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米軍の再編(トランスフォーメーション)と日米安保の事前協議に関する質問主意書

衆議院 第161回 第1号

提出者
民主党・無所属クラブ
提出日
2004年10月12日
内閣転送 2004年11月1日
答弁書受領日
2004年11月5日
提出から24日
答弁の項目数
7
質問 745字/答弁 2,073字

質問本文

米国は現在、冷戦終了後の安全保障環境の変化に対応させるため、米軍の再編(トランスフォーメーション)を急速に進めている。

この米軍の再編が我が国の安全保障に直接関わることは、本年九月二一日に開催された日米首脳会談において話題に上った(外務省ホームページ掲載「日米首脳会談の概要」(平成一六年九月二二日))ことからも明らかである。

そこでこの問題に関する政府の対応について以下質問する。

一 この問題に関する日本政府の基本方針を明らかにされたい。

二 この問題に関する日米間の話し合いの経過及び現況について明らかにされたい。

三 米軍の再編に伴い在日米軍基地の移転・撤去・統合が行われる場合について以下の点を明らかにされたい。

1 これは日米安保条約における事前協議の対象となるのか。

2 対象となる場合の米軍再編の規模ないし条件。

3 条約上、この問題に関して日本側からの事前協議の発議は認められるのか。認められないとするのであれば、その理由を明らかにされたい。

4 条約上、この問題に関して日本側からの発議が認められないとするならば、安全保障問題に関する日米間の協議の場(例えば安全保障協議会等)のいずれにおいて、この問題を日本側から取り上げるつもりであるのか。

四 日本政府は、米軍の再編に伴う在日米軍基地の移転・撤去・統合に関して、日米安保条約に基づく事前協議を発議する意思があるのか。仮に発議する意思がないのであれば、その理由を明らかにされたい。

五 この問題は、在日米軍基地の負担に苦しむ地元自治体、特に沖縄県の負担を軽減する絶好の機会と思われる。日本政府としては、在日米軍基地の負担軽減のために米国に何を求めるつもりであるのか。具体的な政府の構想を明らかにされたい。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一について

アメリカ合衆国(以下「合衆国」という。)は、新たな安全保障環境における課題に対処するため、合衆国軍隊の全世界的な軍事態勢の見直し作業を行っており、我が国を含め、同盟国、友好国等と緊密に協議してきている。我が国に駐留する合衆国軍隊(以下「在日米軍」という。)の兵力構成の見直しに関する合衆国との協議においては、在日米軍が有している抑止力の維持とともに、在日米軍の施設及び区域が所在する地方公共団体の過重な負担の軽減が十分に念頭に置かれるべきであると考えており、このような観点から、合衆国政府との協議を進めていく考えである。

二について

日米政府間では、様々なレベルでの協議において、御指摘の問題も含め安全保障面の課題について緊密に協議してきている。在日米軍の兵力構成の見直しに関する日米政府間の協議の現状については、合衆国軍隊の軍事態勢の見直しについての基本的考え方、地域の情勢認識や日米の役割と任務といった基本的な論点について包括的な議論を行いつつ、日米それぞれの考え方に係る理解を深めるための意見交換を行っている段階である。その中で種々の具体的な見直しのアイデアについても議論してきているが、提案のやりとりを行っているわけではない。個々の協議の経過や現況等については、合衆国政府との関係もあり、申し上げることはできないが、いずれにしても、在日米軍の兵力構成の見直しについては、双方が互いに受入れ可能な兵力構成について合意することを目的として協議を続けているところである。

三の1及び2について

二についてで述べたとおり、お尋ねの「在日米軍基地の移転・撤去・統合」を含め、在日米軍の兵力構成の見直しについては、日米政府間で協議を続けているところであり、現時点において何らかの具体的な見通しがついているわけではない。お尋ねの事前協議については、日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約(昭和三十五年条約第六号。以下「日米安保条約」という。)第六条の実施に関する交換公文にいう事前協議の主題に該当する場合があれば、合衆国側の日米安保条約上の義務として当然事前協議が行われることとなる。しかしながら、一についてで述べたとおり、今次の在日米軍の兵力構成の見直しに関する協議においては、在日米軍が有している抑止力の維持とともに、在日米軍の施設及び区域が所在する地方公共団体の過重な負担の軽減が十分に念頭に置かれるべきであることを踏まえると、事前協議が必要な形で見直しがなされることは、およそ想定し難く、事前協議の対象となるような兵力構成の見直しを想定して、その規模や条件についてお答えすることは適当ではないと考える。

三の3について

三の1及び2についてで述べたとおり、事前協議が必要な形で今次の在日米軍の兵力構成の見直しがなされることは、およそ想定し難い。その上で、一般論として申し上げれば、事前協議は、合衆国が一定の行動をとろうとする場合に事前に我が国に対して協議を行わなければならないことを義務付けたものであって、このような性格上、合衆国から提起すべきものであり、我が国から合衆国に対し発議するものでないことは当然である。

三の4について

二についてで述べたとおり、日米政府間では、様々なレベルでの協議において、在日米軍の兵力構成の見直しを含め、安全保障面の課題について緊密に協議してきており、今後も引き続き緊密に協議を行っていく所存である。

四について

三の1及び2についてで述べたとおり、お尋ねの「在日米軍基地の移転・撤去・統合」を含め、在日米軍の兵力構成の見直しについては、日米政府間で協議を続けているところであり、現時点において何らかの具体的な見通しがついているわけではない。お尋ねの事前協議については、日米安保条約第六条の実施に関する交換公文にいう事前協議の主題に該当する場合があれば、合衆国側の日米安保条約上の義務として当然事前協議が行われることとなるが、事前協議が必要な形で今次の在日米軍の兵力構成の見直しがなされることは、およそ想定し難い。なお、事前協議は、合衆国が一定の行動をとろうとする場合に事前に我が国に対して協議を行わなければならないことを義務付けたものであって、このような性格上、合衆国から提起すべきものであり、我が国から合衆国に対し発議するものでないことは当然である。

いずれにせよ、在日米軍の兵力構成の見直しを含め、安全保障面の課題については、今後も引き続き日米政府間で緊密に協議を行っていく所存である。

五について

在日米軍の施設及び区域が所在する地元の地方公共団体の負担については、政府としてこれを十分に認識している。在日米軍の兵力構成の見直しに関する合衆国との協議においては、在日米軍が有している抑止力の維持とともに、在日米軍の施設及び区域が所在する地方公共団体の過重な負担の軽減が十分に念頭に置かれるべきであると考えており、このような観点から、合衆国政府との協議を進めていく考えである。

衆議院の原文

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件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。

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