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キャッシュレス決済の推進に向けた課題に関する質問主意書

参議院 第204回 第120号趣旨が明らかではない ×1

提出者
参議院
提出日
2021年6月15日
内閣転送 2021年6月16日
答弁書受領日
2021年6月25日
提出から10日
答弁の項目数
2
質問 1,383字/答弁 445字

質問本文

政府は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が始まる前の段階で、キャッシュレス決済比率を二〇二五年六月までに四十%、将来的には八十%にすることを目指す方針を示している。現在の状況下では、現金決済による感染リスクの低減や、外出自粛を余儀なくされる中での巣ごもり需要等に対応した非現金・非接触での決済需要の高まりなど、キャッシュレス決済の利用が今後拡大していく可能性は確かに高いものと思われる。

一方で、キャッシュレス決済を利用することが困難な人々が、事業者側にも消費者側にも一定程度存在することも事実である。事業者側には、設備導入の初期費用や決済事業者に対する手数料が新たな負担となる。また、消費者側においても、デジタル機器を使いこなせない人に利用に当たっての障壁が生ずる可能性があるほか、セキュリティや使いすぎなどの面に不安を感じる層も多いのではないかと懸念される。

以上の認識を踏まえて、キャッシュレス決済の推進に向けた課題について、以下質問する。

一 事業者にとっては、キャッシュレス決済を導入したとしても、必ずしも売上増・利益増につながる保証はない。また、初期費用や手数料については、小規模店舗などにおいて利益に比して重い負担となる可能性もある。消費者側も、スマートフォンなど、新たなデジタル機器の導入が必要となる場合が多い。

一方で、最近では、金融機関の両替手数料等の引上げによって、一円玉などの少額貨幣を釣り銭として確保することや、少額貨幣での口座入金等が困難となる事例も生じている。こうした事例の中には、金融機関側がキャッシュレス決済を利用してはと持ちかける例もあるとの報道も見られる。

キャッシュレス決済の一層の普及を目指すに当たっては、現金の使用に事実上制限を掛けることで利用を余儀なくさせる方法ではなく、まずは消費者・事業者ともに安全・安心かつ低コストで利用できるよう、安全性や利便性を向上させる取組が必要であると考えるが、政府の認識を伺う。

二 キャッシュレス決済を利用するに当たっては、預金口座・クレジットカードなどからのチャージが必要となるものが一般的である。キャッシュレス決済自体の安全性はもとより、連携している預金口座やクレジットカードなどにおいても意図しない引出しが行われることがないようにするため、キャッシュレス決済事業者と金融機関等の双方でのセキュリティの確保は重要な課題である。

ところが、二〇二〇年九月以降、キャッシュレス決済サービスと連携した預金口座からの不正引出しが相次いで発覚し、大きな問題となった。二〇二〇年十二月二十五日に金融庁が公表した金融機関に対するアンケート調査の結果によると、過去五年間に決済サービスを通じて発生した不正出金事案は、口座と連携する決済サービスを導入する全百十七金融機関のうち四十四金融機関で見られた。

こうした事態を踏まえ、金融庁は、金融機関等に対して厳格な本人認証と不正取引に対する補償を求める方針を示し、本年二月に監督指針や事務ガイドラインを改正した。また、一般社団法人全国銀行協会や一般社団法人日本資金決済業協会においてもガイドラインを策定している。

利用者の保護を万全なものとするため、キャッシュレス決済事業者と金融機関等の双方が取り組むべき対応について、政府の見解を伺う。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一について

御指摘の「現金の使用に事実上制限を掛けることで利用を余儀なくさせる方法」の意味するところが必ずしも明らかではないが、御指摘のとおり、政府としては、「キャッシュレス決済の一層の普及」に向けて、キャッシュレス決済の「安全性や利便性を向上させる取組」が重要であると考えており、消費者及び事業者によるキャッシュレス決済の利用機会の拡大に向けた補助事業等を実施しているところであり、関係団体においてもガイドライン等が策定されているものと承知している。

二について

政府としては、利用者の保護や決済サービスの信頼確保の観点から、キャッシュレス決済事業者と銀行等が連携し、御指摘の「監督指針や事務ガイドライン」及び関係団体のガイドラインを踏まえ、不正出金に関する被害発生の防止のための適切な措置を講ずること、被害に関する相談を受けた場合には相談者の不安を解消するべく真摯な姿勢で迅速かつ丁寧に対応すること及び被害が発生した場合には被害の補償に向けて真摯に対応することが重要であると考えている。

参議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

趣旨が明らかではない ×1

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

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