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日本商工会議所が政府に導入を促している二対一ルールに関する質問主意書

参議院 第208回 第3号お答えすることは困難 ×2

提出者
参議院
提出日
2022年1月17日
内閣転送 2022年1月24日
答弁書受領日
2022年1月28日
提出から11日
答弁の項目数
4
質問 1,891字/答弁 629字

質問本文

イギリスではキャメロン首相により「One in Two out」、アメリカではトランプ大統領により「Two for One rule」と称して、「新しい規制を一つ作るなら、いらない規制を二つ廃止しなければならない」というルールが導入された(以下、このようなルールを「二対一ルール」という。)。規制が増え続けると、それに対応するだけの体力がある企業はともかく、そのような体力がない中小企業にとっては、負担が重いため、このように規制を緩和していくルールを導入することは中小企業支援策として位置づけられる。

時代や技術の進歩によって新しい規制は必要になる。しかし、単に増やし続けると、その規制に対応するためのコストも増大し、社会の非効率が大きくなることは容易に想像される。総務省行政評価局が平成三十年六月に公表した「許認可等の統一的把握の結果について」(以下「総務省資料」という。)によると、許認可等の根拠条項等数は平成十四年三月三十一日では一万六百二十一、平成二十九年四月一日では一万五千四百七十五と推移している。つまり、十五年間で五千近く増えており、日本では一日に約一本のペースで規制が増え続けていると考えられ、日本では規制がいとも簡単に作られる現状であると言える。一方、既存の規制を廃止にするためには事前調査や規制擁護派の説得など、多大な政治的コストを要するためにわが国ではなかなか規制が減りにくい状況である。前述の総務省資料によると、平成二十七年四月二日から平成二十九年四月一日までの間の法律の制定・改正による許認可等の根拠条項等の新設数は五百二十四、廃止数は百十四であり、前述の二対一ルールに対して、いわば逆五対一ルールが実施されていると言える。

日本商工会議所が令和三年十月二十一日に公表した「二〇二一年度規制・制度改革に関する意見」(以下「商工会意見」という。)に「時代や環境の変化にそぐわなくなった規制の放置を防ぐとともに、事業者が負担する規制遵守費用の総量を増やさない効果を持つ「One-in/Two-out」といった米英等で採用されている制度の導入を検討されたい」という記述があり、日本で二対一ルールのようなルールを導入することに関する需要は大きいものと思われる。

右を踏まえて、以下質問する。

一 日本商工会議所は商工会意見を「政府や関係省庁など関係先に提出し、実現を働きかけてまいります」と表明しているが、政府は、商工会意見を実際に受領したか。受領したのであれば、受領した部署を明らかにされたい。

二 商工会意見中「時代や環境の変化にそぐわなくなった規制の放置を防ぐとともに、事業者が負担する規制遵守費用の総量を増やさない効果を持つ「One-in/Two-out」といった米英等で採用されている制度の導入を検討されたい」という記述に関し、政府の見解如何。

三 二対一ルールを導入することで、法律の制定・改正による許認可等の根拠条項等の廃止よりも法律の制定・改正による許認可等の根拠条項等の新設が五倍近く多い状況を一変しうる可能性があると考えるが、政府の見解如何。

また、二対一ルールを導入することで、政府が積極的に規制緩和と経済的コストの削減に取り組むことが期待されると考えるが、政府の見解如何。

四 規制の総数が減って簡素になることは、法知識分野にコストをかけづらい中小企業や、企業のスタートアップに対して有利となり、民間の新しいアイデアや挑戦を阻害しないことによって経済成長を促進させると考えるが、政府の見解如何。

五 法令上政府が導入する規制(行政機関が行う政策の評価に関する法律施行令(平成十三年政令第三百二十三号)第三条第六号の規制をいう。以下同じ。)について、努力義務や法令上の根拠を持つ要請(新型インフルエンザ等対策特別措置法(平成二十四年法律第三十一号)に基づく政府対策本部長の要請などを指し、法令上の根拠がない要請は含まないものとする。以下同じ。)は含まれているか。また、行政機関が行う政策の評価に関する法律(平成十三年法律第八十六号)第二条第二項の「政策」には、政府以外の者に対し努力義務のみを課す政策や、法令上の根拠を持つ要請のみを行う政策も含まれ得るか。

六 政府が、何らかの規制を廃止する際の「廃止の基準」を定めた法令はあるか。

なお、本質問主意書については、答弁書作成にかかる官僚の負担に鑑み、転送から七日以内での答弁は求めない。国会法第七十五条第二項の規定に従い答弁を延期した上で、転送から二十一日以内には答弁されたい。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一について

お尋ねの「二〇二一年度規制・制度改革に関する意見」を受領した部署について網羅的にお答えすることは困難であるが、確認できた範囲では、内閣府規制改革推進室、同府地方創生推進事務局、デジタル庁統括官、総務省行政評価局及び経済産業省経済産業政策局において受領している。

二から四までについて

御指摘の「「One-in/Two-out」といった米英等で採用されている制度」及び「二対一ルール」については、事業者等の負担軽減を図る上での一つの手法になり得ると認識している。規制改革については、岸田内閣総理大臣が、令和三年十二月二十二日のデジタル臨時行政調査会において、「規制改革は、地域の現場で創意工夫を発揮しやすい環境づくり、イノベーション力の強化、スタートアップの拡大を促すことで、成長を実現し、人への投資につなげていくための重要な取組です。」と述べたところであり、政府としては、今後とも、様々な手法を参考にしながら、規制改革を推進してまいりたい。

五について

前段のお尋ねについては、基本的に含まれず、後段のお尋ねについては、含まれ得ると考えているが、いずれにせよ、要請等に係る政策評価の在り方については、要請等の根拠となる法令の具体的な規定の内容等を踏まえて、個別に判断されるべきものと考えている。

六について

御指摘の「何らかの規制を廃止する際の「廃止の基準」」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではなく、お尋ねにお答えすることは困難である。

参議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

お答えすることは困難 ×2

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

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