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イージス・アショアに関する質問主意書

衆議院 第198回 第107号お答えすることは困難 ×2趣旨が明らかではない ×1

提出者
未来日本
提出日
2019年3月22日
内閣転送 2019年3月27日
答弁書受領日
2019年4月2日
提出から11日
答弁の項目数
6
質問 1,432字/答弁 1,586字

質問本文

イージス・アショア導入については、イージス・システムを陸上に配備することによって、わが国全域をカバーする効果的な弾道ミサイル防衛網が構築され、抑止力が向上すること、その結果、国民の生命及び財産を守る機能が強化され、さらに陸上配備によって自衛隊の勤務体制が改善されることを期待する。ただし、実際の導入に当たっては懸念もあることから、以下の諸点について質問する。

一 全般について

イージス・アショアは二基配備される予定と理解しているが、一基目が初期運用能力を取得する時期は何年度になると見込んでいるのか。

二 LMSSRについて

(1) 今般防衛省により選定されたレーダーはロッキード・マーチン社製のLMSSRであると承知している。LMSSRは、米軍の兵器調達プロセスにおいて、正式に開発段階に入ることを意味する認定事業(program of record)には至っていないと聞く。完成品を輸入する対外有償軍事援助(FMS)調達方式によって、防衛省がLMSSRを選定するに当たり、この点についてのリスクはどのように評価されたのか。

(2) LMSSRは、本来、米国の本土防衛用弾道ミサイルシステムのレーダーであるLRDRの技術を転用して開発中と承知しているが、他方で、選定されなかったレイセオン社製のSPY−6は最終試験を終え、二〇二〇年には配備されるという報道もある。既に開発が終わった装備品ではなく、敢えて開発途上のものを選定することのメリット及びリスクをどう考えるのか。例えば、開発の遅れが生じたり、期待した成果が得られない場合に備えて、どのような対策を講じているのか。また、何らかの対策を講じているとして、政府はその対策の実効性をどのように担保するのか。

(3) 防衛省の資料によると、LMSSRは、「経費」面で高い評価を得ている。低価格を実現しようとすれば、部品等の量産が必須になると考えるが、米国内の調達数はもちろん、多くの国の様々な軍種で採用されていることが取得価格の低減に資すると考える。他にどのような国や軍種がLMSSRを採用しているのか。

(4) 量産体制に移行するには、様々な実射試験が必要となり、それに伴い相応の費用も発生するものと理解しているが、LMSSRが量産体制に移行するまで、どの程度の費用が必要になると見積もっているのか。ハワイに新たに試験施設を建設するとの報道があるが、その費用も「調達経費」に算入されることになるのか。

三 イージス・ソフトウェア及び試験について

(1) 米軍の最新鋭イージス艦は、イージス・システムのソフトウェアとして、最新型の「ベースライン10」を採用すると理解しているが、わが国のイージス・アショアでは、「ベースライン9」という一世代前のバージョンを採用すると聞く。米軍アセットとの緊密な連携に基づく我が国の統合防空ミサイル防衛(IAMD)システムの整備の必要性に鑑み、ちぐはぐな印象が否めないが、最新の「ベースライン10」を採用しない合理的な理由は何か。

(2) 日本のイージス・アショアを実際に配備するに当たっては、迎撃試験等が必要となると理解している。迎撃試験は、どこで実施されるのか。既に配備が完了しているルーマニアや二〇二〇年に配備予定のポーランドのイージス・アショアは、ハワイにおいて迎撃試験が行われたと承知しているが、この経過及び成果に対し、防衛省はどのように評価しているのか。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一について

我が国に配備する予定の陸上配備型イージス・システム(以下「本件イージス・システム」という。)については、できる限り早期にその運用を開始することができるよう、平成三十一年度から約五年間でその本体やこれに搭載するレーダーであるLMSSRを製造した後、これらの性能の確認や設置等の作業をできる限り速やかに行う予定であるが、具体的な運用開始時期については、米国との調整の状況等にもよるものであるため、その見込みも含め、現時点においてお答えすることは困難である。

二の(1)について

御指摘の「米軍の兵器調達プロセスにおいて・・・認定事業(program of record)には至っていない」ことについての「リスク」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、本件イージス・システムに搭載するレーダーの選定に当たっては、公正性及び公平性を担保しつつ、性能、費用等を踏まえて最適なレーダーを選ぶ観点から、米国国防省ミサイル防衛庁及びロッキード・マーティン社から提案のあったLMSSRと同庁から提案のあったSPY−6について、それぞれ「基本性能」、「後方支援」、「経費」及び「納期」の四つの要素で分析した上で評価を実施し、その結果、総合的な評価がより高かったLMSSRを選定するに至ったものである。

なお、本件イージス・システムの本体については、米国の有償援助により調達することとしているが、他方で、これに搭載するLMSSRについては、一般輸入により調達することとしている。

二の(2)について

本件イージス・システムに搭載するレーダーとしてのLMSSRの選定については、二の(1)についてで述べたとおり、「納期」も含めて分析した上で評価を実施した結果を踏まえたものであり、前段のお尋ねのように、「敢えて開発途上のものを選定すること」としたものではない。

また、中段及び後段のお尋ねについては、開発の遅れ等の仮定を前提としたものであるため、お答えすることは差し控えたい。

二の(3)について

現時点において、陸上配備型イージス・システムに搭載するレーダーとしてLMSSRを採用する旨を公式に発表している国は、我が国以外にないものと承知している。

なお、LMSSRは、米国が二千二十年にアラスカ州に配備する予定のレーダーであるLRDRと同様の技術を用いて製造されるものと承知している。

二の(4)及び三の(2)について

御指摘の「量産体制に移行する」の意味するところが明らかではなく、「どの程度の費用が必要になると見積もっているのか」とのお尋ねにお答えすることは困難である。

また、本件イージス・システムの性能を確認するための方法については、現在、御指摘の「実射試験」及び「迎撃試験」の実施の要否も含めて米国と協議しているところであり、現時点においてこれらの実施を前提としたお尋ねについて確たることをお答えする段階にはない。

なお、他国に配備される米軍の陸上配備型イージス・システムについては、御指摘の「迎撃試験」の「経過及び成果」も含め、政府として評価する立場にない。

三の(1)について

御指摘の「ベースライン9」については、LMSSRと併せて米国国防省ミサイル防衛庁及びロッキード・マーティン社から提案のあったものであり、LMSSRの選定に当たっては、当該「ベースライン9」の採用も含めて「基本性能」等の評価を行ったところである。他方で、御指摘の「ベースライン10」については、いまだ開発中のものであると承知している。

防衛省においては、こうした評価の結果も踏まえ、当該「ベースライン9」を用いることでLMSSRについて十分な性能を発揮させることが可能であると見込んでいるところであり、現時点において当該「ベースライン10」を用いる必要があるとは考えていない。

衆議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

お答えすることは困難 ×2趣旨が明らかではない ×1

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

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