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現下の酪農における諸施策についての質問主意書

衆議院 第43回 第5号

提出者
衆議院
提出日
1963年7月6日
内閣転送 1963年7月6日
答弁書受領日
1963年7月6日
提出から0日
答弁の項目数
0
質問 690字/答弁 457字

質問本文

衆議院議長 ※(注)※(注)一※(注) 殿

現下の酪農における諸施策についての質問主意書

酪農は、わが国農業のうちで最も有力な選択的拡大部門として扱われており、農業構造改善事業のなかでも政府はこれに伴う一連の諸施策を進めており、かつ、酪農民はこの方針に対応して営々として増産につとめてきたが、現下の生乳の生産は過剰状態となり、夏期需要期は別として、十月以降における酪農不況は火を見るより明らかであつて、酪農民の不安は刻々増大している。

これは、農林省の生乳需給推算の甘さからきたものであり、かかつて農林省の責任といわざるを得ない。更に、文部省は輸入脱脂粉乳による給食を全国小中学校全児童、生徒に実施することとなつて、三十四億円すなわち八万四千トンの脱脂粉乳の輸入を進めておるが、これはわが国生乳生産量の約四十四パーセントを占めるばく大な量であつて、生産過程にあるわが国の酪農を根底からくつがえす暴政であり、かつ、政府奨励の酪農政策と全く相反する政策であつて、政府における政策の不統一を暴露するものであり、酪農民をして、政府が二つ存在するのかと嘆かしめている現況である。また、今回千葉県下に起こつたグリコ東京乳業株式会社の採つた生乳取引契約の一方的破棄による受乳拒否は、酪農法の明らかなる違反である。かつ、これが生乳の受入れをいわゆる四大メーカーは協定していずれも拒否し続け、酪農民はまさに路頭に迷わんとする現状は見るに忍び得ないものがあり、独占禁止法違反の疑いが濃厚である。

以上、現下酪農をめぐる諸問題について、政府の明快なる見解と施策についての回答をお願いする。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

児童生徒の栄養改善の実をあげ、あわせてわが国酪農の健全な発展を図る観点から学校給食において国内産の牛乳を使用することが望ましいのではあるが、現状においては、牛乳の需給事情と学校給食費の負担等の問題もあり、国内産牛乳の使用とともに輸入脱脂粉乳によつて所要量の充足を図つている。今後は、実情に即して直接飲用のほか、脱脂粉乳との混合使用等の方法により国内産牛乳の利用がいつそう拡大されるよう努め、児童生徒の栄養改善とあわせてわが国酪農の健全な発展に資することとしたい。

また、千葉県下におけるグリコ東京協同乳業株式会社の生乳契約の変更申入れにかかる紛争は、取引条件の変更につき一箇月以上の予告期間をおかなかつたという点において、生乳取引の安定を目的とする酪農振興法の精神に照らして必ずしも妥当でないと考えられるので、政府としては関係者に取引関係を正常に復した後折衝を行なうよう指示するとともに、当面の生乳の処理に遺憾のないよう指導を行なつた。この結果現在では生乳の取引先を他の乳業者に変更して落着している。

右答弁する。

衆議院の原文

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