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多国籍軍によるイラク爆撃に関する質問
参議院 第126回 第4号
質問本文
多国籍軍によるイラク爆撃に関する質問主意書
米英仏三ヵ国軍によるイラクに対する空爆が本年一月一三日夜(現地時間、以下同じ)に行われ、さらに米軍単独によるイラクに対する巡航ミサイルでの攻撃が一月一七日、さらに一月一八日には米英仏三ヵ国軍による空爆が再び行われた。これら攻撃に際して、その攻撃を認め得るような国連安全保障理事会決議は何ら採択されていない。また当時我が国は安保理の議長国であり、この件に関し深くかかわる立場であったことをかんがみ以下質問する。
一 今回の三つの爆撃には、安保理決議の根拠が存在したのか。存在するのであれば、その決議と該当する条項について明らかにされたい。
二 一月一七日の巡航ミサイルでの攻撃は、ペルシャ湾と紅梅に展開中の艦船からイラクの首都バグダッド郊外にある核関連施設を攻撃したものと報道されている。この攻撃について、
1 「戦時海軍力ヲ以テスル砲撃ニ関スル条約」の第一条「防守セラレサル港、都市、村落、住宅又ハ建物ハ海軍力ヲ以テ之ヲ砲撃スルコトヲ禁ス」に違反するものではないのか。もし違反しないと政府が考えるのであればその理由を明らかにされたい。
2 「国際的武力紛争の犠牲者の保護に関し、一九四九年八月一二日のジュネーヴ諸条約に追加される議定書」(第一追加議定書)の第五六条第一項「危険な威力を内蔵する工作物又は施設、すなわち、ダム、堤防及び原子力発電所は、それらの物が軍事目標である場合にも、その攻撃が危険な威力を放出させ、その結果文民たる住民の間に重大な損失を生じさせる場合には、攻撃の対象としてはならない」に違反するものではないのか。もし違反しないと政府が考えるのであればその理由を明らかにされたい。
3 こうした核関連施設への攻撃が、原子力施設へのいかなる攻撃も禁止することを求めた、国連総会決議三六/二五(八一年一一月一一日)、同四一/五九I(八六年一二月三日)、同四五/五八J(九〇年一二月四日)に反すると考えられるが、政府の見解を明らかにされたい。
三 当時日本は、安保理の議長国としてこの問題にどう対応したのか。具体的に明らかにされたい。
右質問する。
政府答弁書
一について
平成五年一月に行われた米国、英国及びフランスによるイラクに対する武力行使については、具体的状況等事実関係の詳細が必ずしも明らかでないこともあり、その法的根拠の詳細につき断定的なことを申し上げることは差し控えたいが、米国、英国及びフランスによる措置は、イラクが依然として国際連合安全保障理事会(以下「安保理」という。)決議の重大な違反を繰り返していることを踏まえて、イラクによる安保理決議の履行を確保するため、既存の一連の関連安保理決議の枠内で執られたものであると理解している。
二について
御指摘のイラクの施設及び当該施設に対して執られた措置に関する事実関係の詳細を政府として承知しているわけではないこと等から、特定の条約や国際連合総会決議に照らして、当該措置の国際法上の評価等につき、立ち入って判断を行うことは適当ではないと考えている。
三について
当時波多野国連大使は安保理議長として、イラクの度重なる安保理決議違反に対し在国連イラク大使と何度かにわたり協議し、注意を喚起したほか、イラクの行動を非難し、関係安保理決議の即時履行を求める議長声明を発出する等事態の解決に努力した。
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件名と質問本文の冒頭の意味が近いものを、前もって計算しておいた表から近い順に8件並べました(multilingual-e5-large)。同じ言葉を使っていなくても出ます。論点が少しずれていることもあります。