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乳牛牧場国営に関する質問主意書
参議院 第2回 第14号
質問本文
一、牛乳不足が今回の某産院事件を発生したのである、牛乳さえ、充分あれば乳児は充分に育成されたのである、一ケ月年間三十五万石前後の牛乳不足が乳児を、かくの如く惨憺たる死へと送り込む遠因である、政府は棄子院を作ると言うが牛乳無くて棄子院をのみ作つても何を食せしむる考えか所見を問う。棄子院よりも先きに必要なるは牛乳である。牛乳さえ充分容易に大衆が入手出来れば一の棄子もないのである。
牛乳は乳児の主食である、農林省が本当の心掛さえあれば三十五万石の牛乳不足は終戦後二ケ年半の今日、充分捕捉出来たのである、某産院の外に大、小の差こそあれ沢山の乳児が、あの運命になつておるはずで考えても気の毒である。
三十五万石の牛乳不足は僅かに三万頭の乳牛の増加により補給し得るのであり飼料は充分国内に有る。
百千の議論より牛乳増産の実行以外に乳児救済の方法はないが、政府の所見を問う。
右質問に対し御答弁を要求する。
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政府答弁書
質問の御主旨の如く現今の牛乳不足は真に国民栄養上、ことに乳幼児にとつては極めて憂慮すべき状態にあるので、政府においても牛乳増産の急務であることを痛感し、乳牛の飼料並びに生産資材の確保をはかり、又牛乳供出に対する報奨制度を設ける等極力現有資源の活用に努力しているが、食糧事情の急迫により配給飼料の確保は勿論、飼料作物の栽培も亦実施困難な実情にあつて、牛乳の生産確保上遺憾の状態を示している。しかして牛乳生産の重要な要素である乳牛増産に関しては、さし当つて戦前の保有頭数までは思速に恢復すべく、目下主務局において他の家畜と共に増殖計画を立案中であつて、これに関連して国においても昨年来従来主に種馬牧場であつた国営の種畜牧場の内、十一ケ所において新に乳牛を繁養し、乳牛の改良増殖の基礎となる原種牛を生産し、民間に配布することとし、各種畜牧場とも施設の転換整備に努めている次第である。
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