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ビ-チクレスト90と沖縄の空の安全に関する質問

参議院 第116回 第10号

提出者
参議院
提出日
1989年12月15日
内閣転送 1989年12月16日
答弁書受領日
1990年1月19日
提出から35日
答弁の項目数
2
質問 777字/答弁 702字

質問本文

ビーチクレスト90と沖縄の空の安全に関する質問主意書

去る十二月五日から同十二日までの八日間にわたって、ビーチクレスト90と名付けられた在沖縄米海兵隊と空軍、海軍の合同演習が沖縄本島北部や周辺訓練空域などで行われた。

特に、今回冬場の民間機の那覇空港への出発、進入路となる伊江島北西沖に臨時の訓練空域「アルトラブ」を設定したことで、「民間航空機の安全運航上、好ましくない。」として全運輸労組沖縄航空支部や南西航空乗員組合等が反発し、抗議の姿勢を明らかにした。もちろん、沖縄県民も同様の姿勢である。

しかも、実際に南西航空の那覇、与論島間の定期便に、米軍から飛行ルートや飛行高度の変更の強制等の指示が出されて、運航に支障が生じたのである。これは、運輸省と米軍との事前の約束にもとることである。

よって、以下の質問をする。

一 南西航空与論便については、運輸省那覇航空交通管制部と米軍との事前調整で、「与論便運航時には米軍訓練機は飛ばさず、与論便は通常どおりの運航ができる。」ことになっていたとのことであるが、実際にはその運航に支障が生じている。したがって、政府はこの点について、米側に抗議すべきであると考えるが、その意思はあるのか。

二 今後も、米軍が同様の演習を反復実施する可能性は高いと思われるが、今後、沖縄周辺の空域において同様の演習が実施される場合には、政府はそれを中止させるか、少なくとも訓練場所を民間航空機の運航及び国民生活に支障のない他の場所へ変更させるべきであると思うが、どうか。

三 政府は、今後、米軍演習の頻発する沖縄周辺空域における民間航空機の飛行の安全確保については、どのような配慮をするのか。

四 昨今の国際情勢下では、国民生活を犠牲にしてまで、軍事演習を優先させる必要性も妥当性もないと思うが、政府の見解はどうか。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一について

御指摘は、一部の新聞により報道された平成元年十二月五日の南西航空百三便及び百四便に係るものと推測されるが、米軍沖縄進入管制所による両便に対する経路及び高度の設定は、いずれも通常の航空管制の一環として行われたものであり、両便の運航に遅延等の事態も生じなかったと承知している。

二から四までについて

米軍は、日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約(昭和三十五年条約第六号)の目的達成のために我が国に駐留し、必要な訓練を実施しているものであるが、今回のいわゆるビーチクレスト90と同様の演習についても、このような目的を達成する上で必要なものと理解しており、これを中止するよう米側に求める考えはない。

また、御指摘の空域については、従来から航空保安職員の確保、航空路監視レーダーその他航空保安施設の整備拡充等を行うことにより航空管制の処理能力の増強に努めるとともに、航空路と米軍の使用する訓練空域の分離等の措置を講じてきたほか、米軍の演習の際には必要に応じて事前に米側と演習に係る空域、日時等について所要の調整が行われているところであり、今後とも、かかる調整を含め御指摘の空域における民間航空機の航行の安全を確保するため万全を期してまいりたい。

なお、かねてより、我が国における米軍の円滑な駐留を確保するためには地域住民の理解と協力が得られることが重要であると考えており、演習を含む米軍の諸活動が地域住民に及ぼす影響を最小限にすることが重要であるとの観点から、日米合同委員会等を通じ米側に対しこの点につき十分な配慮を求めてきたところであるが、今後ともこのような努力を行ってまいりたい。

参議院の原文

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