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水害地農民に麦種子並に菜種子配給等に関する質問主意書

参議院 第1回 第110号

提出者
参議院
提出日
1947年11月4日
内閣転送 1947年11月6日
答弁書受領日
1947年11月11日
提出から7日
答弁の項目数
0
質問 644字/答弁 685字

質問本文

一 水害地の農民を視察するに菜種子の配給がないので泣いている。買うに闇値ではその資金に苦悩し、又今麦蒔節に農具は水に流されその手足を失われ、麦種子の配給もない。政府は、この種子の点に如何なる具体的施策を有するか。種子も微量配給にては収穫上の大問題であるが配給すべき数量等明示されたい。

農具も三ヶ年貸付方法を取るべきであるが政府の処見を問う。

二 害鳥並に害獣の繁殖は、戦時中より敗戦後数年間にその数、数十倍に達し、人類食糧の数十万人分以上を害するは何人も認むる処である。狩猟家も火薬類の大暴騰により非常に苦しんでいるが素人の狩猟家は能率上らず火薬の無駄があるので此際狩猟鑑札料金を一挙引上げるべきである。一等級一千円、二等級六〇〇円、三等級四〇〇円ぐらいにすべきであるが、政府の処見を問う。狩猟期を前にして速かなる処見を問うものである。

三 主食糧の供出に対し政府は、農民の供出不成績を罰する点にのみ力をいれ、農民の供出意欲はかえつて害されている。ここに明朗なる片山式農家恩賞を設定し、供出責任額突破レコード競争により主食糧の優秀供出者に対し恩賞すべきである。数百万石の主食糧が供出割当以外に出ることは明白であるから、この最良の方策を実行しては如何。

右質問に対し農相と共に研究の上速かなる答弁を要求する。

〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1

電話:03-3581-3111(大代表)

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参議院の原文・経過

政府答弁書

一、蔬菜種子については既に五月一日を以て配給統制は廃止せられ自由取引となつているが、水害地都県に対しては当時特に必要な種子の配布を行うことを慫慂し都県内も不足する分に対しては農林省への申出により之を日本種苗会をして斡旋せしめた。

而して埼玉県では同県庁から配給した水害地用蔬菜種子県内自給で二、三八〇町歩分農林省へ申出日本種苗会斡旋によつて県外より移入配布した菜類等の種子は七四石三斗であつた様な状況である。

尚蔬菜種子の価格統制は既に廃止せられて居るので総て時価で取引されて居る。

災害用麦種子払下げに関しては所要県より農政局長及食糧管理局長官宛申請に基き、食糧管理局長官の指令により地方食糧事務所を通じて政府手持の麦種子を払下げている。

二、狩猟鑑札料金の引上に関しては、目下大蔵省より関係税法の改正案として国会に提出されつつありて、それによれば一等級二四〇〇円、二等級一二〇〇円、三等級五〇〇円見当となる予定である。

三、従来主要食糧の供出成績優良なる農家に対しては国の経済力の許す限りの報奨金、報奨物資を放出すると同時に都道府県知事に於ても町村部落に対しては表彰旗、個人に対しては表彰状を交付する等の措置により農家の労苦に報いてきたのであり、唯単に一方的に罰則を課し農民に供出を強要している訳ではないのである。

今年産米の供出に際しても政府は供出完了農家に対し酒、煙草、砂糖、衣料品、地下足袋等の生活必需物資を配給すると同時に特に其の成績の優秀なる部落、農家に対しては、表彰状と同時に自転車を配給し、精神的にも充分その労苦に報いることに遺憾なき措置をとつている。

参議院の原文

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