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税務官吏の職権濫用に関する質問主意書

衆議院 第9回 第79号

提出者
衆議院
提出日
1950年11月28日
内閣転送 1950年12月2日
答弁書受領日
1950年12月8日
提出から10日
答弁の項目数
0
質問 323字/答弁 446字

質問本文

衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿

税務官吏の職権濫用に関する質問主意書

東京都足立区與野町の大谷氏は、元紙すき業を経営していたが、今夏から廃業して職業安定所に働いている。十一月五日足立税務署の徴税係土谷某が昭和二十四年度所得税六、〇〇〇円の徴收にきて脅迫的行為に出た。大谷氏は、配給物を買うために借りてきた金一、五〇〇円を渡したが、土谷某は自転車を差し押えた上、領收書も置かずに帰つた。その後大谷氏の妻が帰宅して、近所の人と税務署にかけあいに行き、双方同意の上金を返却してもらつた。このあと、土谷某は大谷氏を公務執行妨害で告訴した。土谷某の職権濫用は明白であると考えるが、政府の見解如何。又これに対しいかなる処置が取られるか。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

十月三十日大谷鶴松方に滯納整理のため臨場し、一部收入として一、五〇〇円を領收、領收証を発行(本税六、〇四三円)した。残額に対して中古自転車を差押え、調書に立会の捺印を要請すると拒んだので、配達証明とする旨を告げて次の山本菊二方に滯納整理に臨場し、現金納付を促したが応じないので差押処分に着手、鏡を差押えて調書に記載中、民商会員大谷某外数名が山本方に来て、大谷鶴松の差押調書を民商会員の前で破棄し、すでに納付済の大谷鶴松の一、五〇〇円を返済するよう要求したのである。

その後惡口雑言をなすので一旦帰署の土、署長に相談すべく帰ろうとすると入口に三名立塞り二名に両袖をつかまれて軟禁された上、差押調書を破棄することを強要され、更に現金の返還方をも強要するのでやむなく、領收証と引換に現金を返還したのである。帰署後警察へ出頭し、状況報告中前述の公務執行妨害をなした二名が現れたので、警察側において公務執行妨害容疑で逮補したのである。

以上のような実状であるので何ら職権濫用の事実はない。

右答弁する。

衆議院の原文

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