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米兵による制服・階級章着用による巡回と日米地位協定に関する質問主意書

衆議院 第164回 第1号

提出者
社会民主党・市民連合
提出日
2006年1月20日
内閣転送 2006年1月25日
答弁書受領日
2006年1月31日
提出から11日
答弁の項目数
3
質問 730字/答弁 1,068字

質問本文

在沖米軍は、沖縄市の嘉手納基地に隣接するコザゲート通りで制服・階級章を着用した巡回指導を二〇〇五年十一月末から実施した。

米軍当局者の発表によると、巡回指導は空軍、海軍、海兵隊が協力し、毎週土曜、日曜の午前一時から六時までの間、五ないし七人のグループで路上を巡回しているという。米軍当局は、「飲酒による事件防止が目的」とするが警察関係者や多くの県民の間から、日米地位協定を逸脱し、日本の警察権を侵害するものではないかという指摘がある。

以下、質問をする。

一 在沖米軍は、沖縄市内の繁華街で従来私服による巡回指導を行ってきたが、今回制服と階級章を着用の上での実施に切り替えている。制服・階級章着用による基地外での巡回は一九九九年当時、関係自治体と沖縄県警の強い抵抗で駄目になった経緯がある。在沖米軍は、巡回実施開始後の二〇〇五年十二月上旬、文書でもって「実施通告」をしたようであるが、「実施通告」をした年月日、「実施通告」を受けた機関名、「実施通告」文書の内容及び沖縄県警もしくは政府の執った対応を明らかにした上で、これらについての政府の見解を示されたい。

二 米軍が基地の外で警察権を行使することは、日本国政府の同意がないかぎり、日本国の主権を侵害することになると考える。米軍による制服・階級章着用による巡回は、日米地位協定の範囲を逸脱し、日本の警察権を無視するものであると考えるが政府の見解を示されたい。なお、日米地位協定上、かかる米軍による巡回が許されるならば、その根拠を明らかにされたい。

三 在沖米軍による制服・階級章着用による巡回指導について、沖縄県警もしくは日本政府との間で事前に合意形成があったのか、政府の認識を明らかにされたい。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一について

沖縄県に駐留するアメリカ合衆国(以下「合衆国」という。)軍隊関係者により制服及び階級章を着用して合衆国軍隊の施設・区域外で行われる生活指導巡回(以下「本件巡回」という。)の実施に関しては、合衆国空軍第十八航空団から、平成十七年十二月一日付け文書により、沖縄県警察、外務省沖縄事務所及び那覇防衛施設局に対し、これを実施した旨の連絡がなされている。これらの文書では、本件巡回の内容について、土曜日及び日曜日の午前一時から午前六時まで実施されること、巡回員は合衆国軍隊の全部隊から募ったボランティアであること、巡回員は憲兵関係者ではないこと、巡回員は法を執行する権限を有していないこと、巡回員は飲食店内への立入りは行わないこと等とされている。

政府としては、合衆国軍隊に対し、本件巡回が合衆国軍隊関係者の規律維持及び合衆国軍隊関係者による事件・事故の防止という目的や前記文書の内容を遵守しつつ実施されるよう求めている。また、沖縄県警察においては、合衆国軍隊に対し、本件巡回がその目的や前記文書の内容を遵守していないものとの誤解を与えることのないよう求めているものと承知している。なお、政府としては、本件巡回が、その目的等を遵守しつつ実施されることにより、合衆国軍隊関係者による事件・事故の未然防止に資することを期待している。

二について

本件巡回の目的は一についてで述べたとおりであり、従来から嘉手納飛行場ゲート2付近において実施されていた私服による生活指導巡回の効果を高めるために行われているものと承知している。合衆国軍隊の説明によれば、ボランティアである巡回員の主な活動は、必要に応じて、合衆国軍隊関係者を自宅又は施設・区域の中へ戻るように促すこと等であり、武器は携行せず、また、強制的手段はとらないとのことである。したがって、政府としては、巡回員が制服を着用して生活指導巡回を実施することが、従来の私服による生活指導巡回と同様、日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定(昭和三十五年条約第七号。以下「日米地位協定」という。)上問題になるものとは考えていない。

三について

お尋ねの「合意形成」がいかなるものを指すのか明らかではないが、本件巡回が実施されるに至った経緯は一についてで述べたとおりであり、また、我が国政府の事前の同意の有無を問わず、本件巡回が日米地位協定上問題となるものとは考えていないことは二についてで述べたとおりである。

衆議院の原文

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件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。

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