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在日米軍基地内の貯油施設に関する質問

参議院 第89回 第3号

提出者
参議院
提出日
1979年11月6日
内閣転送 1979年11月10日
答弁書受領日
1979年11月30日
提出から24日
答弁の項目数
2
質問 650字/答弁 859字

質問本文

在日米軍基地内の貯油施設に関する質問主意書

静岡県御殿場市の米軍キャンプ富士において、先月十九日台風二十号により野戦用燃料貯蔵袋からガソリンが流出して火災が発生し、多数の死傷者が出たことは周知の通りである。

また、沖繩県具志川市においては、那覇防衛施設局による米軍貯油施設の増設許可申請に対し、市当局は増設後の住民の安全が確保されないとして反対している。

そこで以下の諸点について質問する。

一 前述の米軍キャンプ富士での事故の状況及び事故の原因を示されたい。

二 在日米軍基地内の貯油施設(燃料タンク)の数及びそれぞれの容量はいくらあるか、施設別に示されたい。またそのうち事故を起こした野戦用燃料貯蔵袋の数及びそれぞれの容量はいくらあるか、施設別に示されたい。

三 政府はこの機会に、在日米軍基地内の貯油施設の安全点検を早急に実施すべく適切な措置をとるべきものと思うがどうか。

四 危険物施設については、本来消防法等に基づいて安全管理を行うことが義務づけられている。ところで膨大な米軍基地が集中し、それが住民地域と隣接している沖繩県などにおいて、米軍基地内の危険物施設に地方自治体が全く関与できないことは、住民の安全対策上極めて問題である。そこで米軍基地内にも消防法等国内法の適用を積極的に考えるべきものと思うがどうか。

もし直ちに国内法の適用ができないというのであればそれに代わる有効な措置を考えるべきものと思うがどうか。代替措置を考えているというのであれば、その内容を示されたい。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一及び二について

火災が生じた原因は、富士営舎地区内廠舎区域の隣接地に設置されていた燃料貯蔵施設の保護土塁が豪雨により決壊し、土塁内に置かれていたいわゆる野戦用燃料貯蔵袋が流されてその給油ホースが外れたこと等によりガソリン約一九キロリットルが流出し、次いでこれが雨水とともに廠舎区域に流れ込み、これに引火したためであると承知している。

この火災により、米兵七〇名及び当該営舎地区に出入りする業者等日本人三名が火傷を負い、このうち米兵一一名がこれまで死亡し、また、廠舎等建物一五棟が全半焼したと承知している。

また、事故があつたいわゆる野戦用燃料貯蔵袋は一個であり、その容量は約七七キロリットルと承知している。

なお、我が国が地位協定に基づきアメリカ合衆国軍隊に提供している貯油施設(燃料タンク)としては、次のようなものがある。

八戸貯油施設(燃料タンク  八個)   約一一、〇〇〇キロリットル

吾妻倉庫地区(燃料タンク 三七個)  約三九七、〇〇〇キロリットル

小柴貯油施設(燃料タンク 二四個)  約四二四、〇〇〇キロリットル

鶴見貯油施設(燃料タンク 一九個)  約一二三、〇〇〇キロリットル

赤崎貯油所 (燃料タンク 二二個)  約一二一、〇〇〇キロリットル

庵崎貯油所 (燃料タンク 一一個)  約二三四、〇〇〇キロリットル

横瀬貯油所 (燃料タンク 一〇個)  約四三七、〇〇〇キロリットル

三及び四について

アメリカ合衆国軍隊が行う施設・区域内の貯油施設の安全点検等の維持管理については、我が国の法令は適用されないが、同軍隊が我が国の法令を尊重しつつ公共の安全に妥当な考慮を払つてこれを行うべきものであり、同軍隊としても右趣旨にのつとつて措置してきているものと承知している。

政府としては、貯油施設等の安全管理については、周辺地域住民の生活の安全をも考慮し、所要の措置がとられるよう必要に応じ米側に申入れを行つてきているところであるが、今後とも、米側との不断の接触を通じ安全の確保に十分努めてまいりたい。

参議院の原文

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