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麦類生産計画に関する質問主意書
参議院 第1回 第106号お答えすることは困難 ×1
質問本文
第一、昭和二十三年度産麦類の生産計画数量について、
(1) 大麦、小麦、裸麦、ビール麦、その他飼料用麦等の生産計画数量。
(2) 各種類別の生産計画数量はどのような関係にて按分されたか。
(3) 来年度麦類の生産計画と来年度の麦類の需給計画と食糧需給計画との関係。
第二、麦畑の作付計画はどのような方法で行われているか。
(1) 麦類の作付計画反別は地方別にどのように按分されているか。
(2) 各種類の麦類は地方別にどのように分布されているか。
(3) 普通畑、桑園、果樹園の間作、水田の裏作等の三つに分けてみた場合、それぞれ麦の作付に利用される反別とその割合はどうか。
そしてそれぞれの耕地の型類と麦の種類との関係はどう按配されているか。
更に麦類の増産又は生産の維持のため特に耕地が活用され、又は開発されているか。
(4) 麦類と競合関係にある作物は地方的にどのようなものか、そしてその調整はどのように行われているか。
(5) 作付の割当に当つてそれぞれの立地条件との関係についてどのような按配をしたか。
(6) 農家に割当ての場合、その農家経営に対してどのような経営上の又は技術上の指導を加えているか。
第三、
(1) 麦蒔は東北、北海道にては完了、関東、中部は天候等により稍々遅れているが開始といつた進行であり、且つ末端に作付反別の割当が指図されているが肥料の配給は未だ見られていない。
元肥未着のため蒔付の装着が遅延している向もある。これはどうしたことか。
更にどれほどの肥料、どんな肥料が何時配給になるかというプログラムが示されないために殆ど栽培の設計を構図することが不可能で、あたりばつたり的に生産を進めているようである。この事態に対して農家の生産計画の指針となるべき政府の準備と計画を明示されたい。
(2) この秋の米の供出割当は米価の決定に先行した、こういうことはどういう理論からしても困つたことである。
作付に際してすでに相場というものは目論見がたつていなければならない。この目論見のない生産に農業が戦争のごとく盲目的に動員されるなどということも敗戦後の理論では納得できない。
農業も亦経営によつて生産されているのであるから、この際農業経営はその生産する来年度の麦類の相場をどの程度に踏んで操業すべきか、経営上の指針を明示せられたい。
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話:03-3581-3111(大代表)
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政府答弁書
昭和二十三年麦類生産計画は目下御審議を願つている「臨時農業生産調整法案」の主旨に則つて行政的措置として既に各地方別の作付面積の計画を定め割当を行つているが、生産数量及び供出数量については、同法に基く中央農業調整委員会の議を経て之を定める予定であつて未だ成案を得てない。御質問第二の(1)の地方別作付計画は、別紙(第一表)の通りであつて、右の作付計画は各県と充分打合せて割当を行つたのであるが種子の準備の関係その他で実際には多少これより減少することもあると考えている。
この作付計画において大麦、小麦、裸麦等の種類別(質問第二の(2))は適地適作によるためにその選択は、地方毎に一任している。但しビール麦については別紙(第二表)の如く定めた。普通畑、桑園又は果樹園の間作、水田の裏作等の農地の利用(質問第二の(3))は、農家の作付計画に適合する様一任されている。実際には桑園、果樹園等の間作は減少する見込である。なお、御質問第二の(3)末項に関する開拓地の作付計画は別紙の如く四万余町歩である。
麦類との競合作物(主として桑、蔬菜類)及び立地条件に関する調整(質問第二の(4)及び(5))は、特に都市近郊地帯の蔬菜特定地を考慮する外具体的には各府県の有する作付計画との個別的調整を図つている。
