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「食糧事務所事件」に関する質問主意書

衆議院 第9回 第65号

提出者
衆議院
提出日
1950年11月27日
内閣転送 1950年12月2日
答弁書受領日
1950年12月8日
提出から11日
答弁の項目数
0
質問 503字/答弁 1,257字

質問本文

衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿

「食糧事務所事件」に関する質問主意書

一 本年七月頃より農林省管下の二十余府県の食糧事務所において、いわゆる、から輸送、から出張の不正事件が起り、熊本、山口、大阪、徳島等の食糧事務所長が起訴されたことが朝日新聞に「食糧事務所事件」として報導されているが、食糧行政に重大関係があると思うので、事件の内容を明確に答弁されたい。

二 本事件に関連して、食糧庁の金城主計課長が依願免職の形式で辞職しているが、これはいかなる関連を持つていたのか、具体的に明示されたい。

三 読売新聞によると、金城主計課長と全食糧労働組合委員長増田嘉明氏等が湯ヶ原温泉で謀議の結果、から出張、から輸送の方法による支出が、全国に指示されたと、徳島県で起つた事件を追求した結果、明らかになつたと報導されているが、これは事実であるかどうか。

四 このような同種の事件が、全国各府県に起つたことは、中央よりの指令、通達等がなければ起る訳がないことは常識的に明らかである。その根拠を明らかにしてもらいたい。

六 これは、食糧管理特別会計の中でいかに処理されているか、数字的に明確にされたい。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一 昭和二十四年十月徳島地方検察庁は、徳島食糧事務所長の收賄容疑をもつて取調を開始した事件は、同事務所にから出張による給與の支給、から輸送による運賃の横領があるとの疑惑をもつて同事務所を取り調べた結果、その一段落をまつて同様な事件が他の食糧事務所においても行われたのではないかとの疑をもつて、北海道食糧事務所ほか二十八事務所の調査が行われ、大阪、徳島、山口、熊本の四事務所長及び職員は次の如き経過をたどり起訴された。

1 起訴せられたる食糧事務所関係

イ 徳島食糧事務所長小河重保收賄虚僞公文書作成同行使詐欺業務上横領、同所前業務部長杉山※(注)三夫、同前業務課長奧村※(注)虚僞公文書作成同行使並び收賄の容疑で二十四年十一月起訴された。

杉山※(注)三夫及び奧村※(注)に関する容疑は、昭和二十二年一月から同二十三年二月ないし三月中米八万俵のから輸送の公文書を僞造して百五十二万円を請求せしめ騙取したという容疑である。

小河重保に関する起訴内容は、職員の出張命令、資金前渡金の支拂命令すること等の職務権限を有する小河重保が、それぞれ担当者と共謀の上、昭和二十四年二月頃より三月頃までにから出張により五十二万円を不法に拂出し職員に分配する等公金をみだりに横領したという容疑である。

ロ 大阪食糧事務所長熊谷三※(注)、同業務部長大庭三治は、虚僞公文書作成同行使詐欺容疑で本年五月起訴された。起訴内容は、昭和二十二年産米の海上運送途中欠減の弁償金免除を日本通運梅田支店より要請されたため、同損害金額の一部二百六十二万円を補てんするため輸送証明をなしたものである。

ハ 山口食糧事務所長岡安良雄、同経理課長中村博は、本年七月收賄容疑で起訴された。起訴内容は渉外事務自動車修繕費等に消費する目的で、関係者から二十九万円を收賄した容疑である。

ニ 熊本食糧事務所長大津嘉昭、同経理課長岡崎喜人は、本年八月收賄容疑で起訴された。

起訴内容は、昭和二十四年五月関係業者より同事務所の接待費の寄附を受けたことによるものである。

二 元主計課長金城順※(注)が本年六月十五日附で依願免官となつたのは、これらの事務所事件の起きた遠由の一つとして予算配付方法がうんぬんされたので予算配付の直接の責任的立場を感じ、退職を願出たもので、一、に述べた事件とは直接関係がない。

三 かかる事実はない。

四 一、に述べたように徳島食糧事務所におけるから出張、から輸送の問題が同様な仕事をやつている他の事務所においても行われているのではないかという疑で、北海道外二十八事務所の調査を受け、その結果徳島食糧事務所のほか大阪、山口、熊本の三食糧事務所において二、に述べてあるような各容疑で起訴せられているのであつて、これらの問題について中央から指令通達等がなされた事実はない。

五 食糧事務所で行われるこれら経費の支出については、常時注意を與え、又内部監査等により過誤拂等のある場合は、直ちに訂正せしむる等かかる事件の一掃に努めている。

右答弁する。

衆議院の原文

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