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都市化にある土地改良区の管理する水路を都市河川一級に格上げすることに関する質問主意書

衆議院 第103回 第4号

提出者
衆議院
提出日
1985年10月30日
内閣転送 1985年11月2日
答弁書受領日
1985年11月22日
提出から23日
答弁の項目数
6
質問 1,005字/答弁 857字

質問本文

衆議院議長 坂田道太 殿

都市化にある土地改良区の管理する水路を都市河川一級に格上げすることに関する質問主意書

本質問に係る鴻沼水路は、埼玉県浦和市、与野市、大宮市にわたる個所で急速な都市化が進み、単に田畑のかんがい排水のみならず、一般流域千八百ヘクタールの雨水も当水路で処理し、地域住民の災害防除にも役立つているところである。耕作地は、現在四百八十六ヘクタール存在し、用水の供給も行つているところである。

ついては、かかる地域環境の変化は全国に散在し、それぞれに問題が生じているものと考えられる。

従つて、次の事項について質問する。

一 鴻沼排水路を一級河川として、管理の移管を望んでいるが、一級河川とする計画があるか。

また、それはいつ頃か明らかにされたい。

二 一級河川になる場合には、どんな条件なら可能なのか、時期、条件、施設上水路構造上現在の管理実体との関係及び今後の改修見込みについて明らかにされたい。

三 用水の供給については、どのような管理方式をとるのか明らかにされたい。

四 鴻沼用排水路沿岸の市街化抑制のために知事の行つた調整区域指定は再考すべきと思うが、これについては国としてどう考えるか。

五 県の河川課から提出されている一級河川への移行の手順のとおりとすれば、末流での流量は、条件を満たすのか。また、全体的幅員拡張の必要性はあるのか。明らかにされたい。

六 鴻沼など、沿岸の調整区域に住宅が多く建設され、下水道の敷設を行つたが、雨水量の受入れは、鴻沼のみでは困難になるので国を含めた関係機関で必要な分担を行うべきと考えるが、これについてはどう考えるか。

七 現在、農林漁業金融公庫より十七億円の借入れを行つて鴻沼排水路の護岸工事を施行したが、この工事は、公共のためであり、国に肩代わりはできないか。また、負担の十七年の延長は考えられないか明らかにされたい。

八 都市河川にするに当たつて、水路の現状にかんがみ、市移管でなく少なくとも県以上の移管を望んでいるので、その旨も明確にされたい。

九 鴨川改修と併せて、同一水系として扱うことは、できないかどうか明らかにされたい。

十 同地区は、荒川の水位の上昇が、水害を引き起こすものであり、荒川上流に更にダム等の貯水機能をつくり、埼玉県南部の排水に支障のないよう貯水の実現を図る必要があると思うがどう考えるか明らかにされたい。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一から三まで、五及び八について

一級河川の指定は、政令で指定された水系に係る河川について、建設大臣が関係行政機関の長に協議するとともに、河川審議会及び関係都道府県知事の意見を聴いた上で行うこととされており、治水上又は利水上の重要性等を総合的に判断して河川法に基づく河川管理が必要であるものについて行つている。

鴻沼排水路については、現在、埼玉県、大宮市、与野市、浦和市及び当該排水路を管理する鴻沼排水関係二ヶ土地改良区連合の間で、今後の管理の在り方について検討中と聞いており、その推移を見守つて対処してまいりたい。

四について

鴻沼排水路沿岸の土地の区域については、これまでに溢水、湛水等による災害が頻繁に発生していること等により、現在、市街化調整区域とされているが、国鉄埼京線の開通等の社会的状況の変化も生じているので、治水対策を始めとして、計画的な市街地整備の見通しが明らかになる等の条件が熟してくれば、市街化区域への編入について検討する必要が生じるものと考える。

六について

鴻沼排水路周辺の下水道事業については、下水道管理者が関係機関と協議して計画を策定し、実施している。

七について

農林漁業金融公庫からの貸付けは、農業用の鴻沼排水路の維持管理事業に対して行われているものであり、国が負担する性格のものではないと考えている。

また、償還期限については、このような事業の性格等を考慮して設定されたものと承知している。

九について

鴻沼排水路が一級河川に指定された場合において、鴨川と同じく荒川水系に係る河川として、改修の在り方について検討することとなると考えている。

十について

荒川水系工事実施基本計画では、洪水時における河道への流量を低減させ河川改修とあいまつて洪水を安全に流下させることを目的として、荒川上流部においてダムを建設することとしている。現在、同計画に基づき、水資源開発と併せて、荒川上流部において二ダムの建設事業を実施中であり、地元と用地交渉等を鋭意進めているところである。

右答弁する。

衆議院の原文

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