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国民の利便性の向上のための行政サービスのDXに関する質問主意書
衆議院 第211回 第41号お答えすることは困難 ×1趣旨が明らかではない ×1検討してまいりたい ×6
質問本文
一 デジタル庁が所管するe−Govは、厚生労働省が五千手続き近くを利用しているものの、他の省庁の利用は多くて二百手続きと格段に少ない。デジタル庁において、e−Gov審査支援サービスが令和五年三月に開始するなどe−Govの機能拡充が進められており、今後他の省庁においても利用が進むものと考えられる。一方で、農林水産省は農林水産省共通申請サービス(eMAFF)、国土交通省は国土交通省手続業務一貫処理システム(eMLIT)というe−Govと同様のシステムの整備を進めている。農林水産省共通申請サービス(eMAFF)は、行政事業レビューシートによると「情報処理業務庁費」として年間約五十億円の予算を計上しており、国土交通省の国土交通省手続業務一貫処理システム(eMLIT)は、行政事業レビューシート上不明であるが、同額程度と考えられる。年間五十億円をかけてe−Govと同様のシステムを整備し、また、例えば情報公開法の開示請求のオンライン申請ができないようなシステムは税金の無駄であり、予算を一括要求及び一括計上しているデジタル庁だけではなく、財務省及び会計検査院に対しても情報提供を行い、精査すべきではないか。政府の見解をあきらかにされたい。
二 情報公開法の開示請求については、厚生労働省等一部の省庁ではe−Govによるオンライン申請を実施しているが、多くの省庁が未だ紙作業による開示請求となっており、デジタル庁ですら紙作業である。前述のとおり、デジタル庁において、e−Gov審査支援サービスが令和五年三月に開始するなどe−Govの機能拡充が進められており、今後他の省庁においても利用が進むものと考えられる。情報公開法の開示請求は、広く国民に利用される手続きであり、また、マスコミでも度々取り上げられ国民の認知度が極めて高い制度であるから、e−Gov審査支援サービス等を利用して、これを機会に出先機関及び独立行政法人等も含めた全府省庁において、情報公開法の開示請求を全国一斉にオンライン化すべきではないか。政府の見解をあきらかにされたい。
三 e−Gov及びマイナポータルは、それぞれ開発の経緯が異なっているものの、現在両方ともデジタル庁が所管し、e−Gov及びマイナポータルの拡充により、益々重複するものとなっており、技術的な問題があるにせよ、早期に統合すべき目標年度を明示して、統合すべきではないか。政府の見解をあきらかにされたい。
四 e−Govと農林水産省共通申請サービス(eMAFF)を比較すると、同共通申請サービスの方が先行して機能が優れ、手続きも六千超を取り扱っているようであるが、登録は二万人に留まり、農林水産省という一省庁だけが利用するのは無駄ではないか。デジタル庁が情報資産管理標準シートにより把握していると思われるが、農林水産省からデジタル庁に対して情報資産を移管して、農林水産省共通申請サービス(eMAFF)の先行して優れた機能を、他省庁にも共有できるようにした方が合理的ではないか。政府の見解をあきらかにされたい。
五 国土交通省手続業務一貫処理システム(eMLIT)については、ネット上においては詳細があきらかになっていないのはなぜか。国民にわかるように毎年の予算も含め情報開示すべきではないか。また、同システムは、国土交通省の統計不正発端の部署と同じ情報政策課が整備していると聞いているが事実か。政府の見解をあきらかにされたい。
六 令和四年一月十四日の「建設工事受注動態統計調査の不適切処理に係る検証委員会」の報告書によると、「システムの不備を発見した際には適切な予算措置を行い、労働力ではなく、システムの改修が行われるべき」などシステムの問題が指摘されているにもかかわらず、e−Govと重複するシステムを整備する必要はないのではないか。仮に、e−Govより先行して優れた機能があるならば、先述の農林水産省と同じく、デジタル庁が情報資産管理標準シートにより把握していると思われるが、国土交通省からデジタル庁に対して当該情報資産を移管して、国土交通省手続業務一貫処理システム(eMLIT)の先行して優れた機能を他省庁にも共有できるようにした方が合理的ではないか。政府の見解をあきらかにされたい。
七 マイナンバーカードを健康保険証として一体化利用し、紙の健康保険証を廃止し、代わりに紙の資格確認書を発行するのが政府の方針であるが、高額療養費に係る紙の限度額適用認定証を廃止するのか存続させるのか不明である。紙の限度額適用認定証をそのまま残すならば、紙の健康保険証もそのまま残してもよいのではないか。紙の限度額適用認定証を廃止するならば、オンライン資格確認システムを高齢者等の国民が知らないままかつ申し出ることもなく、また、オンライン資格確認システムを導入している医療機関が患者に教示しなければ、マイナンバーカードを持っていない患者は、高額療養費は申請をするにせよ一時払いを強いられ、患者も医療機関も手間と負担が増えてしまうのではないか。政府の見解をあきらかにされたい。
八 マイナンバーカードについて、健康保険証としての一体化利用のメリットとして、マスコミは治療や薬剤の重複が避けられることなどを挙げているが、金銭面でも、診療報酬が安くなること、確定申告の医療費控除が容易となること、特に、高額療養費の限度額以上の自己負担がなくなり、限度額適用認定証がなくても、限度額を超える自己負担が免除されることだと考えられる。例えば、入院手術で三百万円かかったとして、健康保険の三割自己負担原則により、九十万円の自己負担となるが、高額療養費制度によって、所得によって異なるものの一般所得者ならば六万円程度の自己負担で済むものであり、高齢者や低所得者だけではなく、広く国民が利益を享受できるものなのではないか。マスコミがこの点をほとんど報道しないことははなはだ不自然であり、厚生労働省及びデジタル庁が高額療養費の支払いを減らし、国民の負担を増やそうと意図的に広報を控えているのではないか。政府の見解をあきらかにされたい。
