Kurage 質問主意書アシスト

ことばで探す › 参議院 第201回

クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」と新型コロナウイルスに関する質問主意書

参議院 第201回 第53号お答えすることは困難 ×1趣旨が明らかではない ×5

提出者
参議院
提出日
2020年2月21日
内閣転送 2020年3月2日
答弁書受領日
2020年3月6日
提出から14日
答弁の項目数
9
質問 1,554字/答弁 2,578字

質問本文

中国・武漢市で発生した新型コロナウイルス感染症が、横浜沖に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客・乗員らに、次々と罹患した件に関し、以下質問する。

一 今回、当該クルーズ船が、外国船籍だったことは、新型コロナウイルス対応に際して、どのような影響を及ぼしたか。仮に日本船籍だった場合と比較し、なるべく具体的に説明されたい。

二 当該クルーズ船の乗客は二月十九日から下船を開始しているが、自宅等への移動について公共交通機関を利用させている。下船者の中にウイルスの保菌者がいないと断定した根拠を示されたい。

三 アメリカや韓国などは、クルーズ船からの下船者を更に十四日間にわたって外部との接触を避けさせる方針とされている。このことに関しては、日本においても同様の意見が強くあった。それにもかかわらず、なぜ実行しなかったのか。新型コロナウイルスの感染経路の原因が解明しないからこそ、より確かな方法を取る責任があったのではないか。

仮に検査の結果、陰性と診断され下船した人の内、一人でも陽性になったら、全ての下船者について、症状のあるなしにかかわらず、再度外部との接触を避けさせる措置を検討する必要があるのではないか。

四 下船開始にあたっても、政府は二月五日の隔離措置後の船内感染の有無を断言出来なかった。船内待機中に陽性と判断された者がどの時期に感染したのか、調べる方法はなかったのか。理論的には調査可能だが、実施が困難だったケース等も含め、説明されたい。

五 検査の結果、陰性と診断された人が、検査後の事後感染で、陽性になった可能性はない、と断定できるのか。

また、船内で支給された飲食物(調理から乗客に提供されるまでの全過程)や船が許可または促した散歩は、船内感染の要因として、想定しなかったのか。また、船内感染の可能性を少しでも下げるように、予防的な措置により力を入れるべきではなかったか。

六 散歩は二メートル間隔での実施が推奨されたが、そもそも厚生労働省が定義する濃厚接触は二メートル間隔であったし、実際には人との間隔を測る人もいなければ、近距離ですれ違う人、散歩中に話し合っていた人もいた。このことに関し、政府はどのような事実認識と評価をしているか。

七 ゾーニングについて不徹底な実施状況が指摘されている。例えば、船の構造上、医務室に向かう発熱者が他の人と同じ通路を使うことがやむを得なかったとしたら、発熱者等には、医療従事者が往診に行く、ということは出来なかったのか。

八 二月三日に厚生労働省が船内の乗客等を対象とした検疫を開始した。それにもかかわらず、二月四日にもバイキング式の食事を提供し続けたり、多くの乗客が一ヶ所に集まる観劇やマージャンなど、近い接触距離で人の交流を促す催しが継続されていた。何故このようなことになったのか、明らかにされたい。

九 船内の感染予防対策の従事者とその指揮系統はどのようになっていたか、明らかにされたい。

十 この度のような悲劇を二度と生じさせないためには、事後の検証が極めて重要である。当該クルーズ船におけるウイルス対策について、時点ごとに判明していた事実、実施した感染防止対策や措置及び時点ごとの感染防止のルール、それらの対応に対する評価など、時系列で、かつなるべく詳細に事実関係を調査し、事後の対策の資料として公開するべきであると考えるが、政府の見解を明らかにされたい。

これらの事実関係の調査を行う場合には、そのスケジュールを示されたい。

十一 政府は、当該クルーズ船における感染防止対策の状況について、一般の国民及び船内の乗客・乗務員に対する情報提供及び情報公開が、適切にかつ十分な情報量にて行われたと評価しているか。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一について

お尋ねの意味するところが必ずしも明らかではないが、御指摘の「クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」」(以下「クルーズ船」という。)を含む外国から来航した船舶に対しては、当該船舶が「外国船籍」であるか「日本船籍」であるかにかかわらず、検疫法(昭和二十六年法律第二百一号)に基づく検疫が行われているところである。

二及び三について

御指摘の「下船者」、「ウイルスの保菌者がいないと断定した」及び「より確かな方法」の意味するところが必ずしも明らかではないが、令和二年二月十五日に厚生労働省が公表した「クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号からの下船について」において示しているとおり、国立感染症研究所の「武漢からのチャーター便第一便から第三便までのPCR検査の結果(五百四十人が陰性、陽性の一人についてもウイルス検出量は陰性に近いレベル)を踏まえ、十四日間の健康観察期間中に発熱その他の呼吸器症状が無く、かつ、当該期間中に受けたPCR検査の結果が陰性であれば、十四日間経過後に公共交通機関等を用いて移動しても差し支えないとの見解」に基づき、「PCR検査で陰性の方については・・・十四日間の健康観察期間が終了する二月十九日から、この十四日間の健康状態を改めて確認し、問題が無い方については更なるPCR検査を行わずに、順次下船していただくこととし」たところである。

