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日中合意を破る形での中国による東シナ海ガス田掘削に対する政府の対応等に関する質問主意書
衆議院 第171回 第4号
質問本文
本年一月四日付産経新聞は、東シナ海ガス田問題に関して昨年六月、日中両政府が共同開発の対象とすべく協議を行い、現状を維持することで合意(以下、「日中合意」という。)していた「樫」につき、中国が新たに掘削を行っていたことが本年一月三日にわかったと報じている(以下、「産経報道」という。)。右を踏まえ、質問する。
一 「産経報道」によると、「日中合意」がなされた直後の昨年七月、海上自衛隊のP3C哨戒機が「樫」周辺の海域が濁っていることを確認し、防衛省より外務省と資源エネルギー庁に連絡したとのことである。また政府は、中国による「樫」の掘削を明確な合意違反として、これまで抗議を行っているとのことであるが、政府が最初に中国による「樫」の掘削を明確に把握したのはいつか、その具体的日にちを明らかにされたい。
二 中国による「樫」の掘削に対する政府の見解如何。
三 一の日にちから、政府が最初に中国に抗議を行ったのはいつか。その具体的日にちと、抗議を行った人物の官職氏名、対応した中国側の人物の官職氏名、抗議の方法、場所等、抗議の詳細につき説明されたい。
四 三の抗議から現在に至るまで、政府はどれくらいの頻度で中国に抗議を行ってきたのか、それぞれの詳細につき、三と同様に明らかにされたい。
五 政府による一連の抗議に対し、中国側はどの様な対応を示してきたのか説明されたい。
六 一の日にちから、中国により「日中合意」を破る形で「樫」の掘削が行われていること並びにそれについて抗議をしていることを、政府として国民に対して何らかの説明をしてきたか。
七 「産経報道」によると、中国側は既に「樫」の掘削を終え、石油と天然ガスの採掘に入ったとの見方が強いとのことであるが、政府はその詳細を把握しているか。
八 今回政府が、「日中合意」に反する形で中国による「樫」の掘削を許してしまったのはなぜか。政府の見解如何。
九 中国による一方的な「樫」の掘削は、「日中合意」を踏みにじるものであり、日中間の信頼関係に悪影響を与え、何より我が国の国益を大きく損ねるものであると考えるが、政府として、今後中国による一方的な「樫」の掘削に対してどの様に対応していく考えでいるのか説明されたい。二〇〇五年、我が国が主張する日中中間線の日本側海域に鉱業権を申請していた企業に試掘権を付与した様に、同様の対抗措置をとる必要があるのではないか。
十 「樫」以外に「日中合意」により日中共同開発の合意に至っておらず、継続協議を行い、現状維持が互いに求められている「翌檜」と「楠」についても、今後「樫」同様に中国が単独で開発に着手する可能性も否定できないと考えるが、右につき、現在政府としてどの様な対応策を検討し、現実にどう対応しているのか説明されたい。
右質問する。
政府答弁書
一及び七について
お尋ねについてお答えすることは、政府の情報収集の内容等について明らかにすることになり、今後の情報収集等に支障を来すおそれがあることから、差し控えたい。
二から四まで及び八について
日中間の東シナ海における大陸棚及び排他的経済水域の境界は未画定であることから、我が国が大陸棚及び排他的経済水域の権原を有している水域で中国側が一方的に資源開発を進めていると疑われる場合には、中国側に対し、そのような開発は認められないとの申入れを行ってきているが、外交上の個別のやり取りの詳細について明らかにすることは差し控えたい。
五について
我が国からの申入れに対し、中国側からは、中国側の立場に基づく主張が行われてきているが、外交上の個別のやり取りの詳細について明らかにすることは差し控えたい。
六について
政府としては、二から四まで及び八についてで述べた内容について、記者会見の機会に明らかにしてきている。
九及び十について
政府としては、御指摘の水域を含む東シナ海を平和・協力・友好の海とするとの日中両国首脳間の共通認識を実現することが重要であると考えている。政府としては、今後も、我が国が大陸棚及び排他的経済水域の権原を有している水域で中国側が一方的に資源開発を進めることについては、中国側に対し、そのような開発は認められないとの申入れを行っていく考えである。
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件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。