右質問する。
政府答弁書
一について
御指摘の農林水産省共通申請サービス(以下「eMAFF」という。)及び国土交通省手続業務一貫処理システム(以下「eMLIT」という。)を含む政府情報システムに関する予算については、デジタル庁が、各府省の要求を取りまとめて、財務省に対し、一括して要求しているところ、eMAFF及びeMLITに関する予算については、農林水産省及び国土交通省から、財務省に対しても、情報提供を行っており、それらを踏まえて、必要に応じ、同省においては、精査を行っている。また、会計検査院が検査等を行うに当たって、同院からeMAFF及びeMLITに関する予算についての情報提供の求めがあった場合には、農林水産省及び国土交通省において適切に対応している。
二について
行政機関の保有する情報の公開に関する法律(平成十一年法律第四十二号)に基づく行政文書の開示請求のオンライン化については、「規制改革実施計画」(令和四年六月七日閣議決定)において「行政文書の開示請求について、・・・オンライン化及びオンライン利用率の引上げに向け、可能なものから順次必要な措置を講ずる」としていること等を踏まえて検討しているところである。また、独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律(平成十三年法律第百四十号)に基づく法人文書の開示請求のオンライン化については、独立行政法人等において判断されるべきものと考えている。
三について
御指摘のe−Gov及びマイナポータルについては、令和四年度から令和五年度にかけて両システムの機能の調査及び分析を行うこととしており、両システムの間で重複する機能については、当該調査及び分析の結果も踏まえつつ、適切な在り方を検討してまいりたい。
四について
eMAFFは、農林水産省が所管する行政手続に係る事業者や行政職員等の負担を大幅に軽減すること等を目的に、申請時及び審査時に農地の地図等を参照できるよう設計する等により、農林水産行政に対応したシステムとして、整備したものであるところ、政府としては、政府情報システムの整備に当たっては、機能の重複等を避けるため、各システムの特性を踏まえ、共通機能の活用の徹底を図ることとしており、eMAFFの整備に当たっても、デジタル庁による統括・監理の下、システムの特性を踏まえて必要な機能の整理等を行っているところであり、御指摘の「農林水産省という一省庁だけが利用」していることのみをもって「無駄」であるとは考えていない。
また、eMAFFを含め、各府省の情報システムの整備に当たっては、同庁による統括・監理の下、各システムに共通して活用可能な機能等が認められた場合には、その活用可能性も含めて検討してまいりたい。
五について
eMLITについては、システムの方向性や対象となる手続等について現在検討しているところであり、現時点においてその詳細をお示しすることは困難である。eMLITに係る予算に関する情報については、国土交通省が作成する各年度の「予算決定概要」に掲載し、同省のホームページにおいて公表しているところである。
eMLITに係る事務は、同省総合政策局情報政策課が担当している。
六について
御指摘の「重複する」の意味するところが必ずしも明らかではないが、eMLITについては、申請時及び審査時における地図情報の活用の必要性等の国土交通省が所管する行政手続の特性を踏まえ、国民の利便性の向上や行政の業務の効率化等が図られるよう、その整備を進めているところ、eMLITの整備に当たっては、デジタル庁による統括・監理の下、e−Govとの関係も含め、システムの特性を踏まえて必要な機能の整理等を行っているところである。
また、eMLITを含め、各府省の情報システムの整備に当たっては、同庁による統括・監理の下、各システムに共通して活用可能な機能等が認められた場合には、その活用可能性も含めて検討してまいりたい。
七について
個人番号カードと健康保険証の一体化(以下「一体化」という。)に関し、更に細部にわたって対応を充実させるための方策については、「マイナンバーカードと健康保険証の一体化に関する検討会」において、検討を行っているところであり、お尋ねの健康保険証の廃止に伴う限度額適用認定証の取扱いについては、同検討会における議論を踏まえつつ、保険者等の意見も聴取しながら、引き続き、患者の利便の確保が図られ、保険医療機関等への負担を考慮した方策について検討してまいりたい。
八について
一体化については、患者は本人の健康や医療に関するデータに基づいたより適切な医療を受けることが可能となるなど、様々なメリットがあり、医療保険制度における高額療養費についても「限度額適用認定証がなくても高額療養費制度における限度額を超える支払が免除される」旨を記載したポスター等により、一体化のメリットの周知・広報を行っており、「厚生労働省及びデジタル庁が高額療養費の支払いを減らし、国民の負担を増やそうと意図的に広報を控えている」との御指摘は当たらない。
この答弁書に出てくる定型句
お答えすることは困難 ×1趣旨が明らかではない ×1検討してまいりたい ×6
語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。
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