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アラビア縦断送油ライン建設構想に関する質問

参議院 第95回 第3号

提出者
参議院
提出日
1981年10月9日
内閣転送 1981年10月14日
答弁書受領日
1981年10月20日
提出から11日
答弁の項目数
7
質問 748字/答弁 836字

質問本文

アラビア縦断送油ライン建設構想に関する質問主意書

アラビア半島を南北に縦断する原油パイプラインの建設問題は、単にわが国への原油供給ルートの複数化という域に止まらず、広範な安全保障対策の重要な一環ともとらえるべきナショナルプロジェクトであろう。その実現を期待する観点から政府側の方針を伺いたい。

一 推進母体たる「湾岸パイプライン開発協議会」(仮称)が設置される予定と聞いているが、どうなつているのか。また、設置されているならその検討作業はどの程度まで進んでいるのか。

二 サウジアラビア側からは当初伝えられた非公式な条件(ルート、通過権、所有権、原油価格等)以外の新たな打診は行われていないのか。

三 パイプラインに関連するアラブ首長国連邦やオマーンとサウジアラビア側の調整に問題はないのか。

四 原油価格が起点と終点で同じとする例はかつて聞かないが、それはサウジアラビア側の真意として受けとめて良いのか。

五 敷設技術については、欧米の鉄鋼メーカー等に協力を求める必要があるとされているが、アプローチはなされたのか。また、協力を求めるとすればどのような企業体が考えられているのか。

六 仮に建設資金を四十億ドル前後として、官民の資金分担はどのように考えているのか。

七 今秋来日が予定されているサウジアラビアのファハド皇太子の滞日中には、日本側の一応の成案を提示できるのか。

八 パイプラインの総延長はおよそ千五百キロとみられるが、その建設所要年数はどれくらいと考えるのか。

九 完成されれば送油日量はどの程度と見込まれるのか。

十 完成後のパイプライン防衛のため、政府はアメリカ側と協議する方針と伝えられるが、既にそれは行われているのか。具体的にはどのような対応があり得るのか。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一について

アラビア縦断送油ライン構想について、一部の商社及び関連メーカー等民間企業の間で検討が行われていることは承知しており、推進母体としての「湾岸パイプライン開発協議会」の設置を呼び掛ける動きもあると聞いているが、協議会が設置されたとの情報は得ていない。

二及び四について

アラビア縦断送油ライン構想について、現在までのところ、サウディ・アラビアからの打診又は意向表明が行われたという事実は確認していない。

三について

サウディ・アラビア、アラブ首長国連邦及びオマーンは、現在のところ、相互に良好な友好協力関係を維持しているが、アラビア縦断送油ライン構想は、多国間にまたがる大型プロジェクトであり、その実現を図る場合においては、各国間において相当の調整を必要とするものと考えられる。

五について

アラビア縦断送油ライン構想の実現を図る場合においては、送油ラインの敷設等において、多くの技術上の問題があることが予想されるが、具体的には、民間企業における詳細な検討を待たなければならない。

六、八及び九について

アラビア縦断送油ライン構想について、現在政府として検討を行つている段階ではなく、送油ラインの建設資金、建設所要年数及び送油日量については、何も申し上げられる状況ではない。

七について

アラビア縦断送油ライン構想について、現在政府として検討を行つている段階ではなく、また、サウディ・アラビアのファハド皇太子の訪日時期は未定であるが、仮に訪日が実現した場合においても、当方から素案を提示することは考えていない。

十について

アラビア縦断送油ライン構想について、パイプラインの防衛問題が政府部内で検討されたという事実はなく、したがつて、政府がパイプライン防衛のため米国と協議したという事実もない。

いずれにせよ、パイプラインの防衛の問題は、湾岸諸国自身が決定すべき事柄であり、これら諸国の意向が明らかでない段階で、日本国政府としてうんぬんすべき問題とは考えていない。

参議院の原文

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件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。

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