ことばで探す › 衆議院 第164回
二〇〇六年一月三十一日の記者会見におけるプーチン露大統領の北方領土問題に係る発言に関する質問主意書
衆議院 第164回 第37号
質問本文
一 二〇〇六年二月一日付朝日新聞朝刊は、プーチン露大統領が一月三十一日の記者会見で北方領土問題に関して「露日両国は、ヤルタ協定、ポツダム宣言、サンフランシスコ平和条約という国際的な合意を損なうことなく問題解決の道を探り始めた」と報じているところ、プーチン大統領の正確な発言内容について示されたい。
二 在ロシア連邦日本国大使館から一のプーチン大統領の発言に関する公電での報告が外務本省に到着した日時を示されたい。
三 一九四五年二月十一日付「ヤルタ協定」では、「千島列島ハ「ソヴィエト」連邦ニ引渡サルヘシ」との約束がルーズベルト米国大統領とスターリン・ソ連首相との間でなされたと承知するが、政府としては「ヤルタ協定」の効力についてどのような立場をとっているか。
四 政府は一のプーチン大統領発言に関し、ロシア側に対してどのような働きかけを行ったか。
右質問する。
政府答弁書
一について
お尋ねのロシア連邦のプーチン大統領の発言については、その速記録がロシア連邦大統領公式ホームページに掲載されており、この発言のうち、北方領土問題に関する発言の日本語仮訳は、次のとおりである。
「まず、訪日の成果には満足していると述べたい。
第一に、今回は、平和条約に関する非常に困難な諸問題を含め、すべての問題の議論が非常にオープンに、そして非常に具体的に行われた。我々は、ようやく互いを理解したと思う。我々は、問題の解決を目指したいと考えるならば、解決に向けた道を歩む必要がある。もし、我々がクリル諸島の諸問題を国内政治の諸課題を解決するために利用したいと考えるのであれば、また自らを侍に見立て、刀を振り回したいと考えるならば、我々はそのゲームを行う用意もあるし、ここでも刀を振り回し、走り回り、叫び声をあげるであろう。しかし、私は、日本の友人たち及び同僚たちが、現実を評価し、我々と共に新たな質を有する関係に入ってくれたと理解した。そして、我々は共に、ヤルタ、ポツダム及びサンフランシスコにおける国際約束を害することなく、日本側にとっても、ロシア側にとっても受入れ可能な問題の解決の道筋を探し始めた。そして、双方の善良な意思があれば、そのような解決策を我々は見出すものと確信している。ロシアは、日本の利益を尊重しつつ、そしてもちろん自らの国益に従い、そのような解決策を探していく。」
二について
御指摘の公電は、平成十八年二月一日午前二時頃に外務省において受信した。
三について
御指摘のヤルタ協定(以下「協定」という。)は、当時の連合国の首脳者の間で戦後の処理方針を述べたものであり、関係連合国の間で領土問題の最終的処理につき決定したものではない。また、我が国は、協定には参加しておらず、いかなる意味においても協定に拘束されることはない。
四について
平成十八年二月一日、八木毅外務省欧州局審議官が、ガルージン在日本国ロシア連邦大使館公使の来訪を求め、三についてで述べた認識を含め、北方領土問題に関する我が国の立場を改めて申し入れた。
似た質問主意書
件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。