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昭和百年記念式典に関する質問主意書

参議院 第221回 第56号お答えすることは困難 ×1趣旨が明らかではない ×3

提出者
参議院
提出日
2026年6月17日
内閣転送 2026年6月22日
答弁書受領日
2026年6月26日
提出から9日
答弁の項目数
9
質問 1,486字/答弁 2,066字

質問本文

私は二〇二六年六月八日の参議院行政監視委員会(以下「委員会」という。)において、同年四月二十九日に政府が開催した昭和百年記念式典(以下「式典」という。)に関し、決定のプロセス、目的に関する認識、式典の内容について質疑した。これを踏まえて、以下質問する。

一 天皇陛下によるお言葉がなかった点について、同年五月十二日の参議院外交防衛委員会における田島麻衣子委員の質疑に対し、政府は、「総合的に勘案し」、「過去の例などを踏まえ」たと答弁した。

私は委員会において、総合的な勘案において検討された具体的要素、過去例として明治百年式典(以下「明治式典」という。)を参考にしたか、天皇陛下によるお言葉を省いた理由について質疑したが、明確な答弁は得られなかった。天皇皇后両陛下は御臨席のみとすることを決定したプロセスにおいて、どのような議論があったか示されたい。

二 式典における総理の式辞について、委員会において政府は、「さきの大戦の惨禍に思いを致し、我が国の平和と繁栄への思いを込めたもの」と答弁している。また、式典開始前には終戦直後の食糧難等の様子を上映していた旨答弁している。しかし、戦争の惨禍は、戦後に限られない。空襲、原爆投下、地上戦の惨禍、他国に対する加害等の戦時中の惨禍が含まれると思料する。政府は、昭和前半における戦争の惨禍について、どのような歴史認識の下で式典を行ったか示されたい。

三 明治式典は、国民参加型であり、事前の世論調査も行われた。また、明治式典では、若者のスピーチ、青少年の合唱なども行われた。

式典について、その開催や内容、式次第を決定するに当たり、国民の意見がどのように反映される仕組みだったか示されたい。また、実際にどのような意見が反映されたか示されたい。

四 明治式典では、NHK交響楽団が演奏し、東京混声合唱団が歌唱した。一方、式典では、海上自衛隊東京音楽隊が昭和後半の歌謡曲を演奏・歌唱した。昭和前半が戦争の時代であり、戦争の反省に基づく昭和という一面があることを考えれば、違法ではないとしても、実力組織たる自衛隊音楽隊の出演の是非については検証が必要と考える。海上自衛隊東京音楽隊の出演を決定したプロセスにおいて、どのような議論があったか示されたい。

五 式典では、昭和後半の歌謡曲が六曲演奏された。二〇二六年四月二十九日付け産経新聞配信記事によれば、内閣府大臣官房昭和百年記念式典準備室は、「明確な選考基準はありません」と説明したとされている。当該六曲が選ばれた理由を示されたい。また、昭和前半の曲は選ばれていないが、昭和全てを反映した選考と言えるか、政府の認識を示されたい。さらに、演奏曲の決定の経緯、選考基準、決定に至る議論の内容を示されたい。

六 「昭和百年」関連施策関係府省連絡会議(第一回)において、「「昭和百年」に関する有識者等からの意見聴取結果について」が公表されているが、有識者十九名の選定基準を示されたい。

七 前記「有識者等からの意見聴取結果」及び「国による昭和百年記念式典の実現を目指す超党派議員連盟」による要請は、式典にどのように反映されたかそれぞれ示されたい。

八 式典に係る検討時の議事録は、政府のウェブサイトに公開されていない。式典は、政府主催、全額国費で行われたものである。今後、類似の式典が開催される際の参考のため、また、国費の使用の詳細を国民が知るために、議事録の公開は必要と考える。議事録はいつ公開する予定か示されたい。

九 式典についての事後的な検証はどのように行うか示されたい。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一について