加えて、「ダイヤモンド・プリンセス号の下船者に対する健康フォローアップについて(依頼)」(令和二年二月二十三日付け厚生労働省健康局結核感染症課及び医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全企画課検疫所業務管理室事務連絡)において「対象者の下船日の翌日を起算日として十四日経過するまでの間毎日、対象者に対して、健康フォローアップを実施する」こととしたところであり、引き続き、新型コロナウイルス感染症のまん延の防止に努めてまいりたい。

四について

お尋ねの「理論的には調査可能だが、実施が困難だったケース等」の意味するところが必ずしも明らかではないが、令和二年二月二十五日の衆議院予算委員会第五分科会において、脇田国立感染症研究所長が、「クルーズ船の乗客の方々につきまして、症状がある感染者数を発症日ごとに確認をしております。隔離が始まりました二月五日以降、拡大防止の措置が適切にとられた。そして、二月七日に発症者のピークがございましたけれども、それ以降徐々に発症者数が減少しているという事実からは、隔離が適切に有効に行われているということを確認しております」と答弁したところである。

五の前段について

御指摘の「事後感染」の意味するところが必ずしも明らかではないが、例えば、検体の検査(以下「検体検査」という。)後の健康観察期間中にクルーズ船内の同じ客室に滞在していた者(以下「同室者」という。)が新型コロナウイルス感染症にかかっていたことが判明した者等は、当該検体検査後に新型コロナウイルス感染症にかかったおそれがあるものと理解している。このため、そのような者については、当該同室者からの感染を防止するための措置がとられた時点から、改めて健康観察を行うこととしたところである。

五の後段及び六について

クルーズ船内の乗組員については、国立感染症研究所及び国立研究開発法人国立国際医療研究センター国際感染症センターが作成した「新型コロナウイルス感染症に対する感染管理」に基づき、クルーズ船内においては、御指摘の「調理から乗客に提供されるまで」を含め常時マスクを着用する等、感染の予防のための適切な措置を講じていたものと承知している。

クルーズ船内の乗客の行動については、厚生労働省が作成した「船内行動における注意事項」において「船内においては散歩等の定期的な軽い運動を推奨する」、「乗客同士は二メートル間隔をとる」こと等を示し、クルーズ船内の乗客に周知していたが、これは、感染症等の専門家の了解を得て作成したものである。なお、「近距離ですれ違う人、散歩中に話し合っていた人もいた」との御指摘については、その具体的な状況が明らかではないため、お尋ねの「事実認識と評価」についてお答えすることは困難である。

七について

クルーズ船内の医師については、患者の病態の状況等に応じ、クルーズ船内の客室を訪問して診察を行うこともあったと承知している。

八について

クルーズ船内において開催されたイベントは、クルーズ船の船長の判断により行われたものであると認識している。令和二年二月三日にクルーズ船に対する検疫を開始し、新型コロナウイルス感染症にかかっている疑いがある者に対する検体検査を開始したところ、同月四日に当該検体検査の一部で陽性の検査結果が判明したことから、全ての検体検査の結果の判明を待たず、同月五日に、新型コロナウイルス感染症のまん延を防ぐため、当分の間、乗客に対し、クルーズ船内の客室から出ることを控え、待機していただくよう指示すること等について、クルーズ船の船長を指導したものである。

九について

お尋ねの「感染予防対策の従事者」及び「指揮系統」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、今般のクルーズ船に関する対応については、令和二年二月十九日の衆議院予算委員会において、加藤厚生労働大臣が、「今回のオペレーションを的確にするために、横浜の現地に私どもの橋本副大臣と自見政務官に、これはもうずっと行っていただいております・・・自見政務官から報告を受けたところ、船内の区域管理は適切に実施されているかを含め、船内の感染管理については、感染症防御チームの専門家の医師が船内を見ていただき、そして指摘があれば、それをその日のうちに対応しているということであります」と答弁したところである。

十及び十一について

今般のクルーズ船に関する対応については、御指摘の「一般の国民及び船内の乗客・乗務員に対する情報提供及び情報公開」を含め、今後しっかり検証してまいりたいと考えている。今般のクルーズ船に関する対応を含め、現在、引き続き新型コロナウイルス感染症のまん延の防止に最大限取り組んでいるところであり、お尋ねの「スケジュール」を含め、現時点で検証の進め方等についてお答えすることは差し控えたい。

参議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

お答えすることは困難 ×1趣旨が明らかではない ×5

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

似た質問主意書

件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。

提出 2020年3月6日 江田 憲司(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 答弁 2020年3月17日
衆議院 第201回 第105号お答えすることは困難 ×1
提出 2020年2月21日 江田 憲司(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 答弁 2020年3月6日
提出 2020年2月25日 江田 憲司(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 答弁 2020年3月6日
衆議院 第201回 第77号

件名の語が重なる質問主意書

この論点で次の質問を書くなら

アシストで並べる