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宮古島「バイオエタノール・アイランド構想」に関する質問主意書
衆議院 第169回 第1号趣旨が明らかではない ×1
質問本文
地球温暖化による気候変動によって引き起こされる自然災害が、全世界規模で深刻な影響を及ぼしつつある。
国連人道問題担当事務次長ジョン・ホームズ氏によると、二〇〇六年には四百二十六件の災害により、一億四千三百万人が被災し(うち約八十三%がアジア)、経済的損害は三百五十億ドルに上ったという。また、同氏によると、「気候変動は、すでに地球を変えつつある」という。(毎日新聞二〇〇八年一月十四日)
地球温暖化対策として、政府が沖縄県宮古島市で進めているのが、「バイオエタノール・アイランド構想」である。ところが、同構想については、地元宮古島市をはじめ、沖縄県の強い期待に反し、ガソリンの元売り業界団体である石油連盟からの協力が得られず、同構想の進展が難航しているようだ。地球温暖化対策は、政府は元より、国際社会が一致して取り組まなければならない重要課題であると考える。
以下、質問する。
一 宮古島「バイオエタノール・アイランド構想」が難航する背景には、政府が進める同構想の元になるE3(ガソリンにバイオエタノール三%を直接混合したもの)方式と、石油連盟が推奨するETBE(ガソリンにバイオエタノールと石油系ガスの合成物質を混合したもの)方式の違いがあるとされる。E3方式とETBE方式の具体的な相違内容を明らかにし、なぜ政府がE3方式を推奨するのか、その具体的な根拠を明らかにした上で、見解を示されたい。
二 宮古島「バイオエタノール・アイランド構想」の年次計画、環境省及び資源エネルギー庁の年次予算、同構想の目的、同構想を宮古島市で実施する理由などについて、政府の見解を明らかにされたい。
三 石油連盟は、「E3はデメリットが多い。はっきり言ってやりたくない」などと、国への協力を明確に拒否する旨を、地元報道機関に示したようである。その理由について、E3が�@品質不安定、�Aアルコールの蒸発により光化学スモッグの原因物質である炭化水素が増加、�B車両に腐食や劣化が発生などと、多くの欠点があることを指摘している。かかる石油連盟の欠点指摘について、政府の見解を明らかにされたい。
四 政府は、宮古島市の全島E3化実現によって、同市の農業(サトウキビ生産)をはじめとする経済市場に、如何なる波及効果が及ぶものと考えるのか。その具体例を明らかにした上で、見解を示されたい。
五 政府は、宮古島「バイオエタノール・アイランド構想」におけるE3方式と、石油連盟が推奨するETBE方式との調整問題について、いつまでに、どのように解決し、同構想の実現を図っていくつもりなのか、見解を示されたい。
右質問する。
政府答弁書
一について
ガソリンにバイオエタノールを混合する方式には、エタノールとイソブテンからETBEを合成した上でガソリンと混合するETBE方式と、ガソリンに質量の三パーセント相当のエタノールを直接混合するE3方式とがある。いずれの方式で混合された燃料も、二千十年度において原油換算で五十万キロリットルを導入するという目標が京都議定書目標達成計画(平成十七年四月二十八日閣議決定)の中で掲げられている輸送用バイオ燃料であることから、政府としては、同計画の達成のために、ETBE方式、E3方式双方についてその普及の実証事業を進めているところであり、E3方式のみを推奨しているわけではない。
二について
お尋ねの「年次計画」が何を指すかが必ずしも明らかではないが、沖縄県宮古島市におけるいわゆる「バイオエタノール・アイランド構想」は、同市において開発が進められていた、サトウキビの精製に伴い副次的に産出される糖蜜からエタノールを製造する技術を利用して、同市内で消費されるガソリンをE3方式によるバイオエタノール混合ガソリンで代替することを目的とするものである。政府としては、こうした目的の達成に向けた環境整備のため、平成十九年度より、エタノール製造プラントの整備を開始し、平成二十年度以降に、バイオエタノールの大規模製造及びE3方式によるバイオエタノール混合ガソリンの供給に係る大規模実証試験を開始する予定であり、このため、環境省においては、「エコ燃料実用化地域システム実証事業」として、平成十九年度予算に約二十七億円、平成二十年度政府予算案に二十三億円を計上しており、また、経済産業省においては、「E3地域流通スタンダードモデル創成事業」として、平成十九年度予算に約七億円、平成二十年度政府予算案に約四億円を計上している。
「バイオエタノール・アイランド構想」を宮古島市で実施することとした理由は、同市において従来よりエタノールの製造技術の開発が進められてきており、また、原料である糖蜜を十分に同市内で確保することができるからである。
三について
E3方式によるバイオエタノール混合ガソリンは、揮発油等の品質の確保等に関する法律(昭和五十一年法律第八十八号)に規定する揮発油の規格に適合している限り、通常のガソリンやETBE方式による混合ガソリンと同様、その品質に問題はないと考えている。
四について
バイオエタノールの生産においては、現在、砂糖の生産過程において副産物として発生する糖蜜の活用等がなされているが、将来的には、収量の高いさとうきびの品種育成とその活用等及びさとうきびの非食用部からのバイオエタノール生産の可能性もあると考えており、御指摘の「全島E3化」の推進は、地球温暖化の防止や循環型社会の形成という効果に加えて、バイオエタノールの製造やさとうきび生産を始めとする地域の産業にとって、新たな需要の開拓やそれに伴う雇用の創出等が期待できると考えている。
五について
政府は、宮古島「バイオエタノール・アイランド構想」における実証事業においては、E3方式を採用することとしている。
政府としては、引き続き、関係業界の理解を得つつ、同事業を着実に進めていく所存である。
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件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。