ことばで探す › 衆議院 第147回
首都高速中央環状王子線に関する質問主意書
衆議院 第147回 第8号
質問本文
首都高速中央環状王子線について建設省は昭和六一年八月二二日に基本計画を指示し、同年一〇月二〇日に工事実施計画書を認可し、同年一一月四日に都市計画事業として承認している。しかし、この指示・認可・承認には根本的疑問を感じざるを得ない。なぜなら、当該計画によると、飛鳥山トンネルを抜けると6%勾配の登りが550メートル続くのであるが、それによって発生する通常の3、4倍の排気ガスに対する抜本的対策が全く検討されていないからである。
そこで、次の事項について質問する。
一 飛鳥山トンネルを抜けて板橋方面に向かう登り部分である上段は6%勾配が550メートルであり、排ガス問題が懸念されているが、飛鳥山トンネルに向かう下り部分である下段は6%勾配が何メートル続くのか。
二 下段のほうがかなり短いと考えられるが、そうだとすると下段を登り部分にすれば、排ガス増加量をかなり抑制できるのではないか。
三 今から設計変更して上段・下段の役割を逆にできないか。すなわち、上段を飛鳥山トンネルに向かう下り部分とし、下段を飛鳥山トンネルから板橋方面に向かう登り部分にすることはできないか。
四 右三に関して構造上可能である場合、工事費はどの程度の増額・増額率となるのか。
五 右三に関して構造上不可能である場合、それは設計段階から不可能だったのか。設計段階から不可能であったとすれば、その理由を述べよ。
六 右三に関して設計段階では構造上可能だったとすれば、6%勾配の登りが550メートルも続く現行計画では6%登り勾配の大気汚染に対する影響をどう予測していたのか。
右質問する。
政府答弁書
一について
首都高速中央環状王子線(以下「中央環状王子線」という。)における板橋ジャンクションから飛鳥山トンネルの東側の坑口までの区間において、下段の道路(以下「下路」という。)で六パーセント勾配となっている部分の長さは、五百メートル(うちトンネル部の長さは二百メートル)である。
なお、同区間において、上段の道路(以下「上路」という。)で六パーセント勾配となっている部分の長さも、五百メートル(うちトンネル部の長さは三十メートル)である。
二について
一についてで述べたとおり、上路及び下路とも、六パーセント勾配となっている部分の長さは、五百メートルであることから、御指摘のように下路を登り部分にしても、自動車からの排出ガス量自体は変わらないものと考えられる。
なお、現在のところ、道路の勾配によって車両からの排出ガス量がどれだけ増加するかについての一般的な予測手法は確立されていない。
三から六までについて
首都高速五号池袋線(以下「五号池袋線」という。)は二層構造となっており、上路は都心方向に、下路は大宮方向に進行する自動車に、それぞれ供されている。また、中央環状王子線も二層構造であり、上路は板橋方向に、下路は江北方向に進行する自動車に、それぞれ供される予定である。
中央環状王子線と五号池袋線との南側の連結部分は、昭和六十一年三月の中央環状王子線に係る都市計画決定に基づき、周辺の土地利用への影響を考慮して、上路と上路、下路と下路とを、それぞれ連結するよう設計されたものである。
仮に御指摘のように中央環状王子線の上路及び下路の役割を逆にするならば、中央環状王子線と五号池袋線との南側の連結部分は、上路と下路、下路と上路とを、それぞれ連結しなければならないこととなる。この場合、当該連結部分において、新たに用地を取得する等の必要が生じ、周辺の土地利用に与える影響は大きいものとなる。
また、中央環状王子線においては、五号池袋線との連結部分を含め既に工事が相当程度進ちょくしているところである。
したがって、御指摘のような設計は、設計段階において採用することが困難であったものであり、また、現在においては採用し得ないものである。
似た質問主意書
件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。