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国鉄山陰線の複線電化促進に関する質問主意書
衆議院 第78回 第17号お答えすることは困難 ×1検討してまいりたい ×2
質問本文
衆議院議長 前尾繁三郎 殿
国鉄山陰線の複線電化促進に関する質問主意書
国鉄山陰本線は、山陰地方と京阪神地方を結ぶ延長六七五キロメートル(京都、幡生間)、我が国における、幹線鉄道としてまた京都の北部と南部を直結する動脈鉄道として七〇年余の間、府民の主要な交通機関となつている。現在の輸送状況の一端を見るに、京都 ― 亀岡間は、一日の平均旅客通過人員が約三万人、丹波口福知山間の貨物取扱駅における一日平均発着貨物取扱総量は、約三千トンに達している。
将来については、亀岡、園部などの地域での人口増による通勤、通学の乗客増加(昭和六十年には沿線人口は、現在の一九四万人から三二万人増の二二六万人と見込)し、さらに、福知山の長田野工業団地の稼働、外国貿易港へと飛躍をめざす舞鶴港の開発(昭和六十年完成予定)による産業上の輸送需要の増大が見込まれるところである。
いま、国鉄山陰本線の複線電化を求める声はますます強まつており、京都府、京都市をはじめ、府下五市・二一町の首長、議会議長、沿線二百万住民がこぞつて早期実現を熱望している。
こうした状況のもとで、国鉄当局は、去る昭和四十年三月、第三次長期計画において「山陰本線・京都 ― 園部間線増電化」(予定工期昭和四十年〜四十三年)を計画したことがある。
そして昭和四十四年には、綾部 ― 福知山間一二キロについて複線化工事を行い、続いて本年三月には、京都 ― 二条間連続立体交差事業を完了させたのである。
私は、昨年十一月九日、国鉄本社に対して、山陰本線の複線電化計画をただしたところ、停車場第二課長は、昭和五十五年までに着工したいと回答している。
そこで私は、以上のような経過と現状を踏まえて次の事項について質問するので、明確なる答弁をいただきたい。
一 国鉄山陰本線・京都 ― 福知山間の複線電化を行う意思があるのか、あるとすれば着工は、いつ開始し、いつ完成させるつもりか。
二 路線は、在来線のままでは嵯峨 ― 馬堀間の複線電化は困難といわれているが、具体化するとすれば、どのようにすればよいと考えているか。
三 五十二年度には、複線、電化のための予算措置を講じる考えはあるかどうか。
右質問する。
政府答弁書
一について
(1) 国鉄山陰本線・京都 ― 福知山間の複線化については、既に複線化が完了した綾部 ― 福知山間を除く京都 ― 綾部間のうち、京都 ― 園部間は、昭和四十年代に入つて年々減少傾向にあつた同区間の輸送需要が、最近に至り漸増傾向を見せるようになり、現在では、昭和四十年当時に復しつつある。したがつて同区間の複線化については、今後輸送需要の推移、地域の発展動向、国鉄の財政事情、電化との関連等を考慮しながら検討してまいりたい。
一方、園部 ― 綾部間については、同区間の輸送需要の動向等にかんがみ、現在のところ複線化の必要性はないものと考えている。
(2) 近畿圏内における山陰本線の電化については、今後の輸送需要の動向、輸送改善効果、国鉄の財政事情等を勘案し、検討してまいりたい。
二について
嵯峨 ― 馬堀間は地形が狭あいであり、最小曲線半径が小さく、また、トンネルは非電化断面であるため、現在のルートでの複線化及び電化は技術的に極めて困難である。したがつて複線化及び電化を行う場合には、別線による短絡ルートとすることが望ましいと思われる。
同区間の複線化及び電化の実施に当たつては、地質等を十分調査のうえ、具体案を検討するよう国鉄を指導してまいりたい。
三について
国鉄においては、昭和五十年度から空中写真測量等の基礎的調査を実施してきており、昭和五十二年度も調査を継続する予定である。なお昭和五十二年度において、工事着手のための予算措置は予定していない。
右答弁する。
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