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国立療養所沖縄愛楽園及び宮古南静園の施設整備等に関する質問

参議院 第87回 第20号

提出者
参議院
提出日
1979年5月18日
内閣転送 1979年5月19日
答弁書受領日
1979年5月25日
提出から7日
答弁の項目数
5
質問 1,389字/答弁 493字

質問本文

国立療養所沖繩愛楽園及び宮古南静園の施設整備等に関する質問主意書

ハンセン氏病患者は、沖繩県以外の府県では年々減少しつつあるが、沖繩県においては今なお施設への入所者数は増加の傾向にある。一方施設整備の面をみると、沖繩県以外の施設ではほぼ整備されてきているが、沖繩県の場合は大幅な遅れがみられる。沖繩県のハンセン氏病の解決に対して熾烈な要望があるにもかかわらず復帰八年目を迎えた今日、いまだに本土並みが実現しないのはまことに遺憾とするところである。これでは日本のハンセン氏病の根本的解決が図れないことは明白である。なお、去る昭和五十二年六月八日提出の沖繩愛楽園、宮古南静園の職員増員について本土並みにするための計画を示せという質問主意書に対して、五十二年度で大島青松園一〇〇に対し沖繩愛楽園九九であり格差は解消されていると答弁しているがこれは事実と相違している。

そこで以下の諸点について質問する。

一 本土との格差是正のため国は、いかなる措置をとつてきたか具体的に承りたい。

格差是正のための特別措置をとつているとすれば、さらに拡充継続し、格差の早急な完全是正を図るべきものと思うがどうか。

二 沖繩と規模において類似する他県のハンセン氏病療養所の患者数、職員数を比較すると、沖繩県の場合明らかに職員の定員数が不足している。これらの格差是正のため、それぞれ以下の点について改善すべきものと思うがどうか。

(1) 沖繩愛楽園について、医療職(一)の医師定員の二人増員、医療職(二)の定員の二人増員、医療職(三)の看護婦定員の七人増員及び行政職(二)の定員の二十七人増員を早急に実現すべきであると思うがどうか。

(2) 宮古南静園について現在園長を含めて医師が二人しかいない。そこで内科医・眼科医・婦人科医・医療技術員を各一人新たに配置し、さらに看護婦の十五人増員を図るべきであると思うがどうか。

(3) 両園について、特に看護助手が不足し不足数をいわゆる賃金職員で補つている。これらの賃金職員を定員化するなど待遇の改善を早急に行うべきであると思うがどうか。

三 沖繩愛楽園の場合、不自由者棟の整備状況をみると不自由者総数四五八人に対し整備済病床数は二四三にすぎない。早急にこれらの整備をすべきものと思うが、いつまでに完了するか承りたい。

また沖繩二園について、軽症夫婦者棟の整備、独身寮の整備その他国内施設の整備を早急に行うべきものと思うがいつまでにやるのか、それに伴う職員の配置を含めてその計画を示されたい。

四 現在沖繩愛楽園の訓令定床は六九〇人であるが入所者は六九四人である。

また前述のように、沖繩におけるハンセン氏病患者の施設入所者も増加の傾向にあるうえに、沖繩のみに認められている在宅治療者が五四〇人余もいること、またやむをえず他府県の施設において療養していた沖繩県出身者の受け入れの必要性があること及び再発や後遺症の治療による再入園者の受け入れの必要性があること等からその定床を愛楽園を八〇四人に南静園を三〇〇人に増床する必要があると思うがどうか。

五 医療センターを沖繩愛楽園にも設置し、南静園の患者も含めて収容し、名護病院及び中部病院において治療を受けさせることが切望されているが、その計画があるか、あるとすれば何年度に計画が実施されるか承りたい。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一について

本土との格差是正については、復帰時以降職員定員の大幅な改善(復帰時に比して昭和五十三年度で四十パーセント増)を図るなど種々努めてきたところであるが、なお今後とも努力してまいりたい。

二について

本土と比較して不足を生じている職種については、今後とも緊急度等を勘案しつつ増員に努めてまいりたい。

なお、賃金職員の処遇については、今後とも改善に努めてまいりたい。

三について

国立らい療養所の施設整備については、全国の十三施設間に不均衡が生じないよう各施設の実情に配慮しながら整備を進めているところであり、沖繩の二園についても、年々整備費を増額して患者居住棟を中心に整備を実施してきているが、今後とも所要の施設整備に努めてまいりたい。

四について

沖繩の二園については、施設入所者の増加もあり、実情に合わせて今後とも予算定床を改定してまいりたい。

五について

沖繩の二園にあつて合併症等により総合的な医療を要する患者の治療については、現在、地域の医療機関の協力を得て対処しているところであり、今後ともこれら医療機関との連携を強化していくことにより患者の医療を確保してまいりたい。

参議院の原文

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