Kurage 質問主意書アシスト

ことばで探す › 衆議院 第201回

ダイヤモンド・プリンセス号の船内感染等に関する質問主意書

衆議院 第201回 第76号お答えすることは困難 ×1趣旨が明らかではない ×4

提出者
立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム
提出日
2020年2月21日
内閣転送 2020年3月2日
答弁書受領日
2020年3月6日
提出から14日
答弁の項目数
6
質問 1,290字/答弁 1,389字

質問本文

政府は、ダイヤモンド・プリンセス号の船内に残っていた乗客全員に新型コロナウイルス検査(PCR検査)を実施し、結果が陰性で症状が見られない人を十四日間の健康観察期間が終了した二月十九日から二十一日にかけて下船させた。

その判断根拠を、政府はチャーター機による中国からの帰国者の検査結果に求め、それを「精緻な疫学的エビデンス」とし、二月五日以降はチャーター機の帰国者が過ごした施設と同様の感染防止策が船内でとられたからとしている。そこで以下、質問する。

一 そもそもチャーター機による中国からの帰国者がホテル等で隔離された状況と、クルーズ船内での隔離状況とは多くの点で相違(共用部分の有無、検査や診察の実態、食事の配膳方法等)があるのに、なぜ「精緻な疫学的エビデンス」として同一視できるのか。

二 二月二十日、内閣官房と厚生労働省の職員二人が新たに感染していることが確認された。この二人の職員は、それぞれ二月十一日、十二日に船内で業務を開始し、しかも「濃厚接触」ではなく「事務的業務」に従事していたという。これは、隔離対策をとった二月五日以降も船内感染が広がっていたことの証左ではないか。

三 二月二十一日、オーストラリア保健省は、同国政府が派遣したチャーター機で二十日に帰国した約百六十人のうち二人の感染を確認したと発表した。同保健省は声明で「この数日間のクルーズ船での感染拡大を考慮すると、出発前に検査を受けたにもかかわらず、帰国後に陽性反応が出ることは予想外ではない」としている。これも二月五日以降も船内感染が広がっていたことの証左ではないか。また、この二人からの検体採取はいつ行ったのか。

四 政府は、乗客全員にPCR検査を実施し、結果が陰性で症状が見られない人は下船としたが、その検査のための検体はいつ採取したのか。下船した乗客によれば、下船一週間前とか、数日前とかまちまちである。二月十九日から二十一日にかけて下船した乗客(各国派遣のチャーター機で外国に移送された人を除く)について、検体を採取した「日毎」にその「人数」を答えられたい。

五 下船直前での検査(検体採取)で陰性であるならまだしも、検体採取後も数日間船内にとどまった上で症状のない人を下船させたのであれば、その後の船内感染の可能性は否定できない。にもかかわらず、下船客に「公共交通機関を使って帰宅し、その後の行動も自由」とした判断は、さらなる感染拡大防止という観点から、適切であったと考えるか。

また、下船客からも再検査の要望の声が上がっているが、再検査をする考えはあるか。

六 米国、オーストラリア、カナダ等他の国々は、乗客の帰国後、さらに十四日間の隔離が必要としている。この判断と日本政府の判断が異なる理由は何か。

七 クルーズ船ばかりに焦点が当てられているが、「死角」となっているのが一日に数十隻も横浜港に寄港する貨物船だ。この貨物船の乗組員への「検疫」はどう行われているか。「通常の検疫」か、今回の事態を受け、何らかの特別の措置を講じているのか。特に、中国からの貨物船についてはどうか。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一について

お尋ねの「「精緻な疫学的エビデンス」として同一視できる」の意味するところが明らかではないため、お答えすることは困難である。

二及び三について

御指摘の「船内感染が広がっていたこと」の意味するところが必ずしも明らかではないが、令和二年二月二十六日に国立感染症研究所が公表した「現場からの概況:ダイアモンドプリンセス号におけるCOVID−十九症例【更新】」においては、「現在入手可能な疫学情報に基づいて評価すると、二月三日にクルーズ船が横浜に入港する前にCOVID−十九の実質的な伝播が起こっていたことが分かる」とされているところである。なお、お尋ねの「二人からの検体採取」を行った時期については、個人のプライバシーに関わることであり、オーストラリアとの関係もあることから、お答えすることは差し控えたい。

四について

お尋ねの「検体を採取した「日毎」」の「人数」は、令和二年二月三日が二人、同月四日が十三人、同月五日が十人、同月八日が二人、同月九日が三人、同月十日が五十二人、同月十一日が三十二人、同月十二日が五十六人、同月十三日が七十九人、同月十四日が百九十一人、同月十五日が二百六十三人、同月十六日が百八十六人、同月十七日が七十八人、同月十八日が三人である。

五について

御指摘の「公共交通機関を使って帰宅」させる判断は、令和二年二月十五日に厚生労働省が公表した「クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号からの下船について」において示しているとおり、国立感染症研究所の「武漢からのチャーター便第一便から第三便までのPCR検査の結果(五百四十人が陰性、陽性の一人についてもウイルス検出量は陰性に近いレベル)を踏まえ、十四日間の健康観察期間中に発熱その他の呼吸器症状が無く、かつ、当該期間中に受けたPCR検査の結果が陰性であれば、十四日間経過後に公共交通機関等を用いて移動しても差し支えないとの見解」に基づくものである。なお、「ダイヤモンド・プリンセス号の下船者に対する健康フォローアップについて(依頼)」(令和二年二月二十三日付け厚生労働省健康局結核感染症課及び医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全企画課検疫所業務管理室事務連絡)において「対象者の下船日の翌日を起算日として十四日経過するまでの間毎日、対象者に対して、健康フォローアップを実施する」ほか、「やむをえず移動する際にも、公共交通機関の利用は避けるよう勧告する」こと等としており、引き続き、新型コロナウイルス感染症のまん延の防止に努めてまいりたい。

また、御指摘の「再検査の要望の声」の具体的な内容が必ずしも明らかではないが、「新型コロナウイルス感染症に関する行政検査について」(令和二年二月二十七日付け厚生労働省健康局結核感染症課事務連絡)において「医師が総合的に判断した結果、新型コロナウイルス感染症を疑う」場合等については、「行政検査を行うこと」とされている。

六について

各国政府の判断については、政府としてお答えする立場にない。

七について

御指摘の「通常の検疫」及び「何らかの特別の措置」の意味するところが必ずしも明らかではないが、御指摘の「クルーズ船」であるか「貨物船」であるかにかかわらず、外国から来航した船舶に対しては、検疫法(昭和二十六年法律第二百一号)に基づく検疫が行われているところである。

衆議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

お答えすることは困難 ×1趣旨が明らかではない ×4

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

似た質問主意書

件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。

提出 2020年3月6日 江田 憲司(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 答弁 2020年3月17日
衆議院 第201回 第105号お答えすることは困難 ×1
提出 2020年2月25日 江田 憲司(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 答弁 2020年3月6日
衆議院 第201回 第77号

件名の語が重なる質問主意書

提出 2020年6月10日 阿部 知子(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 答弁 2020年6月19日
提出 2020年5月27日 阿部 知子(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 答弁 2020年6月5日
提出 2020年4月17日 阿部 知子(立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム) 答弁 2020年4月28日

この論点で次の質問を書くなら

アシストで並べる