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世耕経済産業大臣の原発コスト発言に関する質問主意書

衆議院 第192回 第196号

提出者
民進党・無所属クラブ
提出日
2016年12月7日
内閣転送 2016年12月12日
答弁書受領日
2016年12月16日
提出から9日
答弁の項目数
2
質問 800字/答弁 643字

質問本文

平成二十八年十二月六日、閣議後に経済産業省内で行われる定例の記者会見において、世耕経済産業大臣は、東京電力福島第一原発の廃炉と賠償費用が膨らんでいることを受け、「色んな費用を全部、含めたとしても、やはり、発電単位あたりのコストは原発が一番安いと考えている」(「本発言」という。)と発言したが、この発言に疑義があるので、以下質問する。

一 本発言は経済産業省内で行われる定例の経済産業大臣の記者会見の中で行われたものであり、経済産業省を代表しての見解と解してよいか。政府の見解を示されたい。

二 「色んな費用を全部、含めたとしても、やはり、発電単位あたりのコストは原発が一番安い」との見解は政府内で共有されている見解と解してよいか。政府の見解を示されたい。

三 本発言でいう「色んな費用全部」とは、具体的にどのような費用が含まれているのか。具体的に示されたい。

四 「やはり」「コストは原発が一番安い」と発言するからには、福島第一原発の事故処理にかかる費用、すなわち損害賠償費用、原状回復費用、廃炉費用などの正確な見積があり、それらを十分検証した上での経済産業省を代表しての発言と理解するが、福島第一原発の事故処理にかかる費用は総額でどの程度だと評価しているのか。政府の見解を示されたい。

五 右の問に関して、正確な見積がないことはあり得ないと思うが、万が一ないとすれば、どのようにして正確な見積がないのに「やはり、発電単位あたりのコストは原発が一番安いと考えている」と結論付けたのか。政府の見解を示されたい。

六 本発言でいう「やはり、発電単位あたりのコストは原発が一番安い」と判断した根拠を具体的に示されたい。

七 右の問に関して、それは政府内のどのような会議で議論され、検証されたのか。あるいは政府内のどのような部署で検証され、経済産業大臣に報告されたのか。政府の見解を示されたい。

右質問する。

衆議院の原文・経過

政府答弁書

一について

御指摘の発言については、世耕経済産業大臣が経済産業省を代表して同省の見解を述べたものである。

二から七までについて

政府としては、平成二十七年五月に総合資源エネルギー調査会基本政策分科会長期エネルギー需給見通し小委員会発電コスト検証ワーキンググループが取りまとめた報告において、各電源の発電コストについて試算を行っている。

この中で、原子力発電の発電コストについてはキロワットアワー当たり十・一円以上、石炭火力発電の発電コストについてはキロワットアワー当たり十二・三円、一般水力発電の発電コストについてはキロワットアワー当たり十一・〇円等と試算している。

この原子力発電の発電コストは、資本費(キロワットアワー当たり三・一円)、運転維持費(キロワットアワー当たり三・三円)、追加的安全対策費(キロワットアワー当たり〇・六円)、核燃料サイクル費用(キロワットアワー当たり一・五円)、立地対策や研究開発等に係る政策経費(キロワットアワー当たり一・三円)及び賠償や除染・中間貯蔵等に係る事故リスク対応費用(キロワットアワー当たり〇・三円以上)の各費目を算入したものである。

また、当該試算に際しては、事故リスク対応費用が将来仮に増加した場合を想定した感度分析を行っており、当該感度分析によれば、事故リスク対応費用が一兆円増加した場合、発電コストはキロワットアワー当たり〇・〇四円上昇することになる。御指摘の世耕経済産業大臣の発言は、このような試算や感度分析を踏まえてのものである。

衆議院の原文

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