御質問の如く米麦等主穀生産者の経営及び技術についてはその祖国再建のために荷うべき負担の大なるに顧みて特段の考慮が必要であるから政府としても各方面よりする対策を以て農家経営の合理化、農業生産力の確保に努めている所であるが御質問第二の(6)による割当の場合の直接的指導は、行つておらないので今後は市町村農業調整委員会を通じての組織的活動を期待したい。
次に御質問第三の(1)は、配給方法の改正に伴う肥料購入通帳の記入が遅れた市町村において農家の入手が遅れている事実がある。更に配給計画は、予め中央地方の各段階毎に夫々割当内容を公示することになつているから御了承願いたい。
次に作付に際しての相場の目論見は、パリテイ計算の立前から現状においては予測することは困難である。
第一表
昭和二十三年産麦類作付割当面積(二二、一〇、三一)
既 耕 地
開 墾 地
計
北 海 道
六五、五〇〇
五、九〇四
七一、四〇四
青 森
八、五〇〇
五七七
九、〇七七
岩 手
二六、五〇〇
四九七
二六、九九七
宮 城
二三、五〇〇
六四四
二四、一四四
秋 田
一、八〇〇
一七五
一、九七五
山 形
五、五〇〇
二五七
五、七五七
福 島
三三、〇〇〇
一、六二五
三四、六一五
茨 城
七七、〇〇〇
一、一八〇
七八、一八〇
栃 木
五六、四〇〇
五〇八
五六、九〇八
群 馬
(五四、五〇〇)
(二、八九九)
(五七、三九九)
埼 玉
六五、〇〇〇
三五〇
六五、三五〇
千 葉
五五、〇〇〇
二、一四一
五七、一四一
東 京
一三、二〇〇
三〇〇
一三、五〇〇
神 奈 川
二六、〇〇〇
三四九
二六、三四九
新 潟
一一、〇〇〇
三五〇
一一、三五〇
富 山
七、〇〇〇
五〇
七、〇五〇
石 川
六、六〇〇
九七
六、六九七
福 井
六、五五六
六五
六、六二一
山 梨
二一、〇〇〇
四〇〇
二一、四〇〇
長 野
四一、〇〇〇
六六七
四一、六六七
岐 阜
三〇、五〇〇
九九九
三一、四九九
静 岡
四三、〇〇〇
七九四
四三、七九四
愛 知
六〇、六〇〇
九四八
六一、五四八
三 重
三三、〇〇〇
七三
三三、〇七三
滋 賀
一七、八三五
一六五
一八、〇〇〇
京 都
一五、五〇〇
四二〇
一五、九二〇
大 阪
一四、三〇〇
六八
一四、三六八
兵 庫
五四、〇〇〇
一、〇〇〇
五五、〇〇〇
奈 良
一七、五〇〇
八四
一七、五八四
和 歌 山
一八、〇〇〇
一九一
一八、一九一
鳥 取
一〇、八〇〇
四一九
一一、二一九
島 根
一三、〇〇〇
一、〇七三
一四、〇七三
岡 山
五六、〇〇〇
四、〇二五
六〇、〇二五
広 島
四一、〇〇〇
八九六
四一、八九六
山 口
三九、五〇〇
五三九
四〇、〇三九
徳 島
二七、三五〇
八九四
二八、二四四
香 川
三五、〇〇〇
一、三八一
三六、三八一
愛 媛
四一、〇〇〇
四四一
四一、四四一
高 知
一四、〇〇〇
二七〇
一四、二七〇
福 岡
七一、〇〇〇
二、八八六
七三、八八六
佐 賀
三三、〇〇〇
五二三
三三、五二三
長 崎
三五、〇〇〇
九二〇
三五、九二〇
熊 本
七六、五〇〇
九〇〇
七七、四〇〇
大 分
四二、〇〇〇
二九三
四二、二九三
宮 崎
三五、〇〇〇
二、四九八
三七、四九八
鹿 児 島
六八、〇〇〇
二、〇〇〇
七〇、〇〇〇
合 計
一、五四六、九四一
四三、七二七
一、五九〇、六六八
備考 括弧内は未決定のものである。
第二表
昭和二十三年産ビール用大麦作付割当面積
面 積
備 考
町
北 海 道
一、〇〇〇
宮 城
五〇
茨 城
三、〇〇〇
栃 木
五、〇〇〇
埼 玉
一、〇〇〇
千 葉
一、七〇〇
東 京
四〇〇
神 奈 川
一、二〇〇
山 梨
二〇〇
長 野
一五〇
岐 阜
一、〇〇〇
静 岡
三〇〇
愛 知
一〇〇
三 重
三五〇
滋 賀
二、三〇〇
京 都
一、〇〇〇
大 阪
一〇〇
和 歌 山
一三〇
鳥 取
九五〇
島 根
二四〇
岡 山
五〇
広 島
五〇
山 口
一、〇〇〇
福 岡
二五〇
佐 賀
五〇
長 崎
五〇
宮 崎
五〇
鹿 児 島
九〇〇
計
二二、五七〇
備 考 ビール用大麦の面積は第一表の面積中に含まれている。
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