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IOC総会における安倍総理の発言に関する質問主意書

参議院 第187回 第42号

提出者
参議院
提出日
2014年10月23日
内閣転送 2014年10月27日
答弁書受領日
2014年10月31日
提出から8日
答弁の項目数
4
質問 666字/答弁 1,229字

質問本文

二〇一三年九月七日、オリンピック招致を巡るIOC総会において、安倍総理は「フクシマについて、お案じの向きには、私から保証をいたします。東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも、及ぼすことはありません」という主旨の演説を行った。

しかし、二〇一一年三月二十三日、東京都水道局は、東京都葛飾区にある金町浄水場において乳児の飲用に関する国の基準の約二倍に当たる一キログラム当たり二百十ベクレルの放射性ヨウ素を検出したと発表した。その後、東京都は水道水で粉ミルクを溶かしたり、乳児に飲ませたりしないようにと呼びかけた。総理の説明についてどう理解すべきか不明な点があるため、以下質問する。

一 前文の「私から保証をいたします」について、具体的に何をどう保証するのか、政府の見解を明らかにされたい。

二 前文の「いかなる悪影響」の定義を明らかにされたい。

三 金町浄水場において二百十ベクレルの放射性ヨウ素を検出したことは、東京に「悪影響」があったのではないか。「はい」又は「いいえ」で示されたい。また、そう判断した理由を明らかにされたい。

四 もし、「悪影響があった」場合は国際社会に対してどう説明をするのか、政府の見解を明らかにされたい。

五 二〇一四年十月十三日の東京新聞において、関東平野を流れる河川の東京湾河口付近で高濃度のセシウムによる汚染が検出されたという主旨の報道があった。東京湾河口付近及び東京湾におけるセシウムの汚染についてリスクは全くないのか、若しくはあるのか、明らかにされたい。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一について

東京電力株式会社の福島第一原子力発電所においては、汚染水貯水タンクからの汚染水の漏えい等の個々の事象は発生しているが、同発電所の港湾外における海水の放射線モニタリングの結果によれば、放射性物質の濃度は検出できないほど低いか、基準濃度をはるかに下回っている状況にある。このため、汚染水による放射性物質の影響が見られるのは同発電所の港湾内の〇・三平方キロメートルに完全にブロックされており、全体として状況はコントロールされていると考えている。お尋ねの安倍内閣総理大臣の演説は、この旨を述べたものである。

二について

お尋ねの「いかなる悪影響」とは、東京電力株式会社の福島第一原子力発電所からの汚染水の漏えいを原因とした放射性物質による人の健康に対する影響のことであり、この影響が、今までも、現在も、これからもないことを述べたものである。

三及び四について

一について及び二についてで述べたとおり、汚染水による放射性物質の影響が見られるのは、東京電力株式会社の福島第一原子力発電所の港湾内の〇・三平方キロメートルに完全にブロックされていることから、御指摘の「金町浄水場において二百十ベクレルの放射性ヨウ素を検出したこと」は、同発電所からの汚染水を原因とした放射性物質の影響によるものではないと考えている。また、同発電所の事故の後、御指摘の金町浄水場の水道水から、乳児による水道水の摂取を控えるものとして設定した値(一キログラム当たり百ベクレル)を超える放射性ヨウ素が検出されたことについては、平成二十三年三月二十三日から二十四日にかけて乳児への水道水の摂取を控えるよう東京都が広報するとともに、短い期間で放射性ヨウ素が減衰したため、健康への悪影響はなかったものと考えている。

五について

御指摘の「東京湾河口付近及び東京湾におけるセシウムの汚染」については、原子力規制委員会は、東京湾の河口域及び湾央において、平成二十四年から定期的に水質及び底質におけるセシウム百三十四及びセシウム百三十七(以下「放射性セシウム」という。)のモニタリング(以下「モニタリング」という。)を実施し、その結果を公表しており、その結果によれば、放射性セシウムは、水質における濃度は一リットル当たり四・五から五十二ミリベクレルまでの値、底質における濃度は一キログラム当たり一・六から二百十七ベクレルまでの値となっている。

環境省は、東京湾の河口域において、平成二十四年から定期的にモニタリングを実施し、その結果を公表しており、その結果によれば、放射性セシウムは、水質では不検出、底質における濃度は一キログラム当たり七百八十ベクレル以下となっている。

これらの放射性セシウム濃度については、水質における濃度は極めて低いレベルであり、底質については、一般的には、水による遮蔽効果により底質からの放射線は遮蔽されることから、放射線被ばくに与える影響は極めて小さいものと承知している。

参議院の原文

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