ことばで探す › 衆議院 第9回
暴力団による労働者の権利侵害に関する質問主意書
衆議院 第9回 第77号
質問本文
衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿
暴力団による労働者の権利侵害に関する質問主意書
日野デイゼル工場では、十一月七日いきなりレツド・パージの挙に出で、解雇の内容証明をそれぞれの自宅に送付した。翌朝代表十五名位が会社との交渉に出かけたところ、門前には五十名位の暴力団が配置され、代表が着くやいきなり飛びかかり、なぐる、けるの暴挙に出た。代表の一人は打撲症により脳震とうを起した。日野警察署の眞野警部は、最初からこれを見ていたが、何らの処置をも施さなかつた。
その後日野警察署から一個小隊が派遣され、暴力団と交替している。このような労働者に対する不法彈圧について、政府の所信を質したい。
一 この暴力団に対していかなる処置がとられたか。
二 とられないとするといかなる理由によるか。
三 警察の責任者は、職務怠慢で処分されると思うが如何。
四 警察と暴力団は同じ穴のむじなというべきであると思うが如何。
五 暴力団の暴行を見て、見ぬふりをしている事実は、暴力団を公認若しくは默認するつもりか。
六 警察と暴力団とが事実上労働者の権利の侵害に協力している状態に対して政府の方針を聞きたい。
右質問する。
政府答弁書
日野デイゼル工業株式会社では、十一月六日午後二時より会社会議室において労資双方代表による経営協議会を開催し、その席上人員整理問題を上提労組側の了解を求めた上、同日午後五時頃整理人名を発表するとともに郵便による個人あて整理通告書を発送した。
翌七日午前七時三十五分頃共産党南多摩地区委員久保喜太※(注)外被整理者四、五名を交えた十五、六名の外部団体はスクラムを組んで工場門前にきて赤旗プラカードを押立て、出勤してくる同社工員に対し「労働者は団結せよ。」と呼びかけながら工場に入門する工員の入場を阻止した。警備中の守衛がこれを制止すると外部団体は抵抗し、その中の一人が所持するプラカードを左右に大きく振つたため、これが守衛の左肩を強打し双方なぐり合いとなつた。
警察署においては今回の整理の性格上万一の紛争を考慮し、警察官一名を現場附近に派遣するとともに、真野警部補以下五名は近くの駐在所に待機していたが、現場に派遣してあつた警察官は事態の惡化をみて、直ちに駐在所に急報したので、署員六名が現場に出動鎭圧したのである。
以上が当日の状況であつて、質問にあるごとく最初から見ていて何らの措置を施さなかつたという事実はない。
なお、同会社では二〇名位の者を警備補助員として工場内で使用していた模様であるが、門前にはみられなかつたとのことであるので、暴力団使用の事実はない。
右答弁する。
似た質問主意書
件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。