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カモシカに関する質問主意書
衆議院 第102回 第32号
質問本文
衆議院議長 坂田道太 殿
カモシカに関する質問主意書
特別天然記念物のニホンカモシカの食害が問題になつている。林野庁によると、昭和五十八年度は岐阜、長野、岩手など十三県、計千七百ヘクタールで、その損害額は、例えば岐阜県では昭和五十七年までの五年間で三十八億円にも達している。
「野生動物の保護」か「林業者らの生活権」かの論議となるが、現在、文化庁、環境庁、林野庁で保護地域内だけの天然記念物による「種」の指定が検討されているが、以下、カモシカ問題について質問する。
一 深刻化する食害に対し、�@保護地域内だけの天然記念物として地域外での捕殺を認める�A食害補償には適切に措置すると昭和五十四年八月に国は決定している。その後このような社会問題になつているわけだが、これに対し政府はどのような対応を現在用意しているのか。
二 また、現在生存しているカモシカは七万五千頭プラスマイナス二万五千頭(昭和五十三年調査)と発表されている。これでは生存実態が全く把握されていないのと同じである。国の宝である天然記念物の扱いにしては、あまりにもお粗末である。単に保護というベールをかぶせるのではなく、まずは実態をはつきりと把握し、積極的にカモシカとの共存を手さぐりすべきだと考えるがどうか。
三 現在、長野県大町市の山岳博物館では、関係者の献身的な努力で七頭のカモシカが飼育されている。国が適切な土地を供給し、飼育を考えては、と提案したいがどうか。
右質問する。
政府答弁書
一について
カモシカの保護及び被害対策については、昭和五十四年八月三十一日、環境庁、文化庁、林野庁で協議の上対処方針を定め、これに基づき食害防除事業の実施、カモシカ保護地域の設定等の施策を進めているところであり、今後ともこの方針に基づき適切に対処してまいりたい。
二について
カモシカの生息の実態については、環境庁が昭和五十二年度から昭和五十三年度にかけて全国調査を行つた結果、その推定頭数を七万五千頭プラスマイナス一万二千頭と把握したところであるが、同庁においては、昭和五十八年度から昭和六十年度にかけて再度全国調査を行つている。また、昭和五十年度から文化庁の国庫補助事業として都府県教育委員会が、各被害地を中心にその生息密度等について順次調査を行つてきている。政府としては、これら調査結果を踏まえて必要な施策を進めているところであり、今後とも適切に対処してまいりたい。
三について
カモシカの研究等のための収容施設の設置等については、従来から、文化庁において長野県大町市等に対し国庫補助金を交付してきているところである。
右答弁する。
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件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。