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デノミネーションに関する質問

参議院 第76回 第19号

提出者
参議院
提出日
1975年11月4日
内閣転送 1975年11月5日
答弁書受領日
1975年11月11日
提出から7日
答弁の項目数
2
質問 596字/答弁 403字

質問本文

デノミネーションに関する質問主意書

新聞報道によると「大蔵省はデノミネーションを五年以内に実施すべく、すでに基礎準備を終えている」そうであるが、先の通常国会の大蔵委員会での私のデノミネーションに関する質問にたいして、大蔵大臣、経済企画庁長官は口をそろえて「現在の段階ではデノミは考えていないし、勉強もしていない」と言明した。ここに私は、現時点で、政府、大蔵当局がデノミネーションにたいする統一的な見解を明らかにされんことをのぞむ。

一、政府はデノミネーションを近い将来、実施する考えがあるかどうか。

二、実施を考えているならば、そのめどを何年位先においているのか。

三、実施が考えられない場合は、その理由を明らかにされたい。

四、現状で大蔵当局が何らかの形でデノミの研究ないしは、その準備を進めていて当然である。もし、それをまつたく行つていないならば大蔵当局は無責任、怠慢の謗りを免がれない。現在、どの程度まで準備を進めているのか。あるいは、すでに基礎準備を終え、あとは政府の政治判断待ちなのかどうか。この点を明らかにされたい。

五、大蔵当局が研究中のデノミの内容について、

イ、単位の変更率は千分の一にするのか、百分の一にするのか。

ロ、呼称は、新らしいものを考えているのか、それとも現行の「円」「銭」を使用するつもりか。

ハ、新呼称を考えているとすれば、それを明らかにせよ。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一、二、四、及び五、について

政府としては、現在のところデノミネーションの実施について具体的な検討は行つておらず、実施の準備を進めている事実はない。

三、について

政府の考え方は、次のとおりである。

(1) 我が国の通貨の呼称単位である円のように米ドルに対する換算レートが三けたになつているものは、主要国通貨の中では現在ほとんど見られなくなつた状態であり、適当な機会にデノミネーションを行うことも確かに一つの考え方ではあろう。

(2) しかしながら、デノミネーションの実施については、これが国民に大きな心理的影響を及ぼすことにかんがみ、国民経済が安定し、物価が落ち着いていることが前提であり、デノミネーションが国民に無用の不安を与えることのないよう万全の配慮をする必要がある。

(3) したがつて、現在は、デノミネーションの問題よりは、不況の克服、物価安定の定着等に一層の努力を払うべきときであると考える。

参議院の原文

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