ことばで探す › 衆議院 第67回
米軍の岩国基地に関する質問主意書
衆議院 第67回 第3号
質問本文
※(注)崎弥之助
上原康助
大出 俊
堂森芳夫
中谷鉄也
堀 昌雄
松本七郎
安井吉典
横路孝弘
楯 兼次郎
衆議院議長 ※(注)田 中 殿
米軍の岩国基地に関する質問主意書
佐藤内閣総理大臣及び※(注)田外務大臣は、「沖繩返還協定の根底をなすものは日米の信頼関係であり、したがつて、沖繩の核抜き返還については、日米共同声明第八項及び協定第七条によつて十分であり、協定第七条の積算基礎はない。そして核撤去の方法、時期、査察は必要ではなく、返還時にいつさい核はなく、もし協定の根底である核抜きについて疑いが生ずれば、佐藤内閣の重大な責任である」と言明した。
ところが、わが日本社会党の調査により、米軍岩国基地に核兵器を含む核システムが存在するとの重大な確証が得られた。すなわち、(1)米軍岩国基地のIATXダッシュ6の貯蔵庫は、二重のフェンス、監視塔、照明灯で囲まれており、ナンバープレート、換気口は赤色で半地下式となつており、米軍の事故防止点検表記載の核貯蔵庫のための保安要領と合致する。(2)NBC(核・生物・化学兵器)部隊が米軍岩国基地に編成されていることが、米軍の電話帳によつて明らかである。サイミントン委員会報告では、米国の場合、部隊確認には米軍電話帳を使つており、これは機密事項でないことが明確になつている。そして米国務省も同じ方法で確認している。
よつて以下の諸点について、政府の答弁を要求する。
一 政府は米軍の岩国基地駐留以来、これまでに核の存在について米国に対し確めたことがあるか。
二 政府は米軍岩国基地の電話帳を公開すること。
三 前述の部隊及び兵舎の存在について米国に確認を求めること。
四 IATXダッシュ6のナンバープレート及び換気口の赤色が十七日午後二時頃塗り替えられたのはいかなる理由によるものか。
五 国会の調査団派遣について、政府は米国側にこれを受け入れるよう要求すること。
右質問する。
政府答弁書
一 核兵器のわが国への持込みは、安保条約第六条の実施に関する交換公文に基づき、事前協議の主題となるものであるところ、昭和三十五年、旧安保条約を廃して現行安保条約が締結された際、核兵器の持込みを事前協議の主題とすることが合意されたのは、当時わが国には核兵器が存在しない事実が前提にあつてのことであり、同条約の発効以来このような事前協議が行なわれた事例は一度もない。なお、事前協議にかかる事項については、日本政府の承諾なくしては、これを行ないえないものであることは、従来より明らかにされているとおりである。
右の次第であるので、米軍が岩国基地に限らずわが国内に核兵器を保有していないことは、全く疑いがない。
二 在日米軍の電話帳は、秘扱いとされていない。
三 海兵隊には、核兵器、生物・化学兵器による攻撃を受けた場合の防御措置を担当する部門があり、必要な教育、訓練を実施している。岩国基地には、数年前まで右のような任務を有する小部隊が置かれていたが、同基地の狭あい化に伴い、現在ではその規模が更に縮小されている。
四 海兵隊は、主として火災等の場合における消防上の便宜のため、弾薬庫に色別の標示を付している。「赤」は、比較的口径の大きい固定弾であることを意味し、機関砲弾、大口径弾、ロケット弾等が貯蔵されていることを表わしている。また、「黄」は、爆薬であることを意味し、爆弾、魚雷、機雷等が貯蔵されていることを表わす。
十一月十七日に岩国基地のIATX6弾薬庫の標示が「赤」から「黄」に塗り変えられたことについては、米側より「当該弾薬庫の標示の色が変つたのは、貯蔵物が固定弾から爆薬に変わつたためである。貯蔵物の変動はよくあることであるが、当該弾薬庫の場合、およそ二週間前に貯蔵物の変更があつたので、これに対応する色に塗り変えた次第である。」との説明に接している。
なお、右弾薬庫に魚雷、爆雷及び魚雷用爆薬が貯蔵されていることについては、十一月二十二日岩国基地に赴いた政府職員が確認ずみである。
五 従来から、国会が施設・区域に対して調査団の派遣を決定した場合は、政府はこれを在日米軍に伝達している。
右答弁する。
似た質問主意書
件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。