お尋ねについては、令和八年六月八日の参議院行政監視委員会において、若山内閣府大臣政務官が「政府主催の式典においては、その趣旨や目的を踏まえて、過去に行われた式典の例も参考にしつつ、その都度内容を決定させていただいております。陛下に御臨席を賜り、お言葉をいただく式典もあり、また、御臨席のみを賜る式典、そもそも御臨席を賜らない式典と、式典ごとに様々でございます。例えば、委員御指摘の明治百年記念式典については、天皇皇后両陛下が御臨席され、天皇陛下がお言葉を述べられたと承知をしております。他方で、平成二十五年に開催された主権回復・国際社会復帰を記念する式典においては、今般の昭和百年記念式典と同様、御臨席のみを賜っております。一方で、平成三十年に開催された明治百五十年記念式典、こちらではそもそも天皇皇后両陛下の御臨席は賜っていないということでございます。全ての式典においては天皇皇后両陛下に御臨席を賜るわけではなく、また御臨席を賜る全ての式典においてお言葉をいただくということではございません。天皇皇后両陛下に御臨席を賜るかどうかも含め、式典の趣旨や目的を踏まえた内容となるよう決定をしております。今般の昭和百年記念式典は、令和八年に昭和元年から起算して満百年を迎えることを記念し、激動と復興の昭和の時代を顧み、将来に思いを致す機会となるように挙行したものでございまして、その趣旨や目的を踏まえ、過去の例も参考にしつつ、内容を検討し、御臨席のみをお願いすることとさせていただきましたものです。」と答弁したとおりである。

二について

お尋ねについては、令和八年六月八日の参議院行政監視委員会において、若山内閣府大臣政務官が「昭和百年記念式典における内閣総理大臣式辞においては、昭和は戦争、終戦、復興、高度経済成長といった未曽有の変革を経験した時代でしたと、今こそ、激動の昭和を生き、さきの大戦や幾多の災害を乗り越え、希望を紡ぎ出した先人たちに学び、私たちも果敢に挑戦していく必要があるのではないでしょうかと、式辞の中で総理は述べております。さきの大戦の惨禍に思いを致し、我が国の平和と繁栄への思いを込めたものであったと考えております。本式典は、内閣総理大臣式辞など、御指摘の昭和前半の時期も含め、昭和という激動と復興の時代を顧み、将来に思いを致すものとなっていると認識をしております。」と答弁したとおりである。

三について

お尋ねの「国民の意見がどのように反映される仕組みだったか」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、五でお尋ねの「演奏曲」については、令和七年度にアンケート調査を実施し、その結果も参考にしつつ検討し、決定したところである。

四について

昭和百年記念式典については、「昭和百年記念式典の挙行について」(令和七年十一月二十八日閣議決定。以下「閣議決定」という。)において、「令和八年に昭和元年から起算して満百年を迎えることを記念し、激動と復興の昭和の時代を顧み、将来に思いを致す機会となるよう」挙行するものとしていたところ、お尋ねの「海上自衛隊東京音楽隊の出演」については、同式典の趣旨や目的を踏まえ、過去の例も参考にしつつ検討し、決定したものである。

五について

お尋ねの「昭和全てを反映した選考」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、昭和百年記念式典については、閣議決定において、「令和八年に昭和元年から起算して満百年を迎えることを記念し、激動と復興の昭和の時代を顧み、将来に思いを致す機会となるよう」挙行するものとしていたところ、お尋ねの「演奏曲」については、同式典の趣旨や目的を踏まえ、令和七年度に実施したアンケート調査の結果も参考にしつつ検討し、決定したものである。

六について

お尋ねの「有識者十九名」については、「「昭和百年」関連施策の推進について」(令和七年一月十七日「昭和百年」関連施策関係府省連絡会議決定)における「「昭和百年」関連施策」に関する基本的な考え方等を検討するに当たって、その御意見を参考とするため、内閣官房において、幅広い分野から識見を有する者を適宜選んだものである。

七について

昭和百年記念式典については、閣議決定において、「令和八年に昭和元年から起算して満百年を迎えることを記念し、激動と復興の昭和の時代を顧み、将来に思いを致す機会となるよう」挙行するものとしていたところ、お尋ねの「前記「有識者等からの意見聴取結果」及び「国による昭和百年記念式典の実現を目指す超党派議員連盟」による要請」も踏まえ、挙行したものである。

八について

御指摘の「式典に係る検討時の議事録」の具体的に意味するところが明らかではないため、お尋ねについてお答えすることは困難である。

九について

政府としては、昭和百年記念式典について、その趣旨や目的を踏まえ、適切に挙行したものと考えており、現時点でお尋ねのような「式典についての事後的な検証」を行う予定はない。

参議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

お答えすることは困難 ×1趣旨が明らかではない ×3

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

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