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引揚寮補修に関する質問主意書

衆議院 第22回 第5号

提出者
衆議院
提出日
1955年5月12日
内閣転送 1955年5月14日
答弁書受領日
1955年5月20日
提出から8日
答弁の項目数
0
質問 527字/答弁 562字

質問本文

衆議院議長 ※(注)谷秀次 殿

引揚寮補修に関する質問主意書

東京都引揚寮(稲城寮、世田谷郷、赤羽郷、三鷹寮、保谷寮、吉祥寺寮、立川寮、第三世田谷寮、品川寮、調布寮など七十一寮)には、現在なお四千数百世帯、一万数千名が住居しているが、これら引揚寮は、兵営又は仮設工場などを利用し、終戦直後応急的に改造したもので、住宅としてはきわめて不完全である。

これに対し、東京都では部分的に補修をしてきたが、予算乏しく、破損度にとうてい追いつけない。したがつて、現在雨はもり、床は落ち、倒壊寸前にある寮もあり、電線は裸となり出火のおそれも多く、非常階段は有事の際人命の保証ができず、下水道は不完全ないし皆無でどろ沼となり、悪臭ひどく、伝染病発生の原因となつている。いずれも緊急整備を要する惨状である。これら居住者は都に対し寮補修を陳情してきたが、都では寮の補修に対する国庫補助打切りのため都費だけでは補償困難とのことである。

引揚者の集団収容施設は、当然国家の責任であると思うが、これに対して政府はどのように措置するつもりか伺いたい。

あるいは、政府の金看板である住宅建設の一環として、これら居住者に疎開住宅を提供する計画ありや、あわせて答弁されたい。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

引揚者集団収容施設については、各施設の状況により、ある程度の補修を加えれば当分の間使用し得る見込のものと、相当の補修を加えても使用にたえないものとに区分し、前者については、補修を加え、後者については疎開事業を実施し、かつ、補修を行つた施設の今後の補修及び維持管理等については、家賃収入等により当該施設の設置主体の責任において行うという基本方針に基き昭和二十三年度より同二十七年度に至る間において、これが経費を国庫より補助し全国的に補修並びに疎開事業を実施してきたものである。

右のうちより東京都に対しては、当時おおむね都の要望をほとんど容れ、補修費五千三百余万円又疎開事業費として建設戸数千二百八十一戸、一億二千三百余万円の国庫補助金を支出してきたのである。

しかしながら最近の施設の実情をみるに時日の経過とともに相当腐朽破損するに至つたものがあり、これを整備補修する必要があると認められるので、これに要する財源措置について種々工夫検討を進めてきたが、本年度においては国家財政の都合もあつて実現することができなかつたものである。

これらの施設に対する今後の処置としては、低額所得階層に対する住宅対策の一環として国家財政の許す範囲内において第二種公営住宅等に入居せしめるなどできうる限りの対策を講ずる方針である。

右答弁する。

衆議院の原文

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