Kurage 質問主意書アシスト

ことばで探す › 衆議院 第46回

国立小諸療養所の患者の取扱いに関する質問主意書

衆議院 第46回 第8号

提出者
衆議院
提出日
1964年5月25日
内閣転送 1964年5月27日
答弁書受領日
1964年6月2日
提出から8日
答弁の項目数
0
質問 875字/答弁 1,194字

質問本文

衆議院議長 ※(注)田 中 殿

国立小諸療養所の患者の取扱いに関する質問主意書

国立小諸療養所は、数年前に上田療養所が総合病院に改組されたので、同地区における結核療養所として唯一の機関であるが、昨年来、同療養所における結核患者の中から幾多の不満が続発していることは誠に遺憾である。

さる四月二十日小諸市議会の社会文教委員会の委員四名が実地調査を行なつたが、その報告によれば、同療養所は、精神病患者が逐次増加し、結核患者は冷遇を受け、ためにかなりの不満がうつ積しており、予算の増額を図るほか、医局の刷新強化を図るよう配慮を加える必要があるとの結論である。

不満の第一は、所長等が患者に対して不親切であり、官僚的であり、患者を不当に拘束し、威嚇し、重症患者等には一種の恐怖感を与えていると思われる点である。

第二に、職員、看護婦の中には親切な者もいるが、上司はこれら親切な行為を歓迎しないようなそぶりがあり、結核患者をやつかい者視しているように見える点である。

第三に、結核患者のベッドの空床があるが、これは患者に対する取扱いが悪いので、少し快方に向かうと逃げ出してしまう結果の空床であると在療患者は信じており、一層の不安をかき立てている点である。

かくのごとく、所長及び医師に対する患者の不信感や恐怖心を、そのまま放置するならば、ゆゆしい結果になることを恐れるものである。

患者の心情や患者の家族からの陳情書は厚生大臣の秘書官にも届けてあるはずであるが、厚生大臣はこれらの陳情書に対して目を通されたかどうかまずお伺いする次第である。

次に、実情調査のためにしかるべき責任者を派遣し療養所当局及び患者についても実情を調査する必要があると思うが、調査をしたかどうかをおたずねしたい。

最後にこのように所長等に対する患者の不信感が高まつているところを見ると、「火のないところに煙が出ない」のたとえのごとく、療養所の責任者の管理能力に不足している点があるのではないかと思われるが、これに対していかなる措置をとるつもりであるかあわせて回答願いたい。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一 患者及び患者の家族からの陳情書は拝見したが、主として次の諸点について不満が述べられていた。

(イ) 所長等が患者に不親切である。

(ロ) 精神病患者が増加しており、結核患者は、冷遇されている。

(ハ) 治療が積極的でなく、診療回数が少ない。また院長回診がない。

(ニ) 結核病棟における看護が精神病棟に比較して手薄である。

二 これらについて係官を現地に派遣し、実情調査を行なつた。

(イ)については、所長は、昭和八年東京大学医学部を卒業後、同愛記念病院、北京大学教授、国立高崎病院、国立熱海病院をへて三十三年六月同療養所長に就任した学究肌の医師であり、自身結核にて療養したことがあり、患者の療養態度については厳格ではあるが結核患者に対しては深い理解を持つている。

一部の患者がこれを誤解する向きがあつても、患者を拘束し威嚇する等質問主意書にあるような事実はない。

(ロ)については、同療養所は、定床二四〇を有する結核療養所であつたが、結核患者の減少に伴い入院患者も一〇〇名たらずに減少するに至つたので、地元の要請にこたえ、昭和三十六年十一月五〇床の精神病床を併設し、その後更に三五床を増床し、昭和三十八年四月精神療養所に転換し今日に及んでいるものであるが、療養所内においては結核患者、精神患者の別なく取り扱つており、特に結核患者を冷遇しているような事実はない。

(ハ)については、昭和三十八年五月以来医師が病欠したことによるものであると考えられるが、その手薄を補なうため、昨年九月以来三回にわたり、国立療養所東京病院から医師を派遣し、今後も同療養所から医師を派遣することとしており、適正な医療の確保に支障のないよう措置しているところである。また所長も毎週金曜日に回診を行なつており、所長回診が他の療養所に比し、少ないということはない。

(ニ)については、看護婦の定員は、現在三〇名、看護助手六名で、結核病棟に看護婦一四名(内助手三名)精神病棟に看護婦十九名(内助手三名)が配置されている。精神病棟の配員が多いのは二人夜勤制を採用しているためで、結核病棟においても患者五・七人に対し一人の看護力があり、他の施設に劣るということはない。また調査の結果患者の一部に結核病床に空床があるのは、患者に対する取扱いが悪いため、少し快方に向うと退所してしまうことによるものだとする不安な気持があることが解つたが、結核病床に空床が増加してきたことは、同療養所に限らず全国的な傾向であり、患者に対する取扱いが悪いことによるものでないことを十分説明し、その誤解を解くよう努力した。

三 以上のような実情で現在患者の不満は殆んど解消されていると考えるが、患者の取り扱いについては、医療の面はもとより、施設職員との人間関係の面については今後とも十分配慮するよう所長に対し指示したところである。

右答弁する。

衆議院の原文

似た質問主意書

件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。

提出 1953年2月12日 中村高一 答弁 1953年2月20日
衆議院 第15回 第25号
提出 1977年11月25日 荒木宏 答弁 1977年12月6日
衆議院 第82回 第22号検討してまいりたい ×1
提出 1987年9月8日 森田景一 答弁 1987年10月23日
衆議院 第109回 第28号
提出 1965年5月19日 須藤 五郎 答弁 1965年5月28日
参議院 第48回 第7号
提出 1965年11月4日 中村高一 答弁 1965年11月12日
衆議院 第50回 第2号検討してまいりたい ×1
提出 1965年12月13日 吉川兼光 答弁 1965年12月13日
衆議院 第50回 第6号

この論点で次の質問を書くなら

アシストで並べる