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「密約」問題に関する質問主意書
参議院 第180回 第21号
質問本文
平成二十四年二月七日の参議院予算委員会において、岡田克也国務大臣は、沖縄返還を巡る外務省機密漏洩事件で有罪となった西山太吉元新聞記者に対して「この大きな国家の密約の中で犠牲になられた方の一人ですから、西山さんの今までの御努力、御苦労に対しては本当に申し訳ない」と答弁した。また、岡田国務大臣は、密約の存在について、「この国会の場でも否定してきたということは、私は本当は許し難いことだと思っているんです。」、「深刻に反省すべき」、「開き直りは許されない」と答弁した。
そこで、以下質問する。
一 この岡田国務大臣の答弁は、政府のいかなる行為に対する謝罪を意味するのか。沖縄返還当時の政府が国会で虚偽答弁を繰り返したことについてか、土地の原状回復補償費四百万ドルを日本が肩代わりする密約を裏付ける米公文書が発見された二〇〇〇年以降も「密約はない」としていた政府の虚偽答弁についてか、あるいはその両者に対する謝罪なのか。それを明らかにした上で、政府として公式に謝罪し、西山氏に対して名誉回復の措置をとるべきではないか。
二 いわゆる「密約」問題に関しては、当時の岡田外務大臣の下で調査が行われ、いわゆる「密約」問題に関する有識者委員会報告書(平成二十二年三月)が提出されている。その中で、同委員会は、四百万ドルの財政密約について「広義の密約」との見解を示しているが、政府としての見解は不明確なままである。しかし、前記の「西山氏は密約による犠牲者」という岡田国務大臣の発言によれば、密約はあったと認めていることになる。政府の公式見解を示されたい。
右質問する。
政府答弁書
一について
いわゆる「密約」問題については、この問題により、外交に対する国民の理解と信頼が失われているとの観点から、過去の事実を徹底的に明らかにするため、岡田克也外務大臣(当時)が外務大臣就任時に徹底した調査(以下「外務省調査」という。)を命じ、その結果を平成二十二年三月に公表したところである。御指摘の「沖縄返還当時」の状況については、簡単に判断できるものではなく、同月に公表された「いわゆる「密約」問題に関する有識者委員会報告書」においても、外交には、ある期間、ある程度の秘密性はつきものであるとした上で、外交に対する評価は、当時の国際環境や日本国民全体の利益・国益に照らして判断すべきものである旨述べられている。政府としては、御指摘の西山太吉氏に対し、御指摘のような措置をとることは考えていないが、この問題が、長期間にわたり、国民に対し、明らかにされてこなかったことは遺憾であると考えている。御指摘の岡田克也国務大臣の答弁は、御指摘の西山太吉氏のその間の御努力や御苦労に対し、「本当に申し訳ない」との個人の真情を述べたものである。
二について
政府としては、一についてで述べた調査等を通じて、いわゆる「密約」問題に関する事実関係の解明が進展したと考えている。御指摘のように、「いわゆる「密約」問題に関する有識者委員会報告書」では、四百万ドルの土地の原状回復補償費について「広義の密約」があったとの見解が示されているが、他方で、外務省調査の報告書は、「原状回復補償費四百万ドルを日本側が肩代わりすることを内容とする非公表の文書(「議論の要約」)」は発見されず、作成されたかどうかも確認できなかったとしている。この問題についての歴史的評価については、今後、定まってくるものと考える。
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件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。