恵氏を巡る経緯、また安倍昭恵氏自身の名前そのものが一定の政治的な価値や何らかの意味合いを持つため、財務省の政策決定過程に直接的もしくは間接的に影響を及ぼし得るという理解でよいか。
四 安倍昭恵氏の存在は、内閣総理大臣夫人であることから、行政の意思決定過程を介して、日本「社会に対する価値の権威的配分」に影響を及ぼすのではないか。政府の見解如何。
五 「それは基本的に、総理夫人だということだと思います」との答弁を踏まえると、内閣総理大臣夫人は「私人」であるものの、政治的な価値や意味合いを持ち、行政の政策決定過程に影響を及ぼし得るという理解でよいか。
右質問する。
政府答弁書
一について
お尋ねについては、平成三十年三月十九日の参議院予算委員会において、太田財務省理財局長が「籠池理事長が盛んに昭恵総理夫人のお名前を出していらっしゃったということでそういうふうに記述をしているということだろうと思っております」及び「基本的に本省決裁なので、そういう意味で、国会周りの方の情報を書いておこうということで書いている」と答弁しているとおりである。
二について
お尋ねについては、平成三十年三月十九日の参議院予算委員会において、安倍内閣総理大臣が「先ほど太田理財局長が答弁したのも、安倍昭恵というのが別に私の妻でなければ、それは当然載りませんよ。それは当たり前の話だろうと。私の妻であるから、この経緯の中で、籠池氏が、籠池氏が述べた、籠池氏がまさに私の妻の名前を出して、籠池氏が私の妻がそう言っていたと言っていたという記述は、その経緯の中で当然総理夫人の名前を籠池氏が出したからそれは載せていたんだろうと、こう思うわけでありまして」と答弁しているとおりである。
三から五までについて
お尋ねの「政治的な価値」、「意味合い」及び「社会に対する価値の権威的配分」の意味するところが明らかではないため、お答えすることは困難である。
なお、平成三十年三月二十日の参議院予算委員会において、麻生財務大臣が、国有財産の管理処分は、その相手方の役職にどのような方がついているか、あるいはその相手方がどのような方と関係しているか、ということに関係なく、法令に基づき行っている、という趣旨を答弁している。
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件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。