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脱北者に対する我が国の対応に関する質問主意書
衆議院 第156回 第16号
質問本文
最近、北朝鮮から中国へ逃亡・脱出した方々、いわゆる「脱北者」の問題が注目を集めている。これらの方々の中には、いわゆる日本人妻と言われるような日本国籍を有する方々や元在日朝鮮人が含まれており、既に我が国としても保護を行っている事例のあることが、一月二十七日の予算委員会における政府側の答弁で明らかになった。
今後これらの方々が我が国に庇護を求めてくるケースは益々増大すると思われる。しかしながら本件について報道されている我が国の対応ぶりや実際の難民受け入れ状況等を考えた場合、そうした事態に対応できるだけの準備を整えているとは到底思えない。
政府は二十七日の予算委員会においても、脱北者救援の具体的な取り組み状況や帰国後の支援体制について、脱北者やその家族の安全性、プライバシー等を口実に具体的な回答を行わなかった。
もはや事態は政府が秘密裏に処理できるような状況ではない。脱北者の生活の支援体制も含め、総合的な対応体制について国民的議論をすべき時に来ている。そのためにはまずこれまでの脱北者の保護の実態及び我が国で生活している脱北者の支援の実態を把握することが必要不可欠である。
党派を超えて緊急に対応すべきこの問題について、政府は態度を変えて誠実に事実を明らかにすべきである。以下改めて質問する。
一 年間でどの程度の脱北者が大使館や領事館に対し庇護を求めてきているのか。また、その内訳(邦人、元在日朝鮮人、その他。以下同じ)を明らかにされたい。仮に人数を明らかにできないのであれば、人数を明らかにすることで脱北者のプライバシーや安全確保、更には北朝鮮に残された家族の安否にどういう影響を与えるのか、具体的に示されたい。
二 一で回答された人数のうち、実際に保護しているのは何人か。また、その内訳を明らかにされたい。
三 (平均して)保護一件あたりに要する費用の使途及び金額を明示されたい。
四 保護した方々のうち、何人が我が国で生活しているのか。その内訳を明らかにされたい。また我が国で生活していない方はどうしているのか。
五 保護した方々のうち我が国で生活している方々の国籍はどうなっているのか。又、その方々の日本滞在にあたっての法的な位置付け(在留資格)はどうなっているのか。
六 保護した方々のうち、我が国に滞在している方々はどのように生活しているのか(仕事に就いているのか。日本国政府の支援内容は。NGO等の支援を受けているのか。)。
七 今後、こうした方々が増えた場合、政府としてどのような体制で支援を行っていくのか。
八 支援を行うための法制度の整備は考えていsiるのか。そうであればその内容及び法案作成のスケジュールについて示されたい。
右質問する。
政府答弁書
一から四までについて
お尋ねの「脱北者」については、法令上の用語ではなく、正確な定義があるわけでもないが、一般に、北朝鮮における厳しい食糧難、経済難等を背景として北朝鮮から中華人民共和国に逃れた北朝鮮住民を指す語として用いられているものと承知している。一般に、我が国の在外公館に本邦への入国及び居住等を求めてくる脱北者及びその家族等に対応するに当たっては、関係国政府等との間で慎重な協議を行うことが必要になるところ、お尋ねのこれらの者の年間の人数及びこれらの者への対応の具体的内容にかかわる事項については、これらを明らかにすれば関係国政府等との信頼関係を損なうおそれがあること等から、政府としてお答えすることは差し控えたい。なお、これらの者の身元に関する事項については、これらの者のプライバシーを保護するとの観点、また、本人、その支援者及び北朝鮮に在住している親族の安全に配慮するとの観点から、政府としては、従来から、これを明らかにすることは差し控えてきているところである。
五について
本邦に入国し居住している脱北者については、日本国籍を有している者のほか、日本国籍を有していない者も存在するが、後者については、個々の置かれた状況に応じて「定住者」その他の適切な在留資格を付与しているものである。
六について
本邦に入国した脱北者及びその家族は、親族等及び支援者の支援を得つつ自立した生活を送っているものと認識しており、政府としてその詳細につき立ち入って把握することは適当ではないと考えている。なお、親族等からの支援を受けられないような場合には、自立した生活を送ることができる環境を早期に整えることができるよう、政府として必要な対応を行ってきている。
七及び八について
脱北者への対応に関する問題、とりわけ日本国籍を有する者やいわゆる元在日朝鮮人への支援の在り方については、国内に種々の議論があることは承知しているが、これらの問題については、関係者の安全、人道上の配慮等種々の観点を総合的に勘案しながら、真剣に検討を重ねていく考えである。
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件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。