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総理大臣の靖国神社参拝に関する質問主意書

衆議院 第151回 第112号

提出者
民主党・無所属クラブ
提出日
2001年6月26日
内閣転送 2001年6月27日
答弁書受領日
2001年7月17日
提出から21日
答弁の項目数
4
質問 525字/答弁 1,090字

質問本文

小泉内閣総理大臣は、八月十五日に靖国神社へ参拝する意向を明らかにしている。

従って、次の事項につき質問する。

一 日本と近隣アジア諸国との友好関係と、先の大戦に対する歴史認識及び靖国神社への参拝問題との関係をどのように認識するか。

二 先の大戦の責任については、一部軍国主義者が戦争を遂行し、日本の一般国民及び侵略されたアジアも含めた多くの人々がその犠牲者・被害者である、という見方についてどのように考えるか。

三 A級戦犯が合祀されている靖国神社へ八月十五日に参拝することは、そもそもA級戦犯と判決した極東国際軍事裁判(東京裁判)を否定することにならないか。あるいは、戦争犯罪人にも哀悼の意を表し、敬意を表する意味も込めた参拝ということにならないか。また、このように解釈されかねないことに対し、どのように対処するのか。

四 総理大臣をはじめ、全ての国民が素直に戦没者に対し追悼を行うことができるようにするため、そしてアジアの国々をはじめ諸外国の人々も認めるような戦没者慰霊の「かたち・施設」にするため、どのようにしたら良いと考えるか。

五 本年八月十五日、小泉内閣総理大臣は、自らの靖国神社参拝について具体的にどのように対応するのか。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一及び二について

我が国と近隣アジア諸国との友好関係については、政府としては、これを維持発展させていく考えであり、また、アジア太平洋地域の平和と繁栄を確保することを、我が国の外交の優先課題としているところである。

また、先の大戦に対する政府の考え方は、我が国が遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えたことに対して、痛切な反省の意と心からのお詫びの気持ちを表すとともに、この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げた村山内閣における平成七年八月十五日の内閣総理大臣談話のとおりである。

小泉内閣総理大臣は、今日の我が国の平和と繁栄は戦没者の尊い犠牲の上にあり、その気持ちを表することは当然であって、二度と戦争を起こしてはならないという気持ちからも、靖国神社に参拝する考えを有しているが、こうした考えは、先に述べた政府の近隣アジア諸国との友好関係についての認識又は村山内閣における平成七年八月十五日の内閣総理大臣談話に示された見解と矛盾するものではないと考えている。

三について

小泉内閣総理大臣は、一及び二についてで述べたとおり、飽くまでも戦没者一般に対する追悼のために靖国神社に参拝することを考えており、このような考えで参拝を行うことが、お尋ねのようにいわゆるA級戦犯に対してされた極東国際軍事裁判所の裁判を否定すること等につながるものではないと認識している。

政府としては、この点について、近隣諸国への理解を粘り強く求めていくとともに、これらの国々との相互理解、相互信頼を一層強化していく考えである。

四について

政府においては、八月十五日を「戦没者を追悼し平和を祈念する日」として定め、この日に全戦没者を対象とした全国戦没者追悼式を実施しているところである。

また、千鳥ヶ淵戦没者墓苑については、施設改善の要望もあることから、今後、関係者とも十分相談しながら、その整備に努めてまいりたい。

政府としては、戦没者追悼の在り方については、今後、各方面における議論の推移を踏まえながら、対処していく必要があると認識している。

五について

小泉内閣総理大臣は、一及び二についてで述べたとおり、今日の我が国の平和と繁栄は戦没者の尊い犠牲の上にあり、その気持ちを表することは当然であって、二度と戦争を起こしてはならないという気持ちからも、靖国神社に参拝する考えを有しているが、今後の対応については、現在、熟慮しているところであると承知している。

衆議院の原文

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