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指定薬物の包括指定に関する質問主意書

参議院 第212回 第75号趣旨が明らかではない ×2

提出者
参議院
提出日
2023年11月30日
内閣転送 2023年12月6日
答弁書受領日
2023年12月12日
提出から12日
答弁の項目数
3
質問 970字/答弁 980字

質問本文

大麻草から抽出されるテトラヒドロカンナビノール(以下「THC」という。)という指定薬物と化学構造が近いものの、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律における指定薬物ではないヘキサヒドロカンナビヘキソール(以下「HHCH」という。)を含むグミを食べた者が体調不良を訴える事例が発生している。

厚生労働省は令和五年十一月二十二日、グミから検出された物質HHCHを指定薬物に追加し、十日後の十二月二日から医療等の用途以外の目的での製造、輸入、販売、所持、使用等が禁止されることになった。

HHCHが指定薬物に指定されたことを受けて、厚生労働省麻薬取締部が立ち入り検査に入った店のオーナーは「今後、HHCHが規制された後は、ヘキサヒドロカンナビフォロール(以下「HHCP」という。)の商品を出していきたい」と語ったと報じられている。

このように指定薬物の指定については以前より、規制対象でなかった物質が新たに指定されると規制を逃れるために化学構造の一部を改変した未規制物質が出回るという、取り締まる側と製造・販売する側で「いたちごっこ」の状況となっている。

なお、THCやHHCHと化学構造が近い物質のヘキサヒドロカンナビノール(以下「HHC」という。)が令和四年三月に、テトラヒドロカンナビヘキソール(THCH)が令和五年七月に指定薬物に追加されている。

以上を踏まえて、以下質問する。

一 HHCについては、令和四年三月四日の薬事・食品衛生審議会指定薬物部会において指定薬物とすることが適当とされている。現在公開されている令和四年三月四日の同部会に係る議事録においては、HHCに化学構造が類似しているHHCH、HHCPなどを含めて包括指定の対象とすることは検討されていないように見受けられるが、その理由を明らかにされたい。

二 HHCPのようにTHCと化学構造が近いとされる物質については、基本骨格が同じ物質を一括して指定する「包括指定」を活用し、早急に未規制物質を幅広く規制すべきだと考えるが、政府の見解を伺う。

三 指定薬物の化学構造の一部を改変した未規制物質を迅速に指定薬物に指定出来るよう、医療機関等から未規制物質等による健康被害の情報を収集する仕組みを作る必要があると考えるが、政府の見解を伺う。

右質問する。

参議院の原文・経過

政府答弁書

一について

お尋ねの趣旨が必ずしも明らかではないが、薬事・食品衛生審議会薬事分科会指定薬物部会(以下「指定薬物部会」という。)においては、御指摘の「未規制物質」のうち、国内又は海外で流通しており、その有害性等が確認されたものについて、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和三十五年法律第百四十五号)第二条第十五項に規定する指定薬物として指定することの可否について議論することとしているが、令和四年三月四日の指定薬物部会の開催の時点においては、御指摘の「HHCに化学構造が類似しているHHCH、HHCP」については、国内又は海外で流通し、その有害性等が確認されたものではなかったことから、御指摘の「HHC」についてのみ議論され、「指定薬物として指定することが適当である」とされたものである。

二について

御指摘の「THCと化学構造が近いとされる物質」については、「規制対象でなかった物質が新たに指定されると規制を逃れるために化学構造の一部を改変した未規制物質が出回るという、取り締まる側と製造・販売する側で「いたちごっこ」の状況となっている」といった御指摘があることを踏まえ、それらに関して収集した情報や、流通実態、物質の有害性等を勘案して、今後、指定薬物部会において、それらを御指摘の「包括指定」することの可否について議論を行い、当該議論を踏まえ、適切に対応してまいりたい。

三について

御指摘の「医療機関等から未規制物質等による健康被害の情報を収集する仕組み」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、いわゆる「危険ドラッグ」については、厚生労働省において、令和五年八月に、都道府県に対し、その販売店舗に関する情報や、医療機関等から収集した「危険ドラッグ」の摂取により健康被害を受けたことが疑われる事例について定期的な報告を依頼しており、また、警察庁においても、同年十月に、全国の都道府県警察に対し、各種警察活動を通じて把握した「危険ドラッグ」の摂取に起因することが疑われる死亡事案や交通事故等の定期的な報告を指示し、両省庁においてこれらを通じて得られた情報を相互に共有することで、御指摘の「迅速に指定薬物に指定」することの検討も進められるようにしており、政府としては、引き続き、この仕組みを適切に運用してまいりたい。

参議院の原文

この答弁書に出てくる定型句

趣旨が明らかではない ×2

語の一致で数えたものです。答弁の評価ではありません。同じ型の答弁が過去にどれだけあるかは、型を押すと出ます。

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