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住宅用火災警報器の制度化に関する質問
参議院 第149回 第11号
質問本文
住宅用火災警報器の制度化に関する質問主意書
自治省消防庁及び建設省住宅局が事務局を担当し、学識経験者、関係団体で構成する「住宅防火対策推進協議会」のインターネット・ホームページ(http://www.fesc.or.jp/jbk.html)によると「我が国の住宅火災による死者の過半数が六十五歳以上の高齢者」という。また、「アメリカ合衆国内では、住宅用火災警報器の義務化などによる普及で、住宅火災での死者が十七年間で四〇%減少した」ことが紹介されている。このため、同協議会では「住宅用防災機器等の開発・普及の推進」を住宅防火対策の三本柱の一つに挙げている。
住宅火災から尊い人命を守ることは憲法十三条にも定められた国の最大の責務でもあり、政府として住宅用火災報知器等普及のため具体的な措置を講ずる必要があると考える。そこで、以下のとおり質問する。
一、我が国における住宅火災の発生件数、死傷者、高齢者の割合に関し、過去五年間の統計を示されたい。
二、住宅用火災警報器の効用についてどう考えるか。また、アメリカ合衆国のように制度化をする考えはないか。制度化に問題点はあるのか。
三、「住宅用防災機器等の開発・普及の推進」に関し、政府として具体的にどのような取組、予算措置を採っているか。また、今後の方針を示されたい。
右質問する。
政府答弁書
一について
我が国における過去五年間の住宅火災(放火火災を除く。)の発生件数等については、別紙のとおりである。
二について
住宅用火災警報器は、火災による熱や煙を感知して警報を発するので、火災の発生を早期に知り消火や避難などを速やかに行う上で有効であり、したがって、逃げ遅れによる死者の発生を減少させる効果があるものと考えている。
現在、アメリカ合衆国においては、住宅用火災警報器について、相当数の州で、各州ごとに規制内容は異なるものの何らかの形で設置の義務付けが行われているものと承知している。また、米国防火協会の年次調査によれば、住宅火災による死者は、千九百七十七年からの二十一年間で約四十五パーセント減少しているとされている。なお、アメリカ合衆国におけるこの死者の減少の理由としては、喫煙者の大幅な減少や難燃化されたマットレス等の普及などと併せて、火災警報器の設置の推進があったものと考えられている。
我が国においては、火災の発生防止や、消火、避難などの対策も含めて総合的に住宅防火対策を推進しているが、住宅用火災警報器の設置の義務付けについては、アメリカ合衆国等諸外国の動向も参考にしつつ、国民に対する規制強化につながることをも十分に認識しながら、今後とも課題の一つとして検討してまいる所存である。
三について
住宅用防災機器等の開発・普及については、防火意識の高揚、住宅防火診断の実施とともに、住宅防火対策の重要な柱の一つとして積極的に取り組んでいる。
具体的には、住宅用火災警報器、住宅用スプリンクラー、燃えにくいカーテン等の性能及び効果についての基礎的研究を消防研究所において行う一方、住宅用防災機器等の品目ごとに、構造・性能等に係るガイドラインを示し、各消防防災機器メーカー等に開発を奨励している。さらに、全国の市町村や消防機関に対して、住宅用防災機器等の普及促進を図るよう指導している。
また、住宅金融公庫においては、新築住宅の建設資金等の融資について、借入者が住宅用火災警報器、住宅用スプリンクラー等を設置する場合に融資額を増額している。さらに、住宅の品質確保の促進等に関する法律(平成十一年法律第八十一号)に基づく住宅性能表示制度において、住宅用火災警報器等の設置に関する評価及び表示の方法を定めている。
今後とも、住宅用防災機器等の研究・開発を促進するとともに、その普及に努めてまいる所存である。
別紙 我が国における過去五年間の住宅火災(放火火災を除く。)の発生件数等
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