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安倍首相の米国連邦議会上下両院合同会議における演説等に関する質問主意書

衆議院 第189回 第320号お答えすることは困難 ×1承知していない ×1

提出者
社会民主党・市民連合
提出日
2015年7月10日
内閣転送 2015年7月15日
答弁書受領日
2015年7月21日
提出から11日
答弁の項目数
3
質問 1,425字/答弁 800字

質問本文

安倍首相は、二〇一五年四月二十九日午前(日本時間三十日未明)、日本の首相として初めて米国連邦議会(以下、米議会という)上下両院合同会議で演説をおこなった。「希望の同盟へ」と題する、約四十五分間にわたる英語での演説であった。

安倍首相は、右演説の中で、九十五日間という戦後最大の会期延長幅の今国会で成立をめざす一連の安全保障関連法案について、「自衛隊と米軍の協力関係は強化され、日米同盟はより一層堅固になる。戦後、初めての大改革だ。この夏までに、成就させる」との決意を述べた、と報じられている。その上で、日米同盟を「希望の同盟」と呼ぶよう提唱したようだ。

安倍首相が米議会上下両院合同会議で演説した時点では、未だ一連の安全保障関連法案は国会に提出されていなかった。にもかかわらず、右演説の中で「この夏までに、成就させる」と宣言し、かかる対米公約を口実にして現在国会で審議中の同法案について、巨大与党の数の力で強行成立を図ろうとするのは、国権の最高機関である立法府たる国会を無視する暴挙である。断じて許せない。

行政府の長たる安倍首相による国会無視は、わが国における三権分立の民主主義を破壊する行政独裁と指弾せざるを得ない。

他方、安倍首相が米議会上下両院合同会議における演説を全文英語でおこなったことに対し、国内で大きな批判が渦巻いている。

私が信頼し、尊敬する評論家の佐高信氏は、『月刊日本』(二〇一五年七月号)で「安倍総理はアメリカに日本語を奪われた」と題するインタビュー論稿を寄せている。

右論稿で佐高氏は、「安倍首相のように頼まれもしないのに英語で演説するというのは、ゴマスリというより屈従です。これでは実質的にアメリカの植民地になったのと同じです」、「言語とはまさしく文化の根本であり、思想の根本です」等と語っている。

私は、かつて日本国によって「方言札」を強要され、ウチナーの島くとぅば(ウチナーグチ)を奪われたウチナーンチュの一人として、かかる佐高氏の言説に強く賛同するものである。

以下、質問する。

一 安倍首相の米議会上下両院合同会議における演説は、日本政府の側からの働きかけによるものか、それとも米議会側からの呼びかけに応じて実現したものか、事実関係を明らかにされたい。

二 安倍首相の米議会上下両院合同会議における英語での演説は、安倍首相の発案か、それとも米議会側からの要望によるものかを明らかにした上で、日本語でなく英語で演説した理由を説明されたい。

三 安倍首相は、二〇一五年四月二十二日(現地時間)、アジア・アフリカ会議(バンドン会議)六十周年記念首脳会議でも演説をおこなっている。バンドン会議における演説は日本語によるものか、それとも英語によるものかを明らかにした上で、当該言語で演説した理由を説明されたい。

四 二〇〇六年の第一次安倍内閣以来、安倍首相が総理大臣として出席した国際会議や二国間首脳会議等のうち、英語で演説をおこなったもの全てについて、日付と場所を特定した上で明らかにし、かかる国際会議等での演説を英語、または日本語でおこなう基準について説明されたい。

五 これまで来日した諸外国の君主、首相、大統領など国家元首が国会で演説した際、当該外国の母語でなく日本語で演説したことはあるか。当該外国の元首名や演説の日付と場所、日本語で演説した理由など、政府として承知しているところを明らかにされたい。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一について

お尋ねの米国連邦議会上下両院合同会議における演説は、ジョン・ベイナー米国連邦議会下院議長の招待を受けて行ったものである。

二から四までについて

諸外国における演説でいずれの言語を使用するかについては、当該演説の目的及び態様、聴衆の構成等の諸要素を勘案して総合的に判断している。こうした考え方に基づいて、お尋ねの米国連邦議会上下両院合同会議における演説は英語で、お尋ねのアジア・アフリカ会議(バンドン会議)六十周年記念首脳会議における演説は日本語で、それぞれ行ったものである。

また、お尋ねの「国際会議や二国間首脳会議等」の具体的な範囲が必ずしも明らかではなく、網羅的にお答えすることは困難であるが、例えば、安倍内閣総理大臣は、平成十八年九月二十六日から平成十九年九月二十六日まで及び平成二十四年十二月二十六日から平成二十七年七月十五日までの間に、平成二十五年二月二十二日(現地時間)に米国の戦略国際問題研究所(CSIS)において、同年九月七日(現地時間)に国際オリンピック委員会(IOC)総会において、同月二十五日(現地時間)に米国ニューヨークにおけるハーマン・カーン賞授賞式において、平成二十六年一月二十二日(現地時間)に世界経済フォーラム年次総会において、同年七月八日(現地時間)に豪州国会両院総会において、同年九月二十五日(現地時間)に第六十九回国際連合総会において及び平成二十七年四月二十九日(現地時間)に米国連邦議会上下両院合同会議において、英語で演説等を行った。

五について

お尋ねについては、平成四年三月十七日の衆議院におけるフジモリ・ペルー共和国大統領(当時)の演説は日本語で行われたと承知しているが、外国の元首による国会における演説の内容は、いずれの言語を使用するかも含めて当該外国政府が決定するものであり、政府としては、当該演説が日本語で行われた理由は承知していない。

衆議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

お答えすることは困難 ×1承知していない ×1

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

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