ことばで探す › 衆議院 第190回
安倍総理の日本国憲法は「連合国軍総司令部の憲法も国際法も全くの素人の人たちが、たった八日間でつくり上げた代物だ」との発言に関する質問主意書
衆議院 第190回 第273号
質問本文
安倍総理は、二〇一三年四月二十七日の産経新聞のインタビューで、「連合国軍総司令部(「GHQ」という。)の憲法も国際法も全くの素人の人たちが、たった八日間でつくり上げた代物だ」と述べている。
他方、二〇一五年三月六日の衆議院予算委員会で安倍総理は、逢坂誠二の質問に答えて、「その原案が連合国軍総司令部によって短期間に作成されたものであるとの事実を述べたものにすぎない」「総理大臣として事実を述べてはならないということではないんだろう」と答弁している。
これについて疑義があるので、以下質問する。
一 「たった八日間」とは、いつからいつまでなのか。政府の見解を示されたい。
二 GHQの憲法原案作成メンバーの中には、コートニー・ホイットニー民政局長のように弁護士資格と法学博士号を持つ者、チャールズ・ケーディス民政局次長のようにハーバード大学法科大学院を卒業後に弁護士となり、アメリカの連邦政府機関で勤務した経歴の持ち主も存在していると承知しているが、どのような根拠で「憲法も国際法も全くの素人の人たち」と判断したのか。政府の見解を示されたい。
三 この「全くの素人の人たち」という発言が、憲法に関する素人という意味であるなら、なぜそのような判断をしたのか。その根拠を具体的に示されたい。
四 「代物」という言葉は、『大辞林第三版』(三省堂)によれば、「物または人。低く評価したり、卑しみや皮肉を込めていうことが多い」とあり、代物という言葉には価値観が含まれていると考えるのが一般的である。日本国憲法は、「GHQの憲法も国際法も全くの素人の人たちが、たった八日間でつくり上げた代物だ」という安倍総理の発言は、「その原案が連合国軍総司令部によって短期間に作成されたものであるとの事実を述べたものにすぎない」ことにとどまらず、「総理大臣として事実を述べ」ただけではなく、安倍総理の日本国憲法に対する認識も含まれている。安倍総理の発言には、事実のみならず、日本国憲法に対する認識が含まれているのではないか。政府の見解を示されたい。
五 日本国憲法は「GHQの憲法も国際法も全くの素人の人たちが、たった八日間でつくり上げた代物だ」という発言が、「その原案が連合国軍総司令部によって短期間に作成されたものであるとの事実を述べたものにすぎない」のであれば、「代物」ではなく、単に「もの」という表現で良いと思われるが、どのような理由で、安倍総理はあえて「代物」と述べたのか。理由を明確にされたい。
右質問する。
政府答弁書
一について
政府としては、旧憲法調査会法(昭和三十一年法律第百四十号)第一条の規定により内閣に置かれた憲法調査会に設置された憲法制定の経過に関する小委員会が昭和三十六年九月に決定した報告書に、昭和二十一年二月三日に連合国最高司令官マッカーサー元帥が総司令部民政局長ホイットニー准将に対し憲法草案の起草を命じ、同月十日にその起草の作業が完了した旨の記載があると承知している。
二から五までについて
御指摘の産経新聞のインタビューにおける発言については、平成二十七年三月六日の衆議院予算委員会において、安倍内閣総理大臣が「御指摘の私の発言につきましては、現行憲法については、戦後の占領下において、その原案が連合国軍総司令部によって短期間に作成されたものであるとの事実を述べたものにすぎない」と答弁しているとおりである。
似た質問主意書
件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。