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安倍総理の真珠湾訪問を発表した会見内容に関する質問主意書

衆議院 第192回 第211号お答えすることは困難 ×1趣旨が明らかではない ×2

提出者
民進党・無所属クラブ
提出日
2016年12月12日
内閣転送 2016年12月14日
答弁書受領日
2016年12月20日
提出から8日
答弁の項目数
5
質問 1,811字/答弁 790字

質問本文

平成二十八年十二月五日、安倍総理は、アメリカのオバマ大統領との会談及びハワイの真珠湾を訪問することを総理大臣官邸での会見(「本会見」という。)で明らかにした。

本会見で、「二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない、その未来に向けた決意を示したい、こう思います。同時に、正に日米の和解、この和解の価値を発信する機会にもしたいと考えています。今や日米同盟は世界の中の日米同盟として、日米共に力を合わせて、世界の様々な課題に取り組む『希望の同盟』となりました。その価値は、意義は、過去も現在も未来も変わらない、このことを確認する意義ある会談となると思います」と述べ、「昨年、戦後七十年を迎え、米国議会において演説を行い、私の七十年を迎えての思い、考えについて発信したところであります。その中において、真珠湾を訪問することの意義、象徴性、和解の重要性について発信したいと、ずっと考えてきました」と表明した。

この会見内容について疑義があるので、以下質問する。

一 本会見でいう「二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない」とは、日本があらゆる国と戦争をしないという意味なのか、それとも米国とは二度と戦争をしない意味なのか。政府の見解を示されたい。

二 一九五一年九月四日、アメリカのサンフランシスコにおいて五十二カ国の代表参加のもと、平和会議が開催された。同月八日に平和条約署名式が行われ、会議参加国のうちソ連、ポーランド、チェコスロバキアの三カ国を除き、米国も含む四十九カ国が平和条約に署名しており、これをもって、「日米の和解」のみならず、日本の国際社会への復帰の第一歩と見るのが通例である。本会見でいう「日米の和解」とは具体的に何を指すのか。この一九五一年の平和会議では十分ではなく、政府は今次の安倍総理の真珠湾訪問を何らかの国際法上あるいは国際政治上の「この和解の価値を発信する機会」とすべき機会であるととらえているのか。政府の見解を示されたい。

三 安倍総理はなぜこの時期に「日米の和解」を強調するのか。これは何を意図しているのか。政府の見解を示されたい。

四 本会見でいう「世界の様々な課題に取り組む『希望の同盟』」とは、具体的に例示すれば、「世界の様々な」どのような「課題」を想定しているのか。政府の見解を示されたい。

五 本会見でいう「世界の様々な課題に取り組む『希望の同盟』」における「希望の同盟」とは、具体的に何を指すのか。政府の見解を示されたい。

六 政府は、日米同盟には地理的概念を持たない旨の国会答弁を行っていると承知している。本会見でいう、「今や日米同盟は世界の中の日米同盟として、日米共に力を合わせて、世界の様々な課題に取り組む『希望の同盟』」という発言は、このような過去の政府答弁を改めて確認し、日米安全保障条約に基づく自衛隊の活動範囲を「世界の中」に拡大する意向をハワイでの会談で、オバマ大統領と確認するものであると理解してよいか。政府の見解を示されたい。

七 十二月七日の産経新聞は、「中国外務省の陸慷報道官は七日の定例記者会見で、安倍晋三首相の真珠湾訪問に関連して「日本側が深く反省して誠実に謝罪しようと思うのならば、南京大虐殺記念館であれ九一八事変(満州事変)記念館であれ七三一部隊の遺跡であれ、中国側には慰霊のために提供できる多くの場所がある」と述べた」ことを報じた。また中国の世論には「日本の評論の中には真珠湾よりも南京大虐殺記念館に行くべきだとの声」があるとも承知している。外交には優れたバランス感覚が必要である。平成二十七年八月十四日の安倍総理の内閣総理大臣談話でも、「戦火を交えた国々でも、将来ある若者たちの命が、数知れず失われました。中国、東南アジア、太平洋の島々など、戦場となった地域では、戦闘のみならず、食糧難などにより、多くの無辜の民が苦しみ、犠牲となりました」、「何の罪もない人々に、計り知れない損害と苦痛を、我が国が与えた事実。歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです」と表明している。これらの発言を踏まえるならば、外交上のバランスから、安倍総理は中国政府の示唆するように南京に慰霊のために訪問することも検討すべきではないか。政府は総理の南京訪問を検討したことはあるのか。仮に訪問を検討したことがないとすれば、どのような理由からか。政府の見解を示されたい。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一について

お尋ねの「二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない」については、例えば、平成二十七年五月十四日の記者会見において、安倍内閣総理大臣は、「もう二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。この不戦の誓いを将来にわたって守り続けていく。そして、国民の命と平和な暮らしを守り抜く」と述べている。

二及び三について

お尋ねの「この時期に「日米の和解」を強調する」の意味するところが必ずしも明らかではないが、お尋ねの「日米の和解」については、例えば、平成二十七年四月二十九日(現地時間)に行われた米国連邦議会上下両院合同会議における演説において、安倍内閣総理大臣は、「熾烈に戦い合った敵」であった日米両国は、「心の紐帯が結ぶ友」となったと述べている。

四について

お尋ねの「世界の様々な課題」については、例えば、二及び三についてで述べた米国連邦議会上下両院合同会議における演説において、安倍内閣総理大臣は、テロリズム、感染症、自然災害及び気候変動を挙げている。

五及び六について

御指摘の「日米安全保障条約に基づく自衛隊の活動範囲を「世界の中」に拡大する意向」の意味するところが必ずしも明らかではないが、お尋ねの「希望の同盟」については、二及び三についてで述べた米国連邦議会上下両院合同会議における演説において、安倍内閣総理大臣は、「私たちの同盟を、「希望の同盟」と呼びましょう。アメリカと日本、力を合わせ、世界をもっとはるかに良い場所にしていこうではありませんか」等と述べている。

七について

お尋ねの「外交上のバランスから、安倍総理は中国政府の示唆するように南京に慰霊のために訪問することも検討すべき」の意味するところが必ずしも明らかでなく、お尋ねにお答えすることは困難であるが、内閣総理大臣の外国訪問に係る訪問先等については、一般に、様々な要素を基に総合的に検討して判断している。

衆議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

お答えすることは困難 ×1趣旨が明らかではない ×2

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

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