Kurage Proofread
Kurage Proofreadは、日本語の化学試験結果報告書を対象に、決定論的照査とローカルAI補助を組み合わせたEXBRIDGE製の製品。
Kurage Proofread(Kurage 校正・照査システム)は、株式会社エクスブリッジが提供する、日本語の化学試験結果報告書に特化したAI校正・照査ワークスペースです。kurage プロジェクト/エコシステムの一製品として exbridge が開発・運用します。ローカルAI(gemma 4 12B)が意味的な矛盾を補助照査し、最終的な科学的判断・品質判断は人間の照査者が行います。製品LPでは「数値を変えずに、見落としを減らす」ことを謳います。紹介ページは https://kproofread.exbridge.jp/kproofread.html。
概要
日本語の化学試験結果報告書を対象に、文書校正と数値照査を分けて実行するFastAPIアプリです。必須情報、試料・ロットの不整合、規格値と測定値、単位、合否、OOS(規格外)記載を確認します。照査は3層構成:事実と数値関係は決定論的なルール、日本語表現はtextlint、文章と表の意味的な矛盾はGemma 4が補助確認します(deterministic-core)。照査フローは「機械照査を先に、AI照査を次に。最後は人間が承認します」という順序です。測定値を自動変更せず、指摘と根拠を提示します。Kurage共通Xログインを使用し、ファイルと照査履歴は利用者ごとに分離されます(tenant-isolation)。
主な機能
- 01 報告書の必須項目 — 試料番号、ロット番号、試験日、試験方法、試験者、照査者などの欠落を確認
- 02 数値の整合性 — 規格範囲、測定結果、単位、合否記載を比較し、自動変更せずに不整合を指摘
- 03 識別情報の整合性 — 段落・表・シート・セルをまたいだ試料番号、ロット番号、日付の相違を検出
- 04 OOSの記録 — 規格外結果に対する考察、逸脱記録、調査経緯が不足している場合に確認を促す
- 05 日本語の技術文書校正 — textlintを使い、曖昧な表現、未確定表記、読みづらい技術文書表現を確認
- 06 AIによる意味照査 — ollama上のGemma 4が、本文と表の矛盾、考察不足、論理的な欠落を補助照査
対応形式に応じた出力も特徴です。DOCXは段落と表を抽出して安全な表記修正を反映したDOCXを出力し、XLSXは問題セルにコメントを付けたXLSXを出力します。PDF・TXT・CSVはテキストや表を抽出し、照査結果DOCXを生成します(元PDFは変更しません)。
システム仕様
- 入力形式: DOCX / XLSX / PDF / TXT / CSV(1ファイル最大25MB)
- AIエンジン: エクスブリッジ運用マシン上のOllama OpenAI互換API
gemma4:12b-it-qat - 照査エンジン: Pythonによる化学報告書の決定論的照査、Panderaのデータ検証、Pintの単位処理、日本語textlint
- 出力: レビュー済みDOCX/XLSXまたは生成DOCXと、重要度・位置・理由・確認案を記載したDOCX照査レポート
- 原本は保存し、修正版は別ファイルとして生成
- アクセス管理: Kurage共通Xログイン、CSRF対策、内部API認証、利用者別の照査履歴
- 人間による承認: 必須。システムは照査ポイントを提示し、科学的判断と品質判断は責任ある照査者が確定する
安全境界
- 測定値・規格値・単位換算値・合否判定は自動変更・確定しない
- 全指摘に対象位置と確認理由を付与
- 元ファイルを外部LLM事業者へ送信しない(local-llmによるtrust-boundary設計)
- LLMには抽出テキストだけを渡し、AI照査を無効にして決定論的な照査だけを実行することも可能
- approval-workflow: AIは照査者を支援し、照査者にはならない。文章の校正と科学的判断を意図的に分離
よくある質問(FAQ)
LPに掲載されているFAQより:
- Kurage Proofreadとは何ですか? — 日本語の化学試験結果報告書を対象に、決定論的な照査、日本語校正、ローカルGemma 4の意味照査を組み合わせるWebシステム
- 測定値を自動修正しますか? — いいえ。測定値、規格値、単位換算値、合否判定は指摘だけを行い、変更の要否は資格と責任を持つ照査者が判断
- どのファイル形式をアップロードできますか? — DOCX、XLSX、PDF、TXT、CSV対応(最大25MB)。DOCXとXLSXは元の形式、PDF・TXT・CSVはDOCXで照査結果を出力
- 報告書は外部LLMへ送信されますか? — 本番のAI照査はエクスブリッジ運用マシン上のOllama Gemma 4 12Bを使用し、元ファイルを外部LLM事業者へ送信する構成ではない
公開・展開
- 製品紹介LP:
https://kproofread.exbridge.jp/(英語版)・https://kproofread.exbridge.jp/kproofread.html(日本語版)。英日hreflang、構造化データ、FAQ、OGP、GA4、simpletrack、sitemap.php、robots.txt、llms.txtを含む。URL構成は kurage-sites の公開URL索引にも記載 - 公開画面:
https://kurage.exbridge.jp/kproofread.php(Kurage共通Xログインを使用し、照査履歴と生成ファイルを利用者ごとに分離) - 開発URL:
http://127.0.0.1:18304/、ヘルスチェックはGET /health - 配備:
scripts/configure_runtime.pyが本番用.envと公開PHPからAPIへ接続する内部設定を生成し、systemdユニットとscripts/deploy.shで運用
テストとOSS構成
- テスト:
.venv/bin/pytest -q、.venv/bin/ruff check app tests - textlintの日本語技術文書ルールは照査時に実行
- Doclingは画像PDFや複雑な表を扱う本番向けの任意拡張。基本機能は軽量なPython依存だけでも動作
- 詳細は
THIRD_PARTY.mdを参照 - リポジトリ情報は kurage-repos にも収録
Kurageエコシステム内での位置付け
kurage-lps では、Kurageシリーズの中でも「判断を手放さずに報告書を照査する」業務特化型プロダクトとして紹介されています。同じくローカルLLM・OSS構成を重視する kseo、kgeo、kproofread などと並び、self-hosting と local-llm を基調としたエコシステムの一翼を担います。
関連
- kurage-lps
- kurage-sites
- kurage-repos
- kurage
- exbridge
- gemma
- ollama
- deterministic-core
- local-llm
- trust-boundary
- approval-workflow
- tenant-isolation
See also: kurage-articles-index
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