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インドネシア尿素肥料プロジェクトに対する我が国の経済協力に関する質問主意書

衆議院 第94回 第42号

提出者
衆議院
提出日
1981年6月3日
内閣転送 1981年6月6日
答弁書受領日
1981年6月26日
提出から23日
答弁の項目数
7
質問 847字/答弁 856字

質問本文

衆議院議長 福田 一 殿

インドネシア尿素肥料プロジェクトに対する我が国の経済協力に関する質問主意書

インドネシア尿素肥料プロジェクトに対する我が国の経済協力は、一昨年十月総額四百七十五億円の資金供与が交換公文で締結されたが、その後、わずか十一ヵ月を経た昨年九月、更に九千万ドルの追加供与が要請され、その後、意向表明が行われた。私は、その経緯根拠について、去る二月二十七日予算委員会において質疑を行い、更にその後、政府並びに関係機関の説明を求めてきたが、依然として私の質疑に対して納得できる回答を得ていない。

従つて、次の事項について質問する。

一 インドネシア尿素肥料プロジェクトに関し国際協力事業団が一九七八年に行つた調査では、総工事予定額をいくらと見積つたのか。また、その見積りに当たり特定企業から資料を求めた事実はあるのかどうか。

二 国際協力事業団のF・Sは工期を何ヵ月と見積つたか。また、インドネシア政府との交換公文締結時点では、当該プロジェクトは何年何月に完成予定であつたか。

三 円借款三百三十億円、輸銀融資百四十五億円、合計四百七十五億円の供与額とJICA報告書の総工事予定額との差はいかなる理由に基づくものか。

四 当該プロジェクトの建設に当たり関与したコンサルタント会社名とその契約は何時結ばれたか。また、日本側企業が落札した工事請負金額はいくらか。その入札時の総工事費はいくらであつたか。

五 一九七九年十月に交換公文が結ばれて以来、わずか十一ヵ月の間に何故九千万ドルの追加供与が必要となつたのか、それを認めざるを得ない事情変更とは何か、その根拠を示されたい。

六 根拠の一つとなつた仕様変更は、何時行われたか。これは、JICA報告に折込みずみではなかつたのか。また、一九八〇年一月の入札告示は、変更後の仕様書に基づくものかどうか。

七 右経過の疑問を解明するに当たり、当該プロジェクトに関する審査調書の公開が必要であると思うが、その意思があるのかどうか。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一について

インドネシア尿素肥料プロジェクトについて、国際協力事業団が昭和五十三年に実施したフィージビリティー調査では、昭和五十七年初頭操業開始を前提に総所要資金を三億一千三百万ドルと見積つている。

その見積りに当たつては、国際協力事業団が派遣した調査団が保有している資料によつた。また、一般に見積りを行う場合、国際的評価にも耐え得る精度の高いものとするため、調査団が保有している資料以外の資料をも参考とすることが、開発計画調査の分野で国際的にも慣行となつているところ、本件見積りについても、資料の補填が必要と判断された部分については、右の方法をとつた。

二について

国際協力事業団が実施したフィージビリティー調査は、工期を三十六か月と見積つている。

また、交換公文の締結時点において、本件プロジェクトの操業開始時期は昭和五十九年初頭前後と考えられていた。

三について

総所要資金は、我が国からの借入金のほか、ASEAN各国からの出資金で賄われる計画となつていたためである。

四について

御指摘の入札に係る事項について政府としては関与しないので、直接承知し得る立場にない。

五について

追加資金については、実施スケジュール及び一部仕様の変更並びに建設期間中の金利の上昇により、総所要資金が増加したことにより必要となつたものである。

六について

昭和五十三年に国際協力事業団が実施した本件プロジェクトのフィージビリティー調査では、当該仕様変更は想定されていなかつたが、その後、インドネシア側で仕様変更の必要が生じ、これを含めて入札が行われたものと承知している。

七について

政府としては、本件プロジェクトに対する資金協力の決定に当たつては、慎重かつ十分な検討を経てこれを行つたものであり、右決定の経過において疑問はなかつたものと考える。他方、当該プロジェクトに関する関係資料の提出については、外交的配慮等から不適当なものもあるが、可能なものについてはできる限り提出し、理解を得るよう努めてまいりたい。

右答弁する。

衆議院の原文

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