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在郷軍人病に関する質問主意書

衆議院 第107回 第6号

提出者
衆議院
提出日
1986年9月24日
内閣転送 1986年9月27日
答弁書受領日
1986年10月3日
提出から9日
答弁の項目数
3
質問 478字/答弁 601字

質問本文

衆議院議長 原 健三郎 殿

在郷軍人病に関する質問主意書

在郷軍人病は、主に夏季、アメリカで集団発生した例が報告されているが、最近日本でも病院・工場等での発生例があげられている。

在郷軍人病の集団発生は、ビルの冷却塔の冷却水のレジオネラ菌汚染との関連が指摘されている。

レジオネラ菌は、生活力・抵抗力が強く消毒薬による殺菌も容易でないといわれている。

特に、面積の狭いビルにおける冷却塔による放熱と外気取入口との接近を放置することは、建築構造上極めて問題であると考える。

早急な建築関係の法令整備を求める立場から、次の質問をする。

一 俗にいう在郷軍人病の発生メカニズムについてどのように把握しているか。

二 レジオネラ菌は、その生育温度が35℃〜36℃と冷却水の温度と合致しているとされ、その冷却水系に発生する藻類の代謝産物を利用して増殖するとされているが、冷却水の水質管理についてどのような指導を行つているか。

三 感染予防を図る観点から、ビルの冷却塔の構造や空調用外気取入口の位置について、建築基準法上所要の措置を講ずるべきではないか。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一について

いわゆる在郷軍人病とは、土壌菌の一種であるレジオネラ菌による感染症であり、一般健常人では極めてまれにしか発症せず、免疫機能の低下した人に発症することがある疾病とされている。

昭和五十六年度及び五十七年度に厚生省が組織した研究班において調査を行つたところ、レジオネラ菌は広く土壌、河川、湖沼等に分布しているので感染の素地は至る所にあるが、建築物内における発生メカニズムとしては、�@土壌等のレジオネラ菌が冷却塔水に入つてそこで増殖し、�A更に飛散して冷却塔に近接する外気取入口から侵入し空気調和設備を介して建築物内に拡散し、�Bこれを吸入することにより免疫機能の低下した人が発症すると推論される、との報告を受けている。

二について

昭和五十六年度及び五十七年度に厚生省が組織した研究班による調査結果を踏まえ、昭和五十八年三月に都道府県あて通知した「建築物環境衛生維持管理要領」において「冷却塔については、必要に応じ、冷却水の交換、清掃、消毒を行うこと。」とするとともに、建築物環境衛生管理技術者講習会等の場で、冷却塔の維持管理を適切に行うよう指導しているところである。

三について

在郷軍人病の発生メカニズムと冷却塔設備の構造、空気調和設備用の外気取入口の位置等の関係が十分解明されていない現段階においては、建築基準法令において当該構造等について基準を定めることは考えていない。

右答弁する。

衆議院の原文

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