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東ドイツ国立フンボルト大学附属「森鴎外記念館」存続に関する質問主意書

衆議院 第118回 第11号

提出者
衆議院
提出日
1990年6月15日
内閣転送 1990年6月20日
答弁書受領日
1990年6月26日
提出から11日
答弁の項目数
0
質問 762字/答弁 329字

質問本文

衆議院議長 櫻内義雄 殿

東ドイツ国立フンボルト大学附属「森※(注)外記念館」存続に関する質問主意書

東ベルリンの東ドイツ国立フンボルト大学附属の「森※(注)外記念館」が、最近の東西両ドイツの統合へ向かう激動の中で、維持運営予算が削減されるなど運営の危機に直面している。

「森※(注)外記念館」は、かつて森※(注)外がベルリン留学中に下宿していたアパートに、当時の部屋を再現し、※(注)外の遺品や多数の図書を備えており、日独文化交流の象徴のみならず、フンボルト大学の学生などの日本研究の場となっている。ところが、最近において、ドイツの統一が現実のものとなり始める等の事情により事態が変化し、フンボルト大学の予算の中で運営維持されてきた経費が、通貨統合へ向かうあおりを受けて歳出削減の対象とされ、閉館が危惧されている。

今日、政治的、経済的にも国際化が進展している状況にあり、既に世界のGNPの約一割に達する経済大国となっている我が国においては、多様な面にわたる国際的な交流の積極的な展開が期待されているところであり、文化交流の必要性は益々増大しつつある。更に、経済的繁栄を実現した我が国の文化や歴史に対して、多くの国々からこれまで以上に強い関心が払われている現状にかんがみ、我が国としても文化の面で世界に貢献することが強く要請されている。

森※(注)外は、日独交流のシンボル的存在であり、その足跡が残る記念館の史的価値は高く、日本の近代化を担おうと志して渡欧した先人達の象徴でもあるといえる。また、同館は移転不可能な性格のものであり、是非とも現在地において日本研究の中心として維持していくべきものと考える。

以上のような状況にかんがみ、日本政府としても、何らかの経済的支援・援助をすべきであると考えるがどうか。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

文化交流の強化は、外交の重要な柱の一つであり、政府としても本件記念館の重要性にかんがみ、その維持、保全につき関心を寄せているところである。

しかしながら、本件記念館については、ドイツ連邦共和国とドイツ民主共和国との統一後の建物の所有者、通貨統合後に西ドイツマルク建てとなる賃借料、フンボルト大学の今後の取り組み方等いまだ不明な点が多々存在し、我が国としていかなる対応が可能かについて検討するための基礎となる情報が、右両国統一に向けてのドイツ民主共和国の混乱も一因となって、著しく不足しているというのが実情である。

したがって、我が国としてはできる限り速やかに、詳細を把握した上で、必要に応じ右両国政府に我が国の関心を伝える等適切な対応を図りたいと考えている。

衆議院の原